〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

アクセスカウンタ

zoom RSS 現場第一!?

<<   作成日時 : 2009/02/25 22:02   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 昨日遅出勤務をしていたら、難しい顔をした主任さんと師長さんから話しを持ちかけられました。

「うまうまさん、今日とっても残業するのと、明日早出業務をするのと、どっちがいいと思う?」

 それは、私に選択権があるのでしょうか?

「どちらでも。」

 どっちに転んでも私に話が振られるだろうなと思い、どちらとものメリット・デメリットを話していたら、師長さんが意を決して

「うまうまさん!明日一時間早出お願い!」

 と肩を叩かれ、承諾しました。遅く帰って早く行かなきゃ行けなかったので、昨日はブログお休みさせていただきました。今日はがっつり書かせていただきますね!
 何のための早出かといえば、最近同じような手術が毎日続いていて、その手術をするための器械が一種類しかないというところに端を発しています。2種類とかあったら、次から次と使えるんでしょうが、中々そういう風にふんだんに器械を所有するというのも出来ない話で、一つの器械を使っては洗い、使っては洗いという感じなんです。(インプラントは以ての外ですけどね)
 それも、前日の最後の手術に使った器械が、翌日の朝一番の手術に必要という組み方で、仕方なく私は今日早出業務をしてきたわけです。でも、その分一時間早く帰らせていただきましたけど。

 朝の一時間は、そりゃもうとっても忙しかったです 朝9時の手術開始に間に合うようにすべての器械を滅菌するんですが、依頼していた借用器械が来ないわ来ないわ!!!! 直接介助に付いていた後輩も、ドキドキしながら器械の到着を待っていたらしく、手術が終わるなり

「うまうまさん!今日はありがとうございました!!!!」

「いやいや、気に成って仕方なかったろ。ごめん、しんどかったね。」

 とお互い労をねぎらったわけです。本当に、手術の一分一秒は大事だと改めて痛感しました。

 そんな私の今日のメインのお仕事は、産科手術。といえば、もう帝王切開しかないでしょう!
 うまうまといえば帝王切開のカンガルーケア!

 といいたいところですが 今日は外回りではなく直接介助なんです。帝王切開の直接介助なんて、何ヶ月ぶり!?  もう、片手では足りないかもしれません。最近では緊急手術でも後輩が手洗いをしてくれるようになったので、私は専ら外回り専門でした。 (外回りの方が大変だと後輩はいいますが。)
 先週の時点で、このカイザーの直接介助は私と言う事に決まっていたのですが、忙しくって患者さんの情報を前日まで見ることがなく過ぎてしまい、昨日ぱらっと情報を見ると、

 双胎。

 つまり、双子。ツインちゃん。
 
 ひっさしぶり〜〜〜!!!!!
 思い出すなぁ〜〜〜!!!!!


 私のカイザー器械だしデビューの症例も、双子だったっけ!
 アレから双子ちゃんのカイザーに付いた事なかったし、単胎のカイザーも超ご無沙汰!
 こりゃ、頑張るしかないべ!

 今日、気合を入れて部屋の準備と器械の準備をしていると、運び込まれてくるインファントウォーマー二台。そっか、ツインだもんな。

「うまうまさーん、どこに置こう?」

 外回りの後輩が二台目のインファントウォーマーを引っ張りながら、部屋の配置を考えあぐねている様子。本当だったら二台ともお母さんの頭側に持っていきたかったんだけれど、位置的にどうしても無理かな・・・・部屋の制限があるし。

「前は一台で2人置いてやってたらしいんですけど、難しいから2台持ってきたって。」

「ん〜、じゃあ仕方ないなぁ・・・。」

 慌ててベッドの足元側にスペースを開け、インファント・ウォーマーを準備。きっと上手く行けば足元側のものは使わなくても済むかもしれないし。

 そんな位置変えをしているところへ、ごろごろと再び運び込まれる・・・

 赤ちゃん搬送用のクベース。ってか、私名前知らないけど!!!!!! よく重症の赤ちゃんが入れられてる、手だけ突っ込んで処置するあの箱!!!! 酸素テントみたいな!!!!!

