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<<   作成日時 : 2008/01/29 23:01   >>

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 ビバ! SPINE!

 ビバ! 手術!


 今日の私のお仕事は、スパイン、つまり脊柱の手術でした。
 
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 上図は、人間の背骨の図です。背骨って言うと骨?脊髄っていうと神経で、脊柱って言うと連なり?脊柱管っていうと、脊髄の通っているすじの事です。これ、説明し始めると対面でしっかり話す必要があるので、気になる人は調べておくんなまし。
 私達が背中から触って確認できる出っ張った骨は椎体ではないです。椎体の後ろにある棘突起です。
 
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 まぁ!分からない!!! 大体、弄ってる私だってクリアには分からんもん背中を開いて形が見えたとき、ちらっと先生に

「そこは何?その見えるものは何?」

 って聞きながら手術を進めています。
 脊椎の中を通っている脊髄が見えたときは、何となく神の領域を見る気になるのが不思議なところ。沸騰したやかんを触って「アチッ!」といって手を引っ込めるあの反射は、この脊髄神経で行われています。膝を叩いて足がピコン!となるのもそうですね。

 脊髄は脳から真っ直ぐ伸びた神経の束。脳脊髄神経は脳液・髄液という液体の中に浮かんでいるように存在します。それがクッションになって、少し位の衝撃でも傷を負わずに済んでいるのです。
 
 ・・・書き出すと止まらないので、ここでストップ

 そのスパインの手術は、本当に神の領域です。同じ骨でも、足の骨や手の骨と感じが全然違うし、見ているとちょっと不思議な存在感です。なのに使う器械はどの手術よりゴツイ。ガテン系ばりばりです。
 
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 スパインに使う手術器械の一部です。今回はこの3倍程度の量の器械を場所ごとに使い分け、脆くなって潰れかけている脊椎を補助してあげるのです。勿論、インプラントというチタン製の金属が入ります。
 そのインプラント、昔チラリと書いた覚えがありますが、サイズによってカラフルな色をしていて、見ていると整然としたコレクションを見ている気分にもなります。ほんのちょっとした違いなのに、一つずつ機能が全然違うというのは、やっぱり凄い開発力だと思うわけです。考える人は凄い!
 同じ凄い事を考えるなら、入れる器械も手順も簡単にしてくれれば良いのに、凄い器械を使うときは大概、細かい調整のための回りくどい手順がいっぱいです。その一つ一つを丁寧に踏み固めることによってインプラントの長所がしっかり出てくるという訳。

 しかし、その手順を器械と共に覚えるのが大変なんだよー

 人の身体は千差万別なので、手順も一つ一つ確実に@から流れる訳ではないのです。@から順番に覚えていたのでは、付いていけないのです!!!
 ならばどうするか!当然ですが、応用です。身体の基本的な作りと、器械の原理・原則、インプラントの特徴を覚えていれば、手順が変わろうが平気←・・・のはずなんだけど。
 
 開発するのも人間、使うのも人間。

 やってやれないことは無い!

 いや、私がやらねば誰がやる!

         ・・・という気概でやれ

 後輩には言いますが、使いながら「これ考えたん誰なら?もっと簡単にせェと思うことはいつも 今日も途中で、いつギブしようかと考えた しかし後輩達がしげしげと私の手術介助風景を眺めているもんで、パニクる訳にも行かず、とりあえず先輩面を壊さず、心では

「こんな私を見ないで〜〜〜

 と泣いていた次第でございます。今日は先生がお茶目で、助けられました。
 手術をする先生達、もしよければ、もう少し大きな声で指示をしてくれるとありがたい。大声大事!

                          

 各出版社の一月の新刊をチェックしていたら、面白そうな本が久しぶりにいっぱい出ていました。その数冊をゲットしてきたのですが、一番初めに読んだのが

「そうか、もう君はいないのか」

 という本です。小説ではありません。著者は城山三郎さん
 以前「指揮官達の特攻ー幸福は花びらのごとくー」で紹介させていただいた城山さんです。終戦間際に海軍に志願して戦争に身を投じ、復員後に大学へ復学、その時に生涯の伴侶となる奥様に出会われています。

 その奥様との日々を綴った回想記なのです。

 戦争を体験している方らしからぬお二人の、夫婦としてのあり方や城山さんの奥様への深い愛情は前々から色んなところで聞かされていたのですが、この本では全ての思いを吐露するかのように愛情に満ちています。未完のままで終わった愛妻記を一冊のこの本に纏め上げた編集者の方の城山さんに対する尊敬も感じられます。

 帯には、

「50億の中でただ一人「おい」と呼べる妻へ――」
 
 とあります。この言葉は文中にも出てくるのですが、本当に心を打つ言葉。そうなんだなぁと、当たり前のことなのに「あぁそうなんだ」と納得してしまえる上、どれだけの愛情が含まれているのかを教えてくれる言葉です。
 こんなにも大勢の人がいるのに、その人でなければならなかった理由が、この言葉に含まれています。他の誰しもがそうとはいえないかもしれないけれど、城山さん夫妻はその通りなんです。この二人でなければならなかったのです。

 初めての出会いから結婚、その後の生活、そして妻の病気、死・・・。

 お茶目で愛らしい奥様の様子を描く城山さんの言葉が本当に優しいのですよ。言葉では「呆れた」って書いていながら、きっと原稿に向かっている城山さんは優しげな笑みを浮かべながら書いているに違いないと思う程。暖かい春の日差しのようなご夫婦だったのだと偲ばれます。
 妻が病気に倒れ、見送らねばならなかった淋しさもありますが、後には最愛の人を見送れた幸せを言葉にもされていたようです。先に行かねばならなかった奥様は、きっとそういう意味では心配だったのではないでしょうか。「子供よりもあなたが大事・・・」そう言って憚らなかった奥様が、その人を遺して行かねばならないのですから。

 そして城山さんを見送ったご家族は、看病の「しんどさ」に親孝行の「ありがたさ」を感じているんです。
 素敵だなと感じました。時間の流れの濃厚なご家族なのだと感じました。二人が出会った瞬間にかみ合った歯車が、一つ一つ時間を刻むたび、もう一つ大きな歯車も回し始めていたのでしょう。その歯車が今、こうして一冊の本となり、別の歯車を回し始めているのだと感じます。

 簡単に読めば、妻へのラブレターなんですよ。けれど、夫婦の至極を描いています。城山さん夫妻でしか味わえないこの夫婦の蜜の甘さを言葉にして、私達はスクリーンでの映画のように間接的に味わおうとしているんでしょうね。そこに『本物』があるからこそ、この本に惹かれるんだと思います。

 妻亡き後も、おもわず妻に話しかけて

「そうか、君はもういないのか。」

 と、また語りかけてしまう・・・。その一言がタイトルです。

 城山さんは奥様亡き後、奥様と一緒に取材に回ったという「指揮官達の特攻」を書き上げ、「小説」の筆を置きました。いいえ、きっと小説の筆を折ったのだと思います。二人で書き上げるものこそが、城山さんの小説だったのではないでしょうか。


 いいじゃないですか、それで。
 ただ一人「おい」と呼べる人は、亡き後も「ただ一人」のままなんですから。

 生きていく意味、死んでいく意味、それぞれに深いものなんですね。

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