〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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zoom RSS 陽だまりの診療室

<<   作成日時 : 2008/05/04 21:34   >>

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 おはようございます といっても、夜ですが

 当直明けのうまうまです。春になって初夏になり、このところ小児の感染症、季節柄の病気というものも大分ナリを潜めてまいりました。如何お過ごしでしょうか。
 最近のトピックスと言えば、病院内では嘔吐下痢症らしいですが、ロタ一辺倒ではない様子です。

 さてさて、昨日から今日にかけての小児2次救急当直ですが、ハッキリ言ってそれなりに忙しかったです。私は忙しさにつくと言うことも何度か書いた事がありますが、何を隠そうまたまた今回の当直のパートナーがあの「忙しい」先生なのです・・・
 もうこれで私、連続3回目の「2コールの達人」 医師です。
 それはそれでいいんですけどね。忙しくっても充実していれば。過不足なく仕事ができればそれで。患者さんに良くなってもらえれば。

 ただし・・・救急車がきてもお迎えに出るのが私一人って言うのは、泣きそうだった!!!

 日中の先生と当直医の交代があった後、すぐに先生のPHSに電話

「救急車が来るんだって。」

 ちょうど私と他愛のない話をしていた最中だったので、先生の視線はまっすぐ私に注がれながらの一言。
 それ、私に言ってる?
 「ふーん、大変だね。」って聞き流したら、怒る?

「痙攣発作らしい。10分後に来るから。」

 だからね、先生。
 それ、私に言ってる?
 わざわざ救急車の搬入先のベッドの準備をしに行った私を追いかけてまで言うかい?

 えぇっ!?

 私でいいのかいっ!?


 ぷるぷる震えながら高熱でぐったりしている子供を、私に預けるのかいっ!?

 とりあえず反応よく返事を返しながらですね、私凍り付いてました
 先生、私を普通の看護師と思わないで下さい--!!!
 いつも一緒に働いている小児科の病棟の看護師と同じにしないで下さい---!!!
 小児科外来のベテラン看護師といっしょにしないで下さい--!!!


 もぐらさんの働きは、所詮もぐらさんなのですよ
 どうやってもビーバーさんにはなれないのですよ、先生

 お分かり?

 で、結局救急車は私が迎えに出るしかない状態に陥り、ストレッチャーで出てきた子供は痙攣の後なのでぐったり おまけに酸素してるし。酸素---!?準備してない-!
 とりあえず、酸素して、血中酸素濃度測って、意識確認しなきゃね・・・ パニックになりそうになりつつも、そこはまだ仕事の始まりの頃だったので、少し余裕を持っていた私。バイタルサインを測っても先生の手が空かなかったらどうしようって思っていたら、白衣を翻して先生登場
 その白衣が憎い・・・いや、もとい・・・助かった〜〜!!!

 高い熱による熱性痙攣なので、とりあえずバイタルサインの後は痙攣止めの座薬の可能性大。そこまでは予測できる処置で、予想通りそうなったけど、先生が診ている間もちょっとひきつけを起こしそうな予兆があったりして、びくびくしながら介助していた私。仕事開始早々、泣きそうだった

 いやぁ、今日は泣きそうなことばっかりだったんだわ・・・

 相変わらず点滴の押さえ係なので、子供が大泣きする度自分までもらい泣きしそうになりそうだったし、今回一緒に当直してくれている師長さんは成人の内科の師長さんで、子供の点滴や採血は「駄目だと思ったらすぐ止める。」方。子供の手を見てすぐに

「あ、駄目

 と言って、先生に依頼。その依頼を何故か私が頼む羽目になり、

「先生・・・・採血お願いします・・・」

 おずおずと言った瞬間、何も言わず顔を上げた先生の視線がびしーっと・・・。

 ひぇ〜〜〜っっっ!!!

 こわいーーーっっっ!!!


 いい先生だけど、めっちゃ怖い〜〜〜!!!

 腰が引けた私、本気でそこで腰抜かすかと思ったし。
 まじめに泣きそうだった。

「・・・・毎回、僕が刺すの?

 1回目は自分で進んでやってくれたんじゃん!!!頼んでないよー!!! 
 なんて口答えはできず、

「いえ・・・・ちょっと出来なさそうなんで・・・・」

 この間、たじろぐ私の顔凝視あの穏やかさは何処?
 女の子みたいな大きな瞳で見つめないでさっ!
 センセ、笑顔は?
 ほらほら、いつもの「にこってやつ!


「・・・・・別にいーけど・・・・やるけどさ・・

 怖いったら怖い---!!!
 好感度上り調子の先生なだけに、本気で怖い---!!!
 その態度の豹変ぶりが、怖いんです〜〜!!!


 私ね、何回も怖いって書いてるけど、本気なんですよ
 怖いって、ジェットコースターが怖いとか注射が怖いと言う「怖い」じゃないんですよ、この場合。

 幽霊が怖い

 に似た感覚の「怖い」ですよ 何かわからないけど、豹変したそのオーラが怖いったらありゃしない 泣くかと思った・・・ 採血介助でヘマしたら、一生口聞いてもらえないかもしれないくらいの緊張感 分かる?会議のプレゼンどころじゃないってば!どこかのオーディションどころじゃないってば!緊急手術の比じゃないってば!まだDOAの処置のほうがいいかもーー!!!
 
 おもむろに子供の手を取った先生、皮膚をアルコール消毒をする手付きに苛立ちを見ました。ざかざかって拭うその仕草に、既に「何で僕が!?って言いたいのがありあり。さっきもっと優しかったじゃん・・・

 だって自分でオーダーしたんじゃが〜

 なんて言ったら、多分一生存在を消されるだろうと思う。
 でもまぁ、完璧な先生じゃないんだと分かって安心しました。今回の当直は、いい先生の人間的な部分を垣間見た気がします。
 でも、本気で怖かったしー--!!!

 私の介助手順も成人を基本にしているから、全然上手くないので、きっと先生も師長さんも心の中では「ちっ」って思ってるんだと思います。人間、建前と言うものがある世の中です。一皮向けばいい人だって何を考えているか分からないものです。
 
 しかしまぁ、実際に今回の小児二次救当直、あの2コールの達人、何でも許せるいい先生の、ちょっとした一面がいっぱい見れましたよ。
 
 0時過ぎると診察がすこーし投げ遣りになるとか、
 深夜1時を過ぎると説明の口数が多くなって先を急ぐとか、
 連休の始まりだったので入院はあまり勧めないとか、(入院を勧めるほどの症例も少なかったんだけど。勧めたけど断られたって言うことのほうが多いかな。)
 二次救急当番の輪番制をちゃんと守ってもらうようにそれとなく指導するところとか、
 日中の当番医をがっつり説明するとか、
 下熱剤の説明が同じ患者に2度目になるとあやふやになってきたり、
 説明する言葉がさっきと同じだなーと思うほど一本調子になって来たり、

 まぁいろいろです
 先生も人間なんですよ。安心しました
 でも、どれも的確は的確です。別に悪い診察になってきたわけじゃないからね!

 やはり先生のスタンスは変わりませんでしたよ。

 言葉を尽くして説明するところも、それが同じ説明の仕方だったとしてもちゃんと理解を確認するし、診察が投げ遣りになったように見えてもしっかりと要点はがっつり掴んでいるし、何よりどう変わっていくかの予測がしっかり出来ているんです。
 これからこうしたらこう良くなるけど、ここまでは期待できないかもっていう限度や予測を、きちんと見通しを立てているところ、そしてそれを過不足なくしっかり説明するところ、そこがスゴいと思うんです。どうなるか個人差があって分からないって事じゃなく、ここからどうその子供の状態が変わっていくのか、きっと先生には見えているんだと思います。

 それを上手に説明する診察スタイルは見ていて安心します。言葉尻に見えるちゃんとした優しさや暖かさにも、先生の人柄って言うものが滲み出ています。
 だからなのか、私はこの先生の診察風景を見るのがとても好きです あの空間で一緒になって患者さんたちと先生の言葉に耳を傾けていると、自然と笑顔になれます。先生の診察室は、まるで陽だまりのような暖かさを感じるんです。それが先生の、医師としてのスタイルなんでしょうね。その姿勢が「暖かさ」に出ていたり、その空間全てに安心出来たりするんです♪

 私がもし子供を持ったとき、子供が病気で不安なとき、診察室に入ってこんな先生だったら、こんな雰囲気の包まれるような診察室だったら、それだけで安心出来るだろうと絶対思います。先生、もしかしたら開業医向きなのかなぁ・・・。開業医の先生も、時間をかけてちゃんと理解できるまで話したらいいのにっていつも話されてます。自分の当直では、いつもの外来より2倍はしゃべってるって言ってました。やっぱり夜だと親御さんの考え方も悲観的になりがちだし、マイナスへマイナスへ考えが寄っていくみたいな感覚があるんですよね。