「ちょっと待って!!!!

 2台続けて入ってきた、その大掛かりなNICUのベッド。この形がそもそも私は恐いんだよ〜〜!!!

「赤ちゃん、そんなに重症なの〜〜!?

 ぐるりと部屋を見渡すと・・・・

 ん〜〜〜、今日は何のオペ?

 という感じ。一体どんな赤ちゃんが生まれるの!?という感じ。ドクター・ヘリ用意して!の状態?

「聞いてないよ〜〜〜!!!!!」

「いや・・・・うまうまさん、そんな事は私も聞いてないです・・」

 外回り担当の後輩は、赤ちゃんの情報も聞いてきたはずなのに、変に大掛かりになっていく次第に段々自信がなくなっていく。

「・・・・・双子だから?」

「あぁ・・・・病棟に連れて帰るのにこの方が便利だから?」

「・・・・きっとそうですよ

「・・・あはははははは・・・・・

                       

 カイザーです 最近の当院のカイザーは、横切り。医師曰く、ビキニの着られる切開位置です。痛みもこの方が楽だと聞いたことがありますが、真実は不明。しかも、皮膚縫合は埋没縫合なので、赤ちゃんが出た後の手術展開は結構ゆっくりです。

 にしても、カイザーは赤ちゃんが出るまでが勝負
 赤ちゃんの状態が全て!(・・・・え?)

 双子で大きく膨れたおなかを確認して、お母さんのオペ準備の最中から、私と執刀の先生はもう既にオペモード。

「いい?準備できたら即いくよ!」

「はいっ!

 先生はイソジンを、私はリネンを抱えて、わたわたと準備を進める後輩達の隙を狙ってこちらの準備開始です。大きなおなかで仰臥位でいると、「仰臥位低血圧」を起こします。この発生器所は聞いたことはあるんですが、まだ私も深く理解していないのでうろ覚え程度。兎に角、大きなおなかが腹部大動脈とか大静脈とかなんとかを圧迫して、一気に血圧が下がることがあるんです。それを予防するため、オペ準備が整うまで、子宮を左側へぎゅーっと押しこんで、血管系への圧迫を防ぎます。

 助産師さんが子宮の位置を調節してくれている間に外回りがばたばたと準備を終え、私達は颯爽と消毒、リネン固定を行い、麻酔効果を聞くまでもなく

「メスッ!!!!」

「はいっ!!!」


 ズバッと横切開!!!!!


 突如



「いったーーーーーーいっっっっ!!!!!」



 ・・・・・・・ぁ・・・・・・・
 と思ったら、どうやら切開の痛みではなく、その上の子宮の張りに対する痛みだったみたいで

 びっくりしたーーーー!!!!!

 何もいわずに手術は進んでいきます。
 ペアンとコッヘルと、メスとセッシと・・・

 助手の先生がちらりちらりと必要な器械を言葉にしてくれるけれど、そんなの待ってられないしっ!!!!

 子宮に切開が入って、大量の出血と共に羊膜が見えてきた!!!!!
 第一子だ!!!!



「セッシーーー!!!!」



 叫ぶ先生 慌ててセッシを渡すと、電光石火の如く羊膜を突く。
 溢れる羊水の中に、キラリと光るモノ・・・・


「センセーーー!!!!! ザッテルはずしてくださーーーーい!!!!!



 子宮を確認する為に腹部の切開層をザッテルで引いていた研修医の先生が、固まったまま
 
「外して!外してーー!!!!」

 左右で引いていた鈎を、ひったくるように外す助手の先生。研修医の先生は何を言われているのかよくわからなかったようで、途中で気づき慌てて鈎を引っ込めてくれました。

「押すよ!!!」

 羊膜が破れた後は、娩出。赤ちゃんの頭が見えたところで、助手の先生が腹部を圧迫。むにっと赤ちゃんの頭が動いた瞬間、

「おぎゃ・・・・」

 声が聞こえた!!!!!

