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zoom RSS The Last Butterfly

<<   作成日時 : 2009/03/18 22:55   >>

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 人のお宅の事ですが、木蓮がとても綺麗に咲こうとしています。まだ満開というには少し早いですが、咲き誇ろうとしている木蓮の、まるで白いマシュマロのような遠目が、私はとても好き 所謂「木」なのに、華はすっくと上を向いて立っている風で
 真っ白いその姿も目を惹きます。近くに行って眺めることは少ないので、遠めで見るあのふわりとした感じの木蓮が、とても可愛らしく、健気でありながら強さも感じたりしています。凛としたって、ああいう姿を言うのかもしれませんね。

 さて、そういう話題を載せたメールを振っても帰ってこない彼の人はとりあえず置いといて

 昨日帰り際に飛び込んできた整形外科手術の為、帰宅したのが日付を跨ごうかという時間 お陰でパソコンも開けずに寝るしかなかったです。だって次の日の今日は、朝から外科手術の器械出しに付いていた上、何時間かかるか分からない状況の手術だったので
 開けてみたら、「あら、出来るじゃん!ということで、根治術を施して15時ごろに術が終わりました。患者さんにとってはとても良いことで、執刀医も助手の先生も、時間があったら「この術式が適応できてよかったよなぁ〜」と、安堵のため息です。良かった!

 明日は整形外科手術の後、病院当直業務が入ってます。なので、明日は家に帰れず・・・とほほ・・・ 当直も3年目になると大概業務として飲み込めてきたけれど、矢張り24時間以上の連続勤務は辛いです。それも、正規のオペ場での仕事がとっても忙しい木曜日とは

 しかし、救いはあるもので いつもお世話になっている、小児科の先生とのコンビなんです。いや、管理当直を入れてトリオか。夜中でも変わらない態度で診療対応してくれる、とっても気のいい先生 私が一番安心して当直できる先生です。本当に、神さまはいるものです。私ってば、当直業務であんまり苦労したことないんですよねぇ〜。オールナイトで働いたことはいっぱいあるけど・・・。
 さてさて、明日の為にお菓子も作ったし、後はぐっすり眠るだけです

                      

 ポルノライブの事も書いていたり、福岡話題で書きたいこともあったりと、何度も送り送りになっている記事がありまして。
 そんな風に焦らしても、皆様の多大なる期待に及ばず、いつもの読書話題ですが、これがまたとっても凄い本でした

「パピヨン」 
             田口ランディ:著  角川学芸出版

 発刊は、2008年の12月。その頃新聞記事に載っていたのを見て、そのまま買って置いておいた本です。

 以前の記事に、「家族」についての本を読み漁ったということを書きました。確かに、色んな家族についての本を齧ったと思います。この本を買った当時の12月や1月、私は「家族」についてなーんの興味もなく、ただそこに普通にある物として特に重きを置いていた訳ではありません。

 この本は、看護や医学を学んだ人間なら一度は聞いたことのある、そして学んだことの在る「死の受容」を発表したエリザベス・キューブラー・ロス氏を掘り下げ、「死」と「死に行く事」を捕らえ様とした「物語」です。
 このあらすじを書いてしまうと絶対勿体無いし、知らないまま読んで欲しい本であるので、深くは書きません。ただ、「死にゆくこと」の研究に自身の生涯をささげたロス氏を追いかけた著者の、壮絶な「死」との対面の物語なんです。

 そして、何より「家族」の物語でした。

 ビックリしました 12月の安穏とした私が、こんなにも今、3月の私に必要な本を選んでいたなんて 持っていながら3月のこの時期に読み終えた意味深さを感じてしまい、感銘よりも感動よりも、すーっと背筋に走る何か大切な忘れ物を感じてしまいます。
 本との出会いもまた、必要な時にあるのだと思いました。

 「死」と向き合うことは、生涯でたった一回、自分が死ぬ時だけです。どんなに頑張っても、体験することは出来ません。そして、「死」を体験した人が論文を書けないように、「死」は体験してしまえば「のこす」ことは出来ないもの。ロス氏はそれを必死に解き明かそうと研究に没頭するんです。
 そして、自分自身が病に倒れ、9年という長きを病床で過ごし、自らの「死」と対峙し、自分の研究に悪態をつく。その姿の意味を考えさせられます。

 あんなにも「死」について理解深い人が、死に行く間際に

「私の研究なんて、自分の死の前には何の役にも立たない。」

「死にたくない」


 と叫ぶ、その心の奥の深い寂しさと切なさとやりきれなさ、満たされなさに涙が零れます。こんなにも人に対して「死」を受け止める助けとなりながら、自分はたった一人で受容も出来ない死に恐怖だけを感じて死んでいくなんて・・・。
 こんなにも人を助けた人が、自分を助けられることがなく死んで行かねばならないとは。周りは何故、彼女の孤独や淋しさや恐れを、彼女がだれかれ構わず手を差し伸べそうしてあげたように、分かち合い、頷きあってあげられなかったのだろう。