 だからこそ、私はこの先生の全てを許せるのかもしれません。

 自分の為じゃなく、患者さんのためなら状態の全てを自分のものとして背負い込める凄さ、潔さ、正義感。それが時として「何で他の医者はこうしないんだ!っていう怒りにも出てきているらしいですけど、仕方ないじゃないですか・・・それは先生だからこそ出来るコトなんだと思います。

 先生の意外な一面を見た出来事が一つ。先生も人の子、結構激情家だよって聞いていた一面を見たことがあるんです。
 
 うちを受診した患者さんを他院に紹介する事があったんです。夜間患者さんを紹介する時は、こちらの先生から直接相手の先生へ電話を取り次いでもらい、患者さんの状況を説明して引き受けてくれるかどうか確認します。そのときの電話連絡のやり取りなどでかなり不手際があったみたいで、恐ろしくキレ始めている様子が見え隠れ。いや、もう隠れてはなかったか・・・
 病状を説明する先生の口調も段々声高になり、電話の受け答えの様子を聞くに、きっと相手方から、手に負えなくて紹介する位なら、初めから診ないでこっちに送ってくれれば良いんだ、みたいなことを言われたんでしょうね・・・ こういう場合、兎角医者は責任の塗り付け合いをするんですが、絶対うちの先生は悪くないんです。どちらが悪いと言う事ではなく、その患者さんの「今」の状態にどちらの病院がベストかっていう事なんです。手に負えなくなったわけではなく、患者さんのために良いとされる選択肢の幅を提供する為にっていう事だったんです、今回の場合。

 患者さんの、どうしてもうちの病院でって言う要望で診察を請け負ったとはいえ、先生は全てを自分で背負って声高に謝りながら、電話を切った後に

「キレるかと思ったよ

 と、近くにいて電話の様子を聞いていた私に声高に言われました。
 えっ!?キレてたんじゃないの?
 あれ、キレる前なの!?


「えぇ、もんすっごく怖かったです

 ここぞとばかりに先生に「怖い」って返したら、

「しょうがないじゃんー!向こうの対応だって悪かったんだよー!」

 そんなこと私に言われても-!
 なんだか漫才みたいでしたが、なだめる言葉が出てきませんでしたので、

「あんなに怒ってる先生見たの、初めてです。」

 と可愛く言っておきました。あんまり「怖かった怖かった」っていうもんだから、次の電話は「隠れてする」って言われてしまい、突っ込むところがなくなっちゃいました。ぶーたれていたのが、お子ちゃまみたいでした
 でも、決して患者さんのせいにはしない所、潔いです。

「僕は大体がキレやすいんだよ。」

 その出来事が終わって何時間か後に、何気ない話をしていたらそう仰る。キレた後は後味が悪い、凄く疲れるって何度も繰り返されていて、「駄目だね、キレてちゃ・・・」って事までぽつりぽつりと私相手に話し出す始末。
 こりゃ、かなりさっきのことを気にされてるんだなーと感じたので、

「そーなんですか?でも、当直をする看護師の間では先生がキレるの見たことある人はいないと思いますよ?」

 と、一応優秀な看護師としてフォロー的なことを言ったら、

「いやいや、あれくらいは病棟ではしょっちゅうだよ

 ・・・人がせっかくフォローして挙げてんのに!

「病棟ではもう、取り返しがつかないほどだしね・・・・

 ・・・・いやまぁ、病棟ではキレることもあると思うけど・・・・あんな看護師やこんな看護師の事で・・・いやいや、みんな可愛くって優秀かたのしそうだけどなぁ、小児科病棟。私もローテーションしたいくらいですよぅ

「私たち当直をしているオペ室看護師の間では、先生の評判は決して悪くないですよ

 フォローにフォローを重ねて、ちょっぴり持ち上げ気味にしておこうと頑張るうまうまでしたが、

「それって、悪くもないけど良くもないってことなんだ---!!!」

 手を叩いて大爆笑されました。
 ・・・こんなに爆笑する先生もはじめて見ました。

 むぅ〜〜!! 
 凹んでる先生を励まそうとしてただけなのに〜〜!!

 揚げ足とるな〜〜!!


 先生と私、きっと当直コントが出来るとおもいます。忘年会の出し物にでも出来そうだしー。

 絶対ボケなのに厳しいツッコミまで入れそうなヤツですけど。
 いや、突っ込み出来ない程厳しいボケをかましそうで、やっぱり怖い


 こんなお茶目な先生の診察、如何ですか、お母さん!

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