 やばいっ!!!!!

 泣いちゃったよ!!!!!


「早く早く!!!!」

 いーそーいーでーーーー!!!!!
 お願いだから、早くでーてーきーてーーー!!!!!

「はい!コッヘル!コッヘル!クーパー!」

 押し付けるように助手の先生に臍帯切断の器具を渡す。その間、産科の先生は赤ちゃんを逆さにしてガーゼで懸命に身体を拭いて刺激を送り続ける。
 
 泣かない・・・・

 泣かないよ・・・・

 どうしよう・・・・!!!!


「よろしく!」

 産科の先生の大きな声が響き、臍帯の切れた赤ちゃんを助産婦さんに託す為に振り返ると、

「はい!」

 という助産師さんの笑顔と大きな声の間から見えた、




 小児科の先生!!!!!


  

 ・・・・の後姿。 (チラ見)



 良かった〜〜〜〜!!!!!


「次、出すよ!」 

 感慨に浸る間もなく、術野では次の赤ちゃんの羊膜が降りてきている。
 小児科医の様子を伺いながら、産科医が声をかけます。

「先生!良い!? 次出すよ!?」

 
 手術場は何時にない怒号が飛び交っていました。緊迫した状態での意思疎通には、はっきりと大きな声で言うのが必要。のんびりしていられない事態に、産科の先生の美声も更に大きく成ります。
 
 返事がないんですけど?

「先生!!!! 次いくよ!!!???」

 念を押すように、更に大きくなる産科の先生の声
 赤ちゃんの鳴き声が聞こえず、けたたましくなるインファント・ウーォーマーのアラーム音の間から、

「いいですよ!」

 と、小児科医のはっきりした声
 余裕のある、しゃんとした響きのある声でした。

 その声を待っていたように、術野が動き出します 羊膜を破って第二子の誕生 誕生の時間が叫ばれる中、一人、助手の先生が臍帯を切る為に差し出した器械に

「これ、コッヘルじゃないけど?」

 何を呑気な事を!!!!!

「コッヘルじゃないけどいいの?」

「いいんです!!!!

 弾かれるように大声で返事をする私も私。術野を操作しながら、

「双子なんだから、一人目と区別する為に長ペアンなんですっ!

 納得がいく説明をしないと、延々「コッヘルじゃない・・・」といいそうな外科医。私の発言に

「あぁ、そういう事

 分れよっ!助産婦さんが困るだろ!
 臍帯を切っている間に、第二子は元気よく泣き始め、

「あぁ!この子は焦らなくていいよ。泣いたし。」

 と、一瞬緊張を和らげる産科医
 第二子の元気な泣き声につられるように、私達の背後からはアラーム音に混じった二重奏が聞こえてきました。

 出てきた胎盤は1つ。二つの臍の緒が、仲良く並んで伸びていました。
 この子達は大きくなって、どれくらいそっくりさんになるんだろうね

 手術を終えて、産科医はお母さんに向かっていいました。

「よく頑張ったね。いいお産だったよ。」

 ふふっと恥ずかしそうに笑うお母さん。

「赤ちゃんもね、いい子だよ。お利口さんだ。」

 聴いたいたスタッフも、思わず微笑む言葉でした。
 何だかなぁ、先生!

 いいこと言うじゃん!

 
 長く書きましたが、実は皮膚切開から第二子娩出までの時間は、およそ5.6分。第一子と第二子の出生時間は一分違うかどうかです。

 凄く長く感じました

 子宮の中にいる状態で聞いた赤ちゃんの泣き声は、私達に助けなければならない命があることを教えてくれます。羊水の中にいる状態で(と言っても、大部分破水して流れているんでしょうが)赤ちゃんが泣くと、肺に羊水を吸い込んでしまい、重篤な肺炎を引き起こしてしまう事もあります。呼吸機能の正常な開始が出来ず、呼吸器管理が必要な事もあります。分っているからこそ、喜びの声が一転、凍りつくような焦りになります。

 振り返って小児科の先生が居た事は、ありがたいとしか言いようがない事でした。産科の先生は気づいていたんでしょうが、術野を見ていた私はいつ小児科の先生が入って来られたか、全く気づかず・・・・ 確か手術開始時には居られなかったはず。 泣かない!どうしよう!と思った瞬間に見えたその姿に、赤ちゃんが見えないで居た光を私達が見たことは確かです。

 結局、修羅場はその瞬間だけで、二人揃った時点で、赤ちゃんは助産師さんに抱きかかえられ、元気よく病棟へ帰って行きました。
 
 小児科の先生も、状態が治まった時点で

「じゃ、僕はこれで。」

 と言って去っていく・・・・・。ま、手術場というのは、病院と言うのはそんなものでいいんです。
 医者が暇ならそれが良いんですって!

 にしても、今回のばたばたもあったせいか、結局赤ちゃんは助産師さんの腕の中だけで終わりました。
 術野を確認しながら、外回りの後輩に「触らせてあげるか抱かせてあげてー!」と、合図を送っていたにもかかわらず、だーれも気づいてくれなかった
 せめて、触るくらい良いじゃんか・・・・・助産師さんも、嬉しそうに「おめでとう」っていうくらいなら、抱かせてあげればいいんだよーーー!!!!!

 カンガルーケアへの道は、遠い

 特に器械だししてると、手が出せん!!!!

                         

 こんな一日でした。その後、一時間早く退勤させてもらい、早い時間にわんこの散歩にも行けました。

 梅一輪一輪ほどの暖かさ

 と言ったものですが、もう既に満開の梅ノ木もある程。わんこの散歩道にある白梅も、見つめていると梅林にいるんじゃないかという錯覚を覚えてしまいそうなほど見事です。
 その影で、桜の蕾も膨らんで、緑色の蕾の中に、目を細めるとピンクの花弁すら見えてきそうな勢い。春はそこまで来ていますね。

 まだもう少し、春が遠ければいいのにと思っていたけれど・・・・

 眠れないで、色々考えてしまいます。考えていると、涙がこぼれてきます。自分の為の悲しい涙ではないんですが、何故かほろほろと涙が溢れてくるんです。
 
 私が出来ることはなんだろう?

 ただ彼を好きだと思っていたこの一年が、勿体無く感じます。もう少し早く彼と話していたら、こんな私でも何かが出来たはずだという思い。何かをしてあげたかったという思い。
 
 私に出来ることはただ、祈るだけ。

 私に背を向けて歩いていく彼の後姿に、ただあなたが幸せでありますようにと祈るだけ。

 彼は、何も言って来ません。

 私が出したメールにも、私がかけた電話の時に「見た」と言ってきただけで、
 それ以降の何も、言いません。言ってくれません。
 期待すべきことではないのでしょうが・・・。

 その後姿は、私を避けているんですか? 
 こっちを見ないのは、何故?

 彼を受け止めるのに、私は役不足だったのかな・・・・・・・・。


 それでも、私にはただ祈る事しかできません。

 あなたと会えますようにと祈った毎日のように、
 あなたが今日も守られていますように、
 あなたが今日も、幸せで居ますように、
 あなたに笑顔が、今日もありますようにと・・・。

 あなたの存在がとても大事で、大切だと送ったメールにこめた、
 私の祈りは届いていますか?

 私があなたの幸せを祈るように、
 あなたもまた、最愛の誰かの幸せを祈ってください。

 そして出来るならその幸せを、あなたの手で最愛の人に施してあげてください。

 その喜びが、あなたを救うことになりませんか・・・?



 あなたが、ただその存在だけで私を幸せにしたように、

 あなたが思えば「奇跡」は簡単に起きる。

 あなたの思う人にとってあなたは、存在そのものが奇跡。
 出会えた奇跡。

 光り輝く、輝石・・・



 


 あなたを思う人にも、掛け替えのない、輝石・・・


 

にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

2011.10.21より参加しています。ぽちっと応援よろしくお願いします。

初心者なので、どの記事にもどちらも載りますです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
現場第一!? 〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる