〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

アクセスカウンタ

zoom RSS Sentinel

<<   作成日時 : 2007/01/19 22:22   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 乳癌

 と聞いて想像するものは、男性と女性で違うと思います。女性は死の恐怖よりもむしろ、胸の膨らみがなくなる喪失感の方が堪える、という方も多いかと思います。これは診断を受けた人にしか分からない恐怖ですが、手術を受けた人にしか分からない喪失感でもあります。
 女性にとって世間一般で言う女性らしさの喪失感は計り知れません。なのに、そういう喪失感を伴う病気が女性には多い、というのも過酷な真実ですね。

 病気の苦しみはなった人にしか分からないといいますが、本当にそうですね。きっと同じ病気にかかった人同士だとしても、家族環境や性格なんかで相容れられないこともあるだろうかと思います。
 もしも一人でどうしようもない侘しさや喪失感に押しつぶされそうになったとき、「患者会」というのがあるのをちらっと思い出してくれれば嬉しいものです。

 何で今日、この話題かといえば、最近うちの病院で乳癌の手術方法が変わったという話がしたかっただけなんです。

 私も不勉強なので詳しくは話せませんが、乳癌の手術方法には「乳癌定型手術」と「非定型手術」があって、前者は乳房をごっそり筋肉ごと取る、後者は聞きなれた方も多いと思いますが、「乳房温存手術」というものです。 
 温存手術にも幾通りかあって、決して胸の形が全然変わらない、というものではないんです。膨らみを残す、という感じです。うちの病院ではここ3年の間、この「乳房温存手術」ばかりをしています。それ位、「全部取る」手術をする必要がなくなったことは医学の進歩といっていいですし、それ位早期に発見することが出来る検査技術が進歩したということでもあります。
 また、世間の意識の改革も進んだということでもあるかな。「ピンクリボン」を知っている方なら、もうそれだけで「早期発見」の意識づけが出来ているでしょう。企業検診なんかでも乳癌検診を取り入れているところが多いようです。

 知ってました?若い人たちの乳癌発見に、恋人の存在がふかーく関わっているんですって。うちの乳腺外来の先生が言っていたので確かでしょう。先生曰く、
「自分じゃなかなか触らないけど、彼氏ならいっぱい触ってくれるじゃろ。」 ということらしいです。
 男性の方々、心して触れてあげてくださいね

 手術が変わったというのは、その術式ではなく、「センチネルリンパ節」の摘出と診断方法が変わったということなんです。あー、何か表現が違うな、難しい話になってきた。これ以上私も詳しく書けなーーーい。
 
 センチネルリンパ節というのは、「見張りリンパ節」とも言われるそうです。癌細胞からの転移が一番最初に起こるだろうと予測されるリンパ節のこと・・・・だと思う。このセンチネルリンパ節に癌細胞を認めた場合、「リンパ節転移」を疑うわけです。これは癌の重症度が少しアップする、ということで、リンパ節郭清という術式を追加します。

 で、このセンチネルリンパ節に転移が認められない場合、癌は局所ということであり、切り取ってしまえばOK!という確立が高くなるのです。手術もいわゆる縮小手術でよくなり、余分にリンパ節を取らなくていい分、術後の後遺症も軽減できます。 (うちの先生は術後に重篤な後遺症を残したことはない、と言っています。確立は知りません。)
 乳癌のセンチネルリンパ節は腋下、つまり腋の下にあります。乳癌がある程度の大きさの場合、術前検査の結果を元に、術中まずこのリンパ節を摘出して癌細胞があるかどうかを術中検査で診断してもらいます。その結果如何により、リンパ節と癌周囲の摘出範囲が決まる、という感じです。(ニュアンスが違うかもしれないけど。)

 身体の表面からこのリンパ節が見えれば問題はないんですが、リンパ節って見えない。切て全貌を確認してこれだなって思うくらいのもの。素人目でも血管は分かってもリンパ節なんか分からない。医者となれば見れば「これがリンパ」と分かるんだけど、「これが確実なセンチネルリンパ節。」と自信を持てるのは医者の技量次第という、ちょっと間違えば不確定要素大なわけです。何もわからない状態でセンチネルリンパ節を取り出すのはかなり危険なので、今までは身体にいれても大丈夫な「色素」を使ってリンパ液の流れを確認し、「センチネルリンパ節」を特定して検査に出していました。これで確実性はアップするんですが、如何せん、医者の腕頼りというところがやっぱり大きく、熟達した医師でないと本物のセンチネルリンパ節はとれない。本物が取れないと診断が出来ない、曖昧、診断結果に揺らぎが出る。それじゃあ困る!

 というので登場してきたのが、センチネルリンパ節特定のためのRI法。従来の色素法と併用して、100%確実にこのセンチネルリンパ節が導き出されるということになりました。ということは、癌の転移を確認するのに必要な検体が確実に提出でき、診断結果の精度が増す、ということです。
 ただしこのRI法、微量の放射性物質を使います。身体に影響が出るほどではないのですが、手術中に出る血液なんかの取り扱いに注意しなければならないので、手術場ではちょっと気を使います。片づけが大変、というくらいですが・・・。
 手術前日にラジオアイソトープを腫瘍に注射します。それがセンチネルリンパ節に集まっていくので、手術場でガンマプローべという機械を使い、どれがセンチネルリンパ節かを数値で判定するのです。これに色素法を併用し、100%の確立で同定することが出来るのです。

 何が特かといえば、確実性だと思います。術後のことを考えると、まず手術自体が小さくてすむ、というのが一番です。(傷、という意味ではなく。)また、リンパ節転移がはっきりと診断できる、というのもあります。それも術中にセンチネルリンパ節の診断が下されるので、その場で分かるのも利点です。
 今までもその場で分かっていたんだけど、確実というパーセンテージは100ではなかったカナ。100に近かったことは確か。先生が熟練だから。ただそれだけ。かかる先生による差がなくなったといえるんですね、この方法。そう思うと凄いかな。
 
 以上が、うちの病院に導入されるであろうセンチネルリンパ節生検RI法というものでした。何だか私の言い方じゃ全部が伝わらないみたい。うちの先生に語っていただいた方が良かったかな・・・。もっと都会の病院では多分当たり前になりつつある方法だと思いますが、まだ保険請求できないので、病院としては痛い検査です その上、倫理委員会の承諾も要るし、勿論患者さんが同意してくれないとどうしようもないんですけどね。これはどの検査でも同じです。

 文字ばっかり難しい話になっちゃったけど、女性の病気の診断や治療方法がどんどん進化して、本当だったら切らなくても良くなるとか、そういうことになればいいんだけどね。今はこれが限度みたいです。
 命が助かる方が先なんだろうね。私は医療者だからそう思うべきなんだろうけど、やっぱり、それだけじゃ駄目だって思う気持ちは大きい。家族としては「どんな姿でも生きていればいいじゃない。」って思うかもしれないけど、そうじゃない思いだってあるんだって、気づいて欲しいかな・・・。
 片方の胸だけになった恋人を、「その傷は勲章。生きている勲章なんだ。」って言って励ます小説があったのを今ふと思い出したけど(題名忘れた・・・)、もしも一声かけるなら、私だったらこういうのがいいな。ただ生きていてくれればっていうことじゃなく、どんな姿でも「変わらないよ」と言ってくれる存在が嬉しいかも。かける言葉はどんな時でも難しいものね。

 女性らしさは「姿」や「形」や「完全形」ではないんだ。それは分かる。 
  私は一つも女性らしいと褒められたことはないからさ・・・
 女性であることは遺伝子で決まってる。
 けど、意識は遺伝子じゃどうしようもならない。
 
 だから、頑張るよ。傷跡を縫合する医者の手元を凝視して、
「先生、ここズレてます。縫い直したほうがいいんじゃないですか。」
 って戦う きっとうちの看護婦さん皆言うと思うよ。
 
 想い出と傷跡は綺麗な方がいいよね

にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

2011.10.21より参加しています。ぽちっと応援よろしくお願いします。

初心者なので、どの記事にもどちらも載りますです。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
恋愛成功にはコツがある!
貴女もなれる!恋愛体質に! ...続きを見る
恋愛上手に変身!貴女も恋愛の達人になって...
2007/01/22 08:16

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
Sentinel 〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる