〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

アクセスカウンタ

zoom RSS 頑張れルーキー!

<<   作成日時 : 2008/07/27 14:21   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 前回の記事に関連して、当院の外科医をひとりご紹介します。

 新人さんに滅茶苦茶な指導をした一つ前の記事で、その手術に入っていた外科医は3人。執刀医と、第一助手、第二助手。
 大概執刀医といえば、外科の場合は患者さんの右手側に立って手術をします。その向かい側に立つのが第一助手、その第一助手の横に立つのが第二助手。当院では外科医の数が少ないので、概ね2.3人で手術をするのが常です。時々仕事の関係で時間ごとに交代することもありますが、事前に外科でのカンファレンスをしているので、手術の流れだけを申し送ればすんなり交代が出来ます。これは人数が少ないからこその特権かもしれませんね。

 その腸の手術の第一助手についていたのが、研修医時代のスーパーローテーション2年間をうちの病院で過ごし、その後他院へ出て2.3年(何年だったか忘れたよ。)修行を積み、またまたうちの病院に帰って来た変り種(?)の外科医です。
 物腰が柔らかで、腰が軽い、何事にも「そうですね」といって笑ってくれるいい先生なのです。研修医時代から、モグラーずの中でも『良い先生になるよね、きっと。』と話題に上っていた先生。
 実はまだ27歳の若手ですが、手術の様子を見ていたらかなりの経験を積んでいるのか、指捌きに迷いが無く、すっすと進んでいくし、縫合などの早くて上手なこと!!! 同じ年代の整形外科医もいるのですが、思わず比べて「ん〜〜〜〜」と唸ってしまいます。この差はなんなんだろうねぇ・・・・、整形外科医さん。

 もともと外科の希望で、研修時代も外科手術に望む姿の真摯なことといったら、本当に頭が下がるほど。落ち着きもあり、ユーモアもあり、技術も伸び盛りという、目下好評売出し中の先生です。この落ち着き、27歳にして既にご結婚されて3人の子持ちという家庭の安定からもきているんだろうね〜なんて、話題にしてます。

 で、この先生、外科医志望と言う事で当院にも外科医として復帰したのです。勿論、外来も外科、所属も外科、手術には概ね参加、執刀もこなす。

 もともと外科志望。

 この先生、本物の外科医なんです

 何年も外科手術についていて、外科医というものをよく知りましたが、

「あぁ、この人外科医なんだな

 と、初めて実感として思わせてくれた方です。
 研修医時代、「自分には家庭が一番大事だ。」と話していたのを聞いていたし、「忙しくて家に帰れないようになれば、産業医に転向したい」とも言ってらしたほどの愛妻家。
 けれど、その想い出を払拭するほど、この先生は芯から外科医だなと思ったんです。いえいえ、外科医以外にありえないでしょう。

 それは何故か?

 今回の手術、この先生は第一助手で入っていたんです。執刀医の前の位置で、執刀医の横に立つ看護師からは対角線上になる位置。執刀医と比べれば、助手の先生の責任は少し軽くなる上、結構気の抜けた助手をする(といっても、口だけ)先生もいるんですが、この先生は違いました。まぁ勿論駆け出し外科医だから余裕がもてないというのもあるんでしょうが、何かが違う

 まず、術野から顔を上げません。

 これは外科医にとって当然の事なんですが、何せこのときは器械だしのおぼつかない新人さんが介助をしていた手術。執刀医ですら自分の事とともに看護師の器械だしのテンポを考慮して何度も術野から目をあげていたというのに、この先生は違います。新人さんといえども遠慮なし。どんな人がついていても、顔を上げずに器械を要求します。

 つまり、付いて来い

 ということ。外科手術では、一瞬視線を外したことで視界が変わってしまう事は良くあることです。出血している場合では特に、視線を外していては出血点を見失ってしまい、余計な出血をさせてしまうことに成ります。
 術野から顔をあげない、と言う事は外科医にとっては当たり前、基本中の基本ですが、長年外科医をしている先生や、うちの病院のスタッフと長く手術をしている先生では、慣れてしまっているのか、もう平気で顔を上げています。わざわざ顔をあげて世間話を一つして術野に戻るといった器用な先生もいるほど
 器械を取るのもたまに看護師を介さないで自分で取ったり、横に並べて好きなものを取ったりしています。その心は「言わなくても自分で好きなもの取るから、そっちのことしといて。」と言う事らしいんですが、そりゃないだろう・・・・という気分になります。

 なので、この先生のように術野から一瞬も顔を上げず、尚且つ何も言わずに手だけを出してくるスタイルは、看護師の緊張も高まります。

 あぁ、外科医と手術しているよ

 という、何とも高揚した気分です。
 何も言わずに出てくる先生の手に、意図したものがさっと渡せてすっと使ってもらえる、その流れの心地よいこと!!! これはちょっとした快感です。

 しかし、今回器械出しをしていたのは新人さん。執刀医の「○○」という言葉での要求にはちゃんと応えることが出来るのですが、何も言わずに出てくるこの先生の手には「?????」ばかりで、仕舞いには半分無視している様子もアリ

 おいおい・・・

 いつまでたっても出てこない器械に不信を感じて顔を上げる先生。結局自分で欲しいものを取っていかれました。分かる時には外から「○○だよ〜」って叫んでも、助手の先生に対する指示とは思えなかったみたいで、やっぱり「????」の状態。
 
 この先生、外科医としては駆け出しかもしれませんが、外科医としての姿勢は本当に素敵です。介助についていると、先生の技量というものもよく分かります。その技量を最大限くみ出して挙げられる器械だしが、患者さんに対する最高の看護になるんですね。
 
 出来る外科医との手術は、心地よい緊張と気持ちのよい流れがあって、ある意味とっても爽快です。この先生にも、「出来る」外科医になってほしいものです。
 昨今、忙しいというだけで希望者の無い産婦人科、小児科とともに外科医もまた減ってきているようです。確かに、直接患者さんに対してメスを握る外科医の苦労は、考えれば嫌がられる仕事かもしれませんが、逆にそれだけの価値のある領域の仕事です。どの仕事だってそうなんだけれどね
 人を切ってナンボの世界の外科。けれど、直接命の神秘に触れるのも、人間の驚異に触れるのもまた手術場というところ。外科医と仕事をしていてそう言った場面に出くわす度、人間の命の不思議に感銘を受けたりします。

 つまるところ、外科医も素敵な仕事です。

 本物の外科医は、成長しています。

 後に続く人達が出てくれれば嬉しいですね。



        
 

にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

2011.10.21より参加しています。ぽちっと応援よろしくお願いします。

初心者なので、どの記事にもどちらも載りますです。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
頑張れルーキー! 〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる