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zoom RSS ピリリと効いたぞな!

<<   作成日時 : 2009/04/08 22:47   >>

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 久しぶりに、手が震えました

 ただ今2年目になった後輩が、とある先生の手術の器械だしに付くたび、傍からもはっきり分るほどぷるぷる手が震えているのを、半分面白く半分可哀相に見ていたけれど・・・。

 久しぶりに、自分の手がかすかに震えているのが分りました。

 武者震いなのか、緊張なのか

 でも、なんとなく気持ちいい

 こういう緊張感、スキだな

 今日は外の先生を招いての、THA手術。人工股関節全置換術です。骨盤の方と大腿骨のほう、関節面全部を人工物へ置換するというもの。

 うちの先生の一人と懇意にしている股関節専門の先生を迎えての、気を使う手術でした。外からの先生はどんな手術でも気を使います。それに今回は何と言っても、アシストに入ったうちの先生二人、どちらも4月1日から赴任してきたばかりの先生!!!!! なして誰もベテランの先生が入ってくれんの!!???
 器械だしはTHA初めての私・・・。これをドキドキするといわずして何という!?
 この状況で幸いだったのは、新任の先生の一人はその専門の先生と以前一緒に仕事をしていたということ。彼の顔を見るなり執刀医の先生は、

「おぉ!○○くんじゃないか!」

 とご挨拶されていました。この先生の手術によく付いていたのか、手癖も覚えていて、手術の流れにも付いていけるし、好みの流れって言うものを作ってくれる、ムードメーカーです。もう一人アシストに入った新任の先生は、整形外科の後期研修をうちの病院ですることになった、新人さん。整形外科医として駆け出し。駆け出しというか、ようやく一歩踏み出したところ?いや、一歩もまだ?整形外科を専門として選択しましたの状態?

 にしても、この研修の先生・・・・・


 お坊ちゃん?


 という感じで・・・ 何をするにもちょっと一歩遅れるというか、のんびりさん。いらっとするようなのんびりではなく、もうなんともほわ〜〜〜んとした感じで、焦るとか焦れるとか急ぐという言葉が全く似合わないんです。ぼーっとしていて、ケツ叩いて世話してあげなきゃどうにもならない感じの男の子。
 口数も少ないのが子供っぽく見せるのか、何もかも

「はいはい、こっちがこうで・・・」

 と指示してあげる周りの人達。特に看護師さんたち。病棟で仕事している姿も見かけましたが、うろうろ、うろうろ、何をしたいのか良く分らない。周りの看護師さんが「何?」「何?」ときいてあげる始末。

 今日のTHAはクリーンルームを使っての清潔手術だったため、宇宙服のようなフードを被っての手術となりました。そのフードの被り方も、自分の身を清潔に保つ術も分らないようで、先輩医師(と言ってもうちでは新任)が先に清潔テクニックをしていくのを、

「先生、ちゃんと見ててね

 と、周りの看護師から強く指摘され、

「同じように次は先生がするんだからね!」

 と、ハッパかけられる始末。私は既に清潔野にいたので、「えー、N先生、もしかして初めてなのー!?」と茶化していましたが、蒼白の顔で先輩医師がフードを被り、ガウンを来て行く姿を見つめている先生からは笑顔もなし 大丈夫か〜と思いつつ見ていると、股関節専門の執刀医が豪快に手洗いを済ませて入って来られ、早々にフードを被ってガウンを着ると、フードを清潔にする為のカバーを手に持って呆然としている研修医に向かい、

「先生、僕がやってあげるよ。」

 徐に研修医からフードのカバーを受け取り、さかさかとマジックテープを引っ付け、あっという間に完成。

「じゃ、ガウン着て手袋はめて。」

 自分の仕事を続けながら、一つ一つ指示する先生。私は初めて対峙する先生だけれど、意外と気さくで面倒見がいいんだなぁと感心しながら見ていました。それでものんびり行動する研修医。間に入る新任の先生が、はらはらしながら動向を見つめていました。

