〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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zoom RSS さくら、さくら・・・

<<   作成日時 : 2009/03/26 21:06   >>

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 基本、プログは毎日更新!をモットーにしてきたくせに、最近の私はとっても怠惰です 思えば私、今まで何を書いて皆さんに楽しんでもらっていたっけ?と、そこへ立ち戻ってしまいました。
 いえいえ、ただ単にとっても底辺を彷徨っていて、毎日毎日仕事に出て帰ってくるのに精一杯だっただけです。気を抜けば、どこか遠くへふらりと出かけて、次の日の仕事に行かないんじゃないかという心配がふつふつと

 そんな気分を紛らわせる為に、いろんな本を手当たり次第に少しずつ読んでいます。だから、家の各部屋には読みくさしの本が散らばっている状態

 本の話題つながりですが、村上春樹さんが翻訳本をライブラリーとして出版しているんですが、その中から、一冊

「グレート・ギャツビー」

 を読みました。読み終えたのは当直の頃なので一週間前です。彼が名作と呼ぶこの小説、アメリカの作家さんらしい、翻訳本らしい本でした
 けれど、「名作」と呼ぶにふさわしい、「せつなさ」と「幸せ」と、「強欲」と「虚勢」と、なんということなく漂うやりきれなさに満ちた本でした。
 読み継がれる本と言うのは、その命題を明らかにしないまま、どんな読み方でも出来るものです。読み手の取り方次第ということは、読み手のその時の状況に、そっと並んでくれるようなもの。だからこそ名作と言い継がれるものなんでしょうね

 以前から、内容も全然知らないけれど本のタイトルだけは知っていたんです。本当だったら学生時代に読んでおくべきものなんでしょうが、「ライ麦畑・・・」も、実はまだ読んでません。学生時代に読むべきっていわれると、逆に読まない天邪鬼な私 大学時代にようやく「カラマーゾフの兄弟」を読みましたが、当然右から左。 「罪と罰」も案の定右から左。受け流すどころか、受けてもないんじゃないか!?

 話をもどして、この「グレート・ギャツビー」ですが、物語自体の起承転結がとても凄いと感じました。アップダウンも凄いけど、そのアップダウンも心地よい感じで進みます。突然の驚きよりも、徐々に高度を増していく気球のようなドキドキ感。登場人物一人ひとりの持つ個性、リアリティ。当時のアメリカのいい所も悪いところも、全部凝縮されているような感じでした。

 気がつくと続きが気になり、のめりこんでいく。
 驚きの終末と、一抹の淋しさ。
 反面、人間誰しもが持つ利己的な部分を見る想いでした。

 切ない・・・・

                   

 昨日遅出出勤だった私。朝10時出勤のため、のんびりと仕事場に出向き、病院の裏をぐるりと回って夜勤者用の駐車場に車を止めました とてもいい天気で、出勤道々の桜の木も、ほんのりとピンク付き、先のほうの1.2輪が既に咲き始めていました
 桜の周りの空気がなんとなくピンク色にけぶって見えるようです。

 駐車場に車を止め、すぐそこにある病院入り口へ速攻向かうのも惜しい天気だったので、病院の桜はどうなってるのか見に行こうと思いつきました。病院の裏口や職員入り口は、結構どこにでもあるものなんです 駐車場から少し遠い入り口へ向かって歩いていると、どこからか

「スキ!スキ!」

 って聞こえたんです。思わず耳を傾けてしまいました。
 甲高い、それでも耳障りのいい声で、空から。

 あぁ、鳥の声か!

 思わず笑みが零れるほど、私ってばどこから聞こえるのかきょろきょろしてしまいました。

 よーく聞くと、

「スーキョ! スーキョ!」

 という風に鳴いているように聞こえる。けれど、何とも考えずに聞くと、

「すき! すき!

 なんて、甘えた声で誰かに言っているように聞こえて 自分もなんて感傷的なんだぁと笑いながらその声を聞いていたら、どうやら鳴き声が段々近くなってきてまして

 病院の丁度裏手、ボイラー設備などが立ち並ぶ場所。
 周りは雑木林。

 立ち止まって枝枝を見上げると、小さな鳥が一生懸命鳴いていました 私の向こうに何かを見ているようで、胸の白い模様をもくもく動かしながら、「すきすき!」と鳴いているんです。
 求愛行動ではないんでしょうが、その必死な姿がとっても可愛くて、暫くぼんやり眺めていました だんだん、どう聞いても「スキ」にしか聞こえない。不思議と笑みが零れてしまいます

 そんなに長い時間ではなかったのですが、鳥の様子をよく見ようと、大きな荷物抱えながらも前のめりになって雑木林を見つめていた私。
 背後でバタンと車のトランクが閉まる音がして、我に返りました。

 振り返ると、彼の人と同じ制服を着た年配の男性が、私を見つめながら不思議な顔をしていました。

 その方は、慌てて歩き出した私に向かい、

「桜?」

 と尋ねられました。どうやら、私が桜の木を眺めていのだと思っていたみたい。
 私は曖昧に返事をして笑顔を返したら、

「向こうのあたりはもう咲いてるよ。」

 と その方が指差した桜の木は、確かに枝の先端に何輪かの花が開いています。

「えぇ、そうですね。」

 何だか恥ずかしくなって、それでもちょっと切なくなって、眩しい制服を見つめ返すことが出来ず、笑顔のまま俯いてそのまま軽く挨拶代わりの会釈をして、立ち去りました。
 その男性は、いつから私を見つけていたのか解りません。鳥の姿を眺めていたのを、桜の木を眺めていたのだと思ったんでしょう。熱心に桜を見ている私は、どんな風に映ったんだろうな 少し訝しげな顔をしていたから、結構変なヤツだと思われたかもしれません

 その制服を見つめて、思いました。

 松山の桜は、間に合うかな?
 もう既に奥道後の山に林立した桜は、見事な色をしていました。
 川辺に咲いた、五線譜に並べた音符のような桜でした。

 街中の桜は、間に合うかな?
 彼が向こうへ行って仕事を始めるその時に、満開の姿で迎えてくれるかな?
 彼が初めての街の桜を、「綺麗だなと見上げる事が出来るかな?

 満開の桜並木で、歓迎されるかな?
 「松山の桜は、あなたの目にどう映るんでしょうね・・・」
 そう書いたいつかのメールがあったっけ

 桜・・・ 松山の、彼の側に咲くだろう桜の木・・・

 どうかあの人の新しい生活の始まりを、見事な美しさで迎え入れてください。
 その街を、彼がいい所だと褒めてくれるように。
 彼の不安を、戸惑いを、優しく包んで慈しんでください。

 この先、何度も見るだろう松山の桜が、彼の思い出の中で一番素敵な「桜」に成りますように。



 私の生まれた季節に咲く、ピンク色の木の花。

 桜が彼を笑顔にすることがあるなら、
 桜並木が彼を癒すことがあるなら、
 私はこの季節に生まれたことを誇りに思おう。

 散り行く桜の潔さまでもが、私にはとても羨ましい。



 
 あの桜に、願いを託そう

 どうぞこの先、私の代わりに、
 何も出来ない私の代わりに、

 いいえ、私の為に・・・


 この先の彼の未来を、見守ってください。
 
 彼の未来を、お守りください・・・
 

 

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