〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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<<   作成日時 : 2009/03/11 22:18   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 後輩の『カンガルーケア』に向けての症例研究が、着々と進んでいるようです。兎に角初めての事なので、とりあえず一症例とってそれを元に彼女の看護研究をすすめ、それを足がかりに定着させようというのが私の魂胆でもあります
 後輩は既に助産師さんとの話しを終え、一番ネックではないかと考えていた産婦人科医との詰めの話をしているところ。けれど、あっさり

「お母さんがいいならいいんじゃないの?」

 と言われ、ガッツポーズ!絶対駄目だと突っぱねられそうだと思っていたけど、意外や意外! にしても、ここまで順調に進むなら、定着にももってこい!後輩と「やった!やった!と飛び跳ねながら、二人で大喜び。
 早速来週に迫った帝王切開術での、なんちゃってカンガルーケアの発動です。

「小児科の先生はどうするんですか?」

 後輩は突然不安げに言います。

「選択的帝王切開なら、赤ちゃんに危険はないですし、小児科の先生は立ち会いませんよね?初めてなんですが、いいんでしょうか?」

「・・・・そうだね、一回目はやっぱり心配だよね。」

 考えてみれば、いつもカイザー(帝王切開術)で何かあった時にやってきてくれる、私と顔見知りの2コール小児科医は、その日午前中は外来診療です。 
 大概カイザーの情報は流れているので、気になるときには外来の途中に顔を出してくれるのですが、外来当番日にわざわざ「カンガルーケアをしたいので立会いをお願いします。」と言うには心苦しい 病棟当番&緊急患者対応で終日フリーの先生はいるのはいるんですが、その先生がカイザーに入って来てくれたためしはなし
 こういうときの小児科の体制がイマイチ曖昧なところがあるんです。 

「聞いてみるよ、小児科のいつもの先生に。」

 後輩もどの先生に頼んでいいのか、どの先生ならいいのか全然わからない様子。帝王切開時のカンガルーケアはどちらかといえば小児科医の範囲かなぁという考えもあったので、前からちらりちらりとカンガルーケアを頼んでいた小児科の先生に、直接話しをすることにしました。

 その2コールの小児科医は、当直でお世話になっているので話しやすい。けど、捕まえにくい 院内のどこにいるのか分からない。意外なところであうかかと思えば、いつもの所にいなかったりする。
 わざわざ電話するのも申し訳ないしどうしようかと考えながら、外来棟を別の用事で歩いていたら、

 ひょいと救急外来から出てくる小児科医


 うぉ〜〜〜〜っ! ラッキ〜〜〜!!!!


  ・・・・・また意外な所で会うし・・・

うわっ!!!!先生!メッチャいいところで会えた〜〜!!!

 諸手を挙げて近づいてくる私に、先生は一歩後ずさり

「で先生、何で救急外来にいるの?当直だっけ?」

 救急外来と小児科医の取り合わせは、私の中では当直のみ。夕方とはいえ明るい院内で、救急外来から小児科医が出てくるのは妙

「ううん、当直ではないんだけど。」

「どしたの?」

 ちらりちらりと総合受付を気にしながら私に答える言葉が尻すぼみ。

「紹介の患者さんが来るはずなんだけど・・・」

 総合受付には、オバちゃんたちが会計を待っている姿だけ。
 えーっと、紹介の患者さんって事は、小児だよな・・・

「もう来てるの?来てるからここにいるんでしょ?」

「ううん・・・来るって言うから待ってるんだけど。」

 何度振り返っても、受付に具合の悪そうな子供の姿はなく、代わりに元気よく走り回る小猿さんが・・・・

「で、何?」

 首を伸ばして待つのを諦めて、先生は私に向き直り、聞きました。

「あ、ううん、別に急がないからいいんだけど、今良いの?長い話になりそうだけど。」

「ん〜、患者さんが来るまでだけど、何?」

「カイザーの件なんだけど。」

 そういうと、彼は「ん?」と、ちょっとだけ首をひねって自分とカイザーの何に繋がるんだろう?と考えてから、思いついたように

「あぁ、抱っこのヤツだろ?」

 流石!

「そうそう

 先生はそういいながら、さり気なく救急室へ入っていくので後を追いかける羽目に。当直業務初めの薄暗い救急室。来週当直なんだ〜と、ちょっとがっくりした気分になるのは、この部屋にあんまりいい思い出がないからなのかな

「後輩の研究で、とりあえず一症例とることになったの。産科の先生がOK出してくれてね。」

「あ、そーなんだ!?」

「で、その時に小児科の先生って誰に頼んだらいいのかなぁと思って。」

 手術の状況と、対象症例のリスクなどを話して、現状やカンガルーケアの色々について会話を交わしていると、

「別にリスクがない赤ちゃんには、小児科医が付いている必要はないと思うよ。何かあったら呼んでくれればいいってだけで。」

「え!?そうなの?」

「うん。だってちゃんといろいろ必要な処置をした後の事だろ?それで元気なら問題ないよ。」

「でも、うちで初めてのことになるんだよ?」

「ん〜、そりゃこっちとしては、カイザーがあるっていう情報はどんなケースでも事前に欲しいけど、だからと言って毎回毎回立ち会う必要はないしね。」

「うちの病院、今の産科の先生が赴任してくるまでは、全症例立ち会ってたよ?」

「そういう例もあるだろうけど・・・今は違うでしょ。」

「そうだけど。」

 いつも、何かあったら連絡というのが先生と手術場・助産師さんとの合言葉のようなもの。事前にカイザーの連絡はちゃんと小児科医に行ってるみたいだけど、実際呼ぶまで来ないこともいっぱいあるしね。

「この間は流石に双子だから心配になって見に行ったけど。」

 私が最近器械だしに付いた双子のカイザー。
 そういえば先生はふらりと気づかないうちにやってきていたっけ。

「あぁ、あのカイザー?あれはあり難かったです

「うん、双子の場合はやっぱり気になるよ。行ってよかった。」

「助かりました

 恥ずかしそうにこっそり笑う先生。立ち会ってとは言われてなかった症例らしいのですが、外来の途中に気になってみに来てくれたというのです。ありがたや!

「じゃ、カンガルーケアの最終的な判断は助産師さんでも可能って事?」

「うん、それでいいと思う。」

「そーなんだ

「だって、ちゃんと泣いたり処置した後だから、問題ないと思うよ。」

「ただ、やって何かあったら心配だから、カンガルーをする症例の時にちらりと気にして欲しいんだよね。そう言うのは、終日フリーのS先生に言えばいいのかな?」

 先生はうーんと唸りながら考え、

「そりゃ、何かあったら僕を呼んでくれていいよ。」

「え?でも外来中でしょ?

「外来でも。今までそうだったし。」

「だけど、カンガルーの為に先生にわざわざ立会いをして欲しいっていうのは無理だよね?」

「時間は?」

「多分11時とかそのあたり。」

「そうかぁ〜、午後なら皆外来がないし、同じ条件だから僕でもいいんだけどなぁ・・・」

「でしょ?だから、S先生がフリーだからそっちに話したほうがいいんだよね?今まで何かあったら呼ぶのは先生だったから、思わずこうして話してるけど。」

「そうだね・・・ちらっとS先生に話しとけばいいんじゃないかな。」

「分った」 

 乗りかかった船というのでしょうか、結構親身に考えてくれる先生。いつもフリーのS先生がいるにも関わらず、帝王切開時に何かあったら外来中のこの先生を呼ぶという、うちの病院の変な規則も何だかおかしいんだけど
 今までこの先生が急患対応の終日フリーだった木曜日にカイザーが入るようになっていたので、必然的に曜日が移動してもそのままの体制になってるんです。これってこの先生に対しては負担なのかもしれないです。

 巧くいって、このままカンガルーケアが定着すれば良いなぁと思ってます。この先生曰く、S先生も協力してくれるだろうから、話はちゃんと通しておいた方がいいよとの事。ちらりと気にして見に来てくれるかどうかは微妙だけど、助産師さんでも十分赤ちゃんの判断が出来るし、カンガルーの必要性は助産師さんもよく分ってくれているので、協力して頑張っていきますわ!

 その症例で私は、器械だしをする後輩のアシストに入ります。つまり、術野にいるんです研究をする後輩の手助けは出来るかどうか不明だけど、周りをしっかり見ながらお手伝いしたいと思ってます。
 
 とても楽しみで、とてもわくわく!
 
 早く元気に生まれないかなぁ〜

                     

 救急外来で小児科の先生と話をしていると、一段楽したところで突然、

「こんな夕方の時間の紹介患者って、あり〜!?」

 と、愚痴りだす先生。時計は17時半を過ぎたところ。

「しょうがないよ、自分のところの外来でフォローしてて、結局手におえないって事なんだから。」

「でもさぁ、もう少し早く紹介してくれればいいと思わん?」

「そうかなぁ・・・そうはいってもね・・・。小児科の入院って、大概こんな時間じゃん。いつもの事だと思ってよ。」

「もっと気をきかしてくれればいいのになぁ〜

 子供じゃないんだから、先生・・・・ 
 付きあいっちゅうもんも、都合っちゅうもんもあるだろう・・・まぁ、こっちにも都合は在るんだろうけど・・・。受けたが最後です。

 壁に寄りかかり、ぶつぶつと愚痴る先生の相手をしながら、5分ほど他愛なくそんな会話をしていたら、

「お願いしまーす。」

 と、カルテを持ってやってくる管理人さん。その後ろから、大きな袋に入ったレントゲン写真と紹介状を持った患者さんが入ってくる。見ると、つれてこられた子供さんはちょっとぐったり

 どうやら、先生が待っていた紹介患者さんのよう。

 ・・・・けれど、対応する看護師さんがいない

 ちょっと待て!
 
 慌てて先生を引っ張る!

「先生!看護当直は誰?何で誰もいないの!?」

「知らない。うちの(小児科の)師長さんだったと思うけど。」

 管理人さんが私にカルテを差し出すのはなんで??????

 患者さんのお母さんが、私に紹介状を差し出すのは何故!?????



 
 答えて、先生!!!!

 なんで!!!???



 そこにいるのは私一人だし、行きがかり上私ではありませんとも言えず、

「はいはい、中どうぞ!向こうの先生から電話で聞いてますよ。」

 にこやかにいや事実この先生でこんな対応はあんまり見たことないぞ!と言うほど、高いテンションで愛想と朗らかさを振りまきながら診察室に自ら患者さんを呼ぶ先生は、既に対応する看護師がいないこともお構いなし 
 看護師は君がいるだろ、とでもいいたげ 一人で診察するからともなく、じゃあねともなく、師長さん呼んでもなく・・・

 私が対応しろってか!?

 私も看護師だけど・・・・

 ちょっと立ち寄った通りすがりの異邦人!!!!!

 オペ着だし

 こんな格好の看護師に対応されるなんて、ヤだろう!?

「はい、じゃあ中どうぞー。」

「はい、先生。紹介状。名指しできてますよ。」

「あら、そう?」


 先生!!!!

 何もかもが普通すぎる!!!!

 気にしろ!

 気にかけてくれ!!!!
 


 お願いだから私が対応しているのを変だと思ってくれ!

 患者さんの手前、そんな事は言えず・・・ こうなったら当直で培った杵柄です 先生の手癖も知ってるし、とりあえず看護当直の師長さんが帰ってくるまではと言う事で、対応しました。

 私に向かって差し出された紹介状を先生へ、カルテを机へ、レントゲンフィルムをシャーカステンへ・・・。このよどみなさってなんだ!? 体重測るのも熱はかるのも忘れてたけど。その前に診察室へ自ら患者さんを迎えいれた先生。

「じゃ、胸の音聞かせてね。」

 聴診器を当てる介助をし、喉を見る介助をし・・・

 ちょっと待て

 ここは介助をすべきところ?

 頼まれてないけど、拒否られてもない

 寧ろ当たり前っぽい?

 何で私ここにいるんだっけ?

 ・・・・してたら・・・・

「お願いしまーす。」

 次の患者さん!!!!!

 こんなんあり!?


 いーや、もう違う!私ではない!

 当直は小児科の先生でもない!

「ち・・・・違うんです・・・・私ではないんです。私は当直ではないんです!!!!

 管理人さんに縋ると、

「あ、そーだっけ?・・・・いいじゃん、でも。」


「だめだめだめだめーーー!!!!!」


 ここにいるのは、別の用事なんだってば!

 そうこう押し問答してたら、師長さんが帰ってきた

「行きがかり上対応してますが、今診察中なのが紹介患者さんで、アレがレントゲン、箱はソコです。次の患者さんのカルテはここ、患者さんは外の待合です。じゃ、私は失礼します

「あら、どーも。」

 そんだけかい!?

 
 久しぶりに介助についたこの小児科医の、今までにないやけに明るくにこやかな診察風景はもう少し見ていたい気がしたけど、ここにいたら帰れなくなるし
 
 診察前に私に愚痴ったせいなのか、この時の先生の診察はとっても明るくて、いつも人当たりがよくて診察室の雰囲気が柔らかい先生だけど、もっとこう楽しげな感じに雰囲気が変わっていました。テンションが高いと言うか こんな先生の診察、初めて見ました 診察する時に子供に対してかける声かけも、私が知っているいつもより何だかほんとに子供っぽい 同じ目線にすーっと降りていく感じがとっても自然で、介助している私が思わず笑顔になったりするんです

 説明してする言葉も澱みなく、今まで見てきた先生のどんな説明風景よりも分りやすい。患者さんのご家族も、何故か笑顔で説明に聞き入っているし。それを見ていたら、何だかその場を離れがたくなっちゃいました。時折患者さんである女の子が、熱の高いぼんやりした顔で私を振り返るので、大丈夫よと声なく励ます。うんうん、と頷いてくれるのが可愛くて

 今までは、時に子供を緊張させることもあったはずの診察だけど、今日はそんな雰囲気まるでなかったです。この先生の持つ陽だまりのような診察室の暖かさに、春を告げる鳥達の声が加わったかのような明るさでした 具合の悪い子供の診察にそういうイメージを見るのは良くないことかもしれませんが、ほんとにそんな感じ。
 ホッとする、暖かい布団にくるまれたような・・・やっと守られる場所を見つけたような安心感でした

 時間が遅い予定外の診察は結構医師にとってはストレスだったりするものです。言葉では嫌だ嫌だと言いながら、結局患者さんを前にするとどんなにしんどくても頑張ってしまうのが医者であり、この先生です。嫌だと言いながらも、実は嫌ではなくってそれは建前で、楽しそうに(って言うのはおかしいか・・)仕事してるんだなって思えて、こっちも頑張る元気を貰いました。

 明日も頑張るぞ!

                  

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