 手術は、面白い展開でした もともと大きな手術は結構好きなほうです。いっぱいの器械を選びながら、どんどん手術が進んでいくのは面白いし、悪かった部分がどんどん綺麗になっていくのを見るのも、清清しい気持ちになります。

「この人の股関節、すごいことになってたねぇ・・・」 

 股関節を、ほんの少しの切開創で視野を展開していく腕前に目を惹かれました。先生は悪くなった部分を切り取り削りだしながら、状態を先生達二人に説明しながら進めていきます。
 
 展開し終わると、悪くなって機能しない骨頭を骨鋸で切り出し、股関節側の臼蓋をリーミング。ここまでは、どの器械をつかっても、どのメーカーのどんなインプラントが入っても殆ど同じ操作です。
 けれど・・・考えていた大きさのインプラントを入れるには、リーミングのサイズがどんどん大きくなるんだけど?



 ・・・・・何だか、嫌な予感がするけど?



 大きな手術や初めての手術、難しい症例等で通常の操作よりもずっと変化の多いものを要求される手術の場合は、事前に業者さんから先生の計画している作戦を聞いたり、勉強したり、そのための手技の変化や使う器材の変化をレクチャーされます。
 今回のTHAは、以前うちの病院でも何度かしたことがある手術。手順もしっかり作ってあるし、その点ではおそるるに足らずという所ではあるんですが、実は、今回の症例は一種特殊

 人工股関節は、簡単に言えば臼蓋のカップと、大腿骨ステムと、ステムの上に付き骨頭の役割をするヘッド、その間にはまるライナーという組み合わせ。それぞれにそれぞれのサイズがあって、それぞれにそれぞれの角度なんかもあったりして、トライアルと呼ばれるダミーのインプラントを組み合わせて試験整復するのもてんてこ舞いなんですが、今回の症例は、インプラントの選択肢がその倍・・・・。

 臼蓋側に選択肢が2つ。骨セメントを使うタイプと、使わないタイプ。骨セメントを使うタイプの場合では、ライナーと呼ばれるインプラントが一体化されているので、手技が全く違ってくる。その上、臼蓋にプレートを使う可能性が高いと聞いていたので、その準備も必要。プレートを固定する為には、スクリューが必要で、そもそもプレート固定を必要とする症例では骨欠損が大きいので、人工骨の充填が必要になってきて、股関節に入るくらいの人工骨だと、50g以上は考えられる。 で、もしかしたらセメントを使わない可能性もあって・・・

 対する大腿骨側の処理として、矢張りセメントを使うタイプと使わないタイプがあり、その上で幅広タイプと幅せまタイプがあって、骨頭の役割をするサイズにも4種類くらい合って、その骨頭の首の長さを決めるネックと呼ばれるサイズも3種類くらい合って・・・・すべてが組み合わせの妙味で人の身体を補強していくんです。

 愚痴のように長く訳分らなくなったけど(理解できる人は少ないだろう・・・私だって書いててわからんくなる、そのすべてが「開けてからでないと分らない」というのが『手術』ではあるんですが、術前の検査で概ねの作戦表は出来上がります。

 私が業者から聞いていて、主治医の治療方針のイラストでは、臼蓋側に人工骨を充填した後プレート固定をし、セメント使用のカップを挿入、大腿骨側はセメント使用しないタイプの人工骨頭と聞いていたのです。

「それが第一選択です。」

 と聞いていたのにーーーー!!!!!

 執刀していく先生の話を聞いていたら、要求される器械を辿っていくと、




 違う!!!!!



 これは、聞いていたことと違う!!!!!



 立会いに来ていた業者さんに、

「今、トリロジー(臼蓋のシステムの名前)で進んでますよね?」

 予定とは違うよね?と、恐る恐る聞く。ついでに、

「ケルブールって聞いたんですけど?」

 と、確認。

 すると、眉一つ動かさず、メーカーさん、言いました。


「はい。直前に変わったんです。」





 早く言えよ!




 立会いに
 「お願いしまーす」と入ってきた時点で言え!




「・・・・・そうですか・・・・」


 私、その器械知りません



 なんて言えるかい!!!!!



 事前にその可能性もあると言う事で、トリロジーの器械は見ていたし勉強もしたし手順もしっていました。けど、細かいところまでは微妙だったんです。手順書を読んでいても、器械の名前だけで想像するしかないところも多くて。不安いっぱいだけど、業者さんに縋るのもなんだか悔しい。(←なんてこと・・・・)
 器械台に出来る限りの器械を広げ、実はこう見るとやりたいことは簡単な事なんだ!スクリューで固定なんだ!と自分に言い聞かせながら、何とか付いていきました。結局、業者さんに頼ることもあったけど。

 何度か試験整復をしていると、先生のインプラントの選び方が分ってきます。トライアルを入れて脱臼具合を見たり、臼蓋のカップの固定具合を見たり、成る程な!という感じ。

 途中、カップを固定しているスクリューがあまり効いていないようで、セメント不使用のカップからセメント使用のカップへ変更を余儀なくされました。臼蓋のカップの不安定性は、致命的。先生もビックリして

「ダメダメ!入れ替えよう!」

 即断即決

 セメントを十分流しいれ、固定しました。
 大腿骨側の処理は、スムーズです。人工骨頭なら付いてますし。器械が少し面倒くさいくらいで、手順は同じ。ただ、ネックとヘッドの組み合わせがどうしてもよく分らなくて・・・手術後にメーカーさんにいっぱい質問しました。

 この間、麻酔の導入を入れて3時間。

 凄く短く感じました。気がつくと、夕方を過ぎている時間。
 でも、充実感とか達成感というには少し足りないかな
 もう少し、自分の中でもはっきり原理が分っていれば、もっとちゃんと見るところ見れて面白かったと思うんですが、何度勉強してもどこか不明瞭なところがあって、器械や手順をただ覚えるしかない部分もあったり・・・。それって、つまんないことですよね。手術の流れと意味が分かってこそ、介助も勉強になるし、時間短縮にも協力できるというものです。
 
 出来るなら、もう一度付いてみたい手術の一つ。
 出来上がったレントゲン写真を見ると、何だか美術品のようでした。
 綺麗だなぁと思う、疲れきった私です。

 その間の研修医の坊ちゃんは、

「先生、ついてきてる?」

「ここだけは頑張ってくれ!」

「まぁ初めてだから分らんよなぁ。」


 などなど、執刀の先生から揶揄され、可愛がられながら、のんびりと足もちしていました。最後まで、何か研修医の先生の声を聞いたかしら?声は聞いたかもしれないけど、言葉を聞いたかしら?1日目から8日目の今日まで、考えれば彼の「文章」を聞いていない気がする・・・・。

 股関節の手術の足の保持は、かなり重要です その角度と強さに細かい指示と指摘を受けながら、それでも何だかすべてを受け流しているかのようにほわんとした雰囲気の先生。

 何が彼をこうさせているのか、不思議と叱れない先生です。

 うちのスタッフ、渾名をつけるのが得意です。得意というか、表現していたらそのまま通り名になってしまうという感じ。

 確実にこの研修医の通り名は、

 僕ちゃん

 か、

 坊ちゃん

 になると思う。既にそう呼び合い、その表現がこの先生を指すことが、暗黙の了解であったりする。
 ホント、坊ちゃんという感じ。

「N先生、彼女いないんだって。」

 どこからか聞いてきた噂話を主任さんが話してくれるけど、

「・・・・分る気がする。」

「彼女より、まだお母さんラブって感じだもん。」

 


 言いたい放題のモグラーずです



 今日は、いいもの見たなぁ。

 私的に、いい仕事はしてないけど・・・

    もっとやれたはずなのになぁ!!!!
    折角の機会に、ちょっと勿体無いことしたな。

  
 でも、明日は肩の人工関節全置換なんだよな・・・。
 受け持ちだけど・・・。


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