 「人生において最も大切なものは、無償の愛」

 それは、唯一無二の存在として受け止められ、かけがえのない存在として受け入れられること。

 彼女は、自分自身が取るに足らない人間であると感じるのが恐くて、がむしゃらに研究し、人に無償の愛を捧げ続けた。そして自分の死に至った時、それでも結局、自分が「かけがえのない存在」であって欲しかった人にとっては、取るに足らない存在でしかなかったことを哀しんでいる。

 受け入れて欲しかったのは、「家族」。

 どんなに葛藤しても、どんなに背を向けても、どんなに振り払っても、付いて回る「家族」という存在。そして、一生を左右される「家族の愛情」。この本の中にも、私の周りの中にも、どんなにか沢山在ることだろう。
 自分が「かけがえのない存在」として愛されることの重要性。そんな愛を注ぐことの必要性。そして、責任。「家族」とは、そういうものなんだと思うんです。決して安易に「家族」である訳ではなく、お互いに無償の愛を注ぐ存在としてそこにある家族という形。家族一つ一つが、無償の愛の一つの形。

「どんなに私が自分の家族を嫌っても、呪っても、冷淡で涙すら流すことがなくても、私は彼らの家族であり、その喪失に心を痛めるのは、この世に私しかいない。」

                  「パピヨン」 田口ランディ


 無償の愛の形であるけれど、「家族」が織り成すものは全ての人にとって「無償の愛」だけではない。そこにその愛の形があるにしろないにしろ、親が、子供が、そこのあるものだと感じられるべきものでなければならない。ある物にないと言い、ないものにあると言う、それもあるのが「家族」。前に書いたように、それでも負った傷の深さにも、時間の関係なく癒し、救うことが出来るのもまた、「家族」だったりする。

 「死」と「家族」。
 人は一人では生まれてこれないのに、何故人は一人で死んでいけるんだろう。

 一人では生まれてこれないように、一人では死ねないなら、「死」と「誕生」は同じだったはず。
 同じ「喜び」にも、同じ「感動」にも包まれたものであったはず。

 でも神さまは、そうはしなかった。
 
 「誕生」の祝福を、「死」の祝福と同じ扱いにされなかった。

 その逆、今も医学は進歩を続け、「死」を遠ざけ、「生」の楔を打ち続ける私達を見守る。「延命」という言葉を作り出したけれど結局、「死」を克服できない人間の愚かさを、時に嘆きながらも、それを貶さず、それを蔑まず、それを良しとし、それを赦した。

 「生」と「死」と。

 私達が必ず通るその二つの事象。
 そしてどちらも、人生でたった一度しか体験できないもの。

 生まれた私には、二度とない「誕生」。
 生きている私には、二度は訪れない「死」。


 DNAか解き明かされても、不老不死が樹立されても、恐らく人間の「知りたい」願望をここまで刺激する事象は、恐らくこれ以外に何もないだろう。一人の人間の人生を左右させるほどの学問欲求が生まれることは、他の出来事ではありえないのかもしれない。

 本当に、お勧めの本です。「死の受容」とかエリザベス・キューブラー・ロス氏を知らない人でも、十分その深さを理解できます。難しい本ではありません。難しくはないのですが、とてもとても深く切なく、心にどっしりと根ざす感動が生まれる本です。
 自分が生きていること、自分が生まれていることの意味を、ただこうして生きているだけでどれだけの価値があるかと言う事を、教えてくれます。そして周りに、自分よりも大切な存在が幾らもあることもまた、示唆してくれます。

 人を愛するように自分を愛し、自分を愛するように人を愛する。

 どこかで聞いた言葉です。けれど、自分を愛する以上に、誰かを愛することも可能であることを、「愛」の言葉に含まれる様々な感情や多様性に驚かされ、人の心の深さと豊かさを感じます。

 パピヨンは、「蝶」。

 昔から、蝶は人間の魂の化身として考えられていた昆虫です。揺ら揺らとゆれながら飛びゆく姿に、儚く揺れる人の魂を重ねたのでしょう。

 その蝶が、ロス氏にも見えていました。
 その蝶を追いかけ続けて、彼女は捕えたのです。

 「幸せ」とは違う、不思議に落ち着いた気持ちになります。
 
 そして、泣けてきます。「家族」は何度でも赦しあえ、何度でも傷を作りながらも癒し合えるのだと感じます。傷つけあうこともまた、家族であるからこそ。
 
 傷つけあうことも、お互い生きているからこそ。
 「死」を挟むと、憎むことも傷つけることも出来なくなるのですから。

 読んでみてください。
 あなたが、読んでみたいと思ったときに。
 
 ふと思い出したときに


 それが、あなたがこの本を読むべき時期なのだと思います。
 

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