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zoom RSS 形なき存在感!

<<   作成日時 : 2007/03/06 21:24   >>

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 現在夜の20時を過ぎていますが、皆様はどんな時間をお過ごしですか? 週の初めの方なので、彼氏とのんびりべたべたしながらテレビを見ている方もいらっしゃるでしょう。ご飯が済んで一息ついて、ご家族の方と一日のお話をしている人もいると思います。うまうまはようやく帰ってきてご飯を食べ、パソコンに向かっていますが、

 実はまだ、うちの手術室、予定手術を控えています。

 ということは、今日手術予定の人がまだ手術をやってもらえず、ただひたすら待っているということです。

 これって、どーなん! ってか、患者さん、よく待っててくれるよなぁ。頭が下がる 私だったら文句の一言も言って、

「こんなことやってられるかっ!

 と、捨て台詞を決めて点滴引っこ抜いていそう。だって患者さん、昨日の21時から飲まず食わずで手術のために準備してるんだよ〜。なのに24時間近くも待たされるなんて見当違いもいいところ、腹立たしくもなるよね。ご家族の方だって手術なんて言う一大事の為に駆けつけてるって言うのに、まだかまだかって気に病んでばかりだと思う。
 
 私は手術できないし、こうやって心配するしか能がないんだけどね・・・。
 
 はぁ〜 もしかしたら今日の予定の手術が全部終わったとき、「今日」という日は過ぎ去っているかもしれないんです。そういう日もあるんです。よくあるんです。
 
 こんな手術室に勤めています。皆様、ご迷惑おかけしています・・・・。

                         

 ハネウマさん をキャッチするのを随分後回しにしたりなんかして何をしていたかといえば、もう一つしかないんです。

 ここ3日で読み終えた本があります。

 皆様、「アルツハイマー病」って知ってますか?最近は「若年性」という言葉も頭についていたりして、比較的早くに発症する脳障害の一つです。認知症の一つといった方が理解が早いかもしれませんが、私的にアルツハイマー病はどこか病気の匂いがプンプンするんです。それを言えば老人性認知症も脳障害の一つなので、広義の病気といえます。

 そのアルツハイマー病ですが、少し前に「明日への記憶」という映画が上映されていたのでご記憶の方も多いかと思います。
 簡単に言えば、記憶が次第になくなっていくというもの。覚えられない、すぐ前のことを忘れても昔のことは覚えている、物の意味が分からなくなる、感情の欠落などなど・・・。ちょっとインターネットで調べていただければ、どんなにか膨大な情報が得られるか分からない程浸透した感のある病気です。

 そんなアルツハイマー病を患う老人と、大学卒業後に引きこもりとなり社会に適応できなくなった青年の繋がりを通じ、人間の絆の深さを教えられる本を読みました。

 今日はそのご紹介

 NHK出版から今年刊行されたばかりの新刊です。

 「もう一度会いたい」   小杉 健治 : 著

 という本です。私がこの本を手に取ったのは、やはり帯の言葉が決めてでしたね。アルツハイマー病で次第に自分が自分でなくなっていく現実を受け止めている老人が、薄れゆく記憶の中に残る女性に会いたい、もう一度会って謝りたい事がある。その願いを聞き入れたのが、引きこもりの青年・・・。

 ひきこもりという現代病も、私達が考えているよりもずーっと奥が深く、単なる閉じこもりとは違うのだと考えさせられます。怠け病みたいな風潮もありますが、実は全然様相は異なります。本当に人間関係が苦痛で、組み立てていけないんです。人と出会ったり接すること以上に、人とただすれ違うこと、自分が人に認識されることが怖くてたまらない・・・けれどこのままじゃいけないと分かっている。分かっているのに出来ない自分・・・。悪循環みたいなものです。そう、引きこもりは絶対にわざとではないんです。そうせざるをえない何かがあるんです。
 けど、それを乗り越えるというか突破するというか、それも可能な病でもあるんですよね。気の持ち様とか言う簡単なものじゃなく、切っ掛けが要るんですけど。決して、ドアを蹴破って引っ張り出すものじゃないんだと分かります。

 この本は、とても恵まれた青年と老人の関わりが描かれています。実際ではこんな風には行かないかと思いますが、調子よく話が進んでいくところに、この本から得られる「救い」があります。
 本を閉じたとき、「あぁ、良かった・・・・」 何故かそういう感想が出ました。全てが本当に良かったと思える。

 認知症は昔、「童返り(わらわがえり)」とも言われていました。大の大人が大人になりすぎて逆に子供に帰っていくのだと説明された覚えがあります。だから、子供のように接するのがよいと言った説もあったようですが、実際は違います。
 見ていて「童返り」って確かな言葉だなと感じたことはありますが、それは「童心に返る」ということに似ていて、決して子ども扱いするものではないんですよ。きちんとした大人の自我は残っていますので、年上として敬意を表して接することが大切だと言われました。

 本の中の老人も、最後には特別養護老人ホームに入所します。そこで次第に昔の記憶も忘れ去り、あんなに信頼しあっていた青年のことも家族のことも誰だか分からなくなってしまいます。けれど、老人は「あなたは誰でしたっけ?」と、しっかりした言葉で問いかけています。
 実際こう言われた家族はかなりのショックですが、フラッシュバックしながら消えていく記憶の渦と戦っていた頃よりは、本人もずっと落ち着いて行きます。その頃は家族もばたばたしていますし。それを乗り越えたんですから、「安らぎ」や「安寧」「安穏」といった言葉で表現してもいいんじゃないかと・・・。
 
 うまうまの父方の祖母も最後は認知症のようでした。けれど穏やかな認知症に寝たきりが加わっていたので、誰を見つけてもぼんやりとした顔でじーっと見入っているだけのような状態。私達家族は本当に血が繋がっている数少ない親類だったのですが、少し遠くにいたため中々会いに行くことができないままでした。
 誰も理解できないと思っていたその祖母が、父を視界に見つけたときの表情の変化を、私は忘れることは出来ません。表情のない真っ白な顔に、ぱっと白い花が咲いたようでした。笑顔ではなかったですが、その頃祖母は笑顔を作ることも忘れていたと思いますが、何かを父に見つけたような、そんな顔でした。

 父を見、母を見、私を見、姉を見、ぐるりと見回して父に触れる祖母の細い細い指。

 その祖母の爪の大きな指に、私の指がそっくりだと母は言います。父にも発現しなかったその遺伝子が、私にはあるようです。そういえば私、家族の中で一番この祖母の遺伝子を強く発現させているようです。隔世遺伝っていうやつですね。
 祖母は長い白髪をひっつめ髪にした、着物の似合う大阪の女でした

 この本を読んで、物語として堪能する他「認知症」「アルツハイマー病」について思いを馳せていただければと思います。症状は人それぞれで、どんなに情報があっても「その通り」に行く訳ではありません。人間誰一人として同じ感情の構造を持つ人はいないのですからね。胃や腸は同じようにそこにあって同じように働いていますが、感情や心や脳は、同じようにあっても同じように働いている訳ではないんですね。
 
 の存在、記憶の存在、

 誰かを好きだと思う心や愛おしいと思う心、

 感動する心、

 素敵だと感じる心、

 季節の移ろいに目を細める心、

 憂う心、哀しむ心、妬む心、蔑む心、

 通じ合う心・・・。

 最後の時までそこに在ると感じる・・・。


 
 この「心」は人間のどこにあるんでしょうね・・・・。

    

            
 

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