〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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zoom RSS 産みの苦しみ?

<<   作成日時 : 2009/05/06 03:12   >>

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 ただいま、子供の日から国民の休日に日付が変わったところです。今うまうまは病院当直中で、丁度休憩に入ったところなんです 本日は小児科2次救急当番日。
 ゴールデンウィークがほとんど終わりかけというだけあって、子供の患者さんの来院も覚悟していたんですが、意外にもちらほらで済んでいます。まだ旅行中で帰ってきてない子が多いのかな。こういう休日にありがちな、「登録住所が半端なく遠い」通りすがりの来院者もいません。

 世の中、子供たちが楽しく元気に連休を過ごしているという事で、喜ぶべき事ですね おかげで私もこうして、昨日怠惰してしまった分をココで取り返しているわけです。なーんて

 昨日の私は、日中の待機当番でした。朝から近場の乗馬クラブを訪れ、友達のレッスン風景を眺めながら、コーチと話をしていたんです。

「いい馬ですねェ…」

「うん、ここに来て3日でいい子になったよ。」

「顔つきが違いますもの。」

「そうだろう、そうだろう。あの馬なら下手したらセントジョージまで踏めるよ。」

 なーんてうだうだと話しながら。
 友達のレッスンが終わって、別の会員さんのレッスンも眺めながら、なぜか

「女性の外見なんて、どんだけ綺麗でもすぐに飽きるものだ。」

 と、コーチの名言に耳を傾けていました。何故こんな話になったんだか…

 このコーチ、レッスンをしながら何個目がついているのか!?というくらい、会員さんの色んなところを指摘しながらも、私たちのろくでもない会話に参加したりする凄い人。しかも、そういう話題が上手と来た!

「いいか、女性は内面を磨くんだよ。内面が綺麗ならおのずから外へ外へ美しさが出てくる物なんだ

「おおーーーッッッ!!!!」

 私たちフリーで独り身2人、大きな拍手で話しを聞いていたわけです。が、このコーチにかかっては本当に頷けてしまうから不思議です。
 その上で時々私のことも「綺麗。」と冗談で言ってくれるのは、嬉しい物です 

 いや待て
 この方お世辞も冗談も格段にうまい人だったんだ!!!!!

 そんな事してたら、お昼前に病院から電話。

「呼び出しダーーー!!!!」

「えー、残念ーーー!!!」

 クラブの友達を前に電話に出ると、

「急性のアッペなの。よろしく。」

 ・・・・そうでっか
 おかげで乗馬クラブは途中退席の状態で辞し,病院へ向かったわけです。

 緊急オペの呼び出しというものは、結構流行り廃りがあります。突然ぱったり呼び出されなくなったと思ったら、毎日のように緊急オペで呼び出しというパターンもありますし。
 最近はちらほら、という感じで休日が過ぎていき、呼び出し当番の後輩と病院で会うと、

「私,今日呼ばれるような気がしていたんです。」

 と宣う。私はそんな気が全然なかったんだけど
 結局、外科の急性虫垂炎の手術は何事もなく終了。
 応援体制下で呼び出された麻酔下の先生を「ありがとうございました」と送り出し、自分たちも病院を後にした1時間後のことでした。



 それが全ての始まり・・・・

 私を暗黒の世界へ陥れる、

 始まりのベル…



 って、呼び出しなんだけども?



 電話のコールとともに、見知らぬ電話番号の表示

 遅いお昼ご飯を食べて、夜のお出掛けのために少し寝ようと思っていた矢先・・・。
 すでに簡単に布団を引いて横になろうとメガネを外した瞬間・・・。

「なんじゃ、この番号!?」

 怖いけど出ないとヤバい気がする。

「もしもし・・・・?」

 かなりこわごわ対応すると、

『あ、うまうまさん?産科病棟の看護師ですけど。』


 産科ーーーー!!!!!????


「はい・・・。」

『妊娠37週の妊婦さんでね、破水しちゃったのです。』

「はい、カイザーですね。何時入室ですか?」

『先生は16時15分っていうんだけど、大丈夫?』

「して、今何時?」

『今?15時50分。』

「・・・・無理っしょ・・・・」

『えー、やっぱり?駄目ですか?』

「いや・・・まぁ、最善を尽くしますけど。じゃあ着いて準備が出来たら連絡します。」

『お願いーー!!!

 この淀みのなさ

 うちの病院の産婦人科病棟だけは,独立独歩。緊急手術の連絡網も別にあったりします。だから、病棟から直接手術室待機メンバーへ連絡があるんですが、私が受けるのは初めてだったのです。だから病棟の番号を知らなくて、登録すらしてなかったんです慌てて電話帳に登録しましたけど。登録している人のほうが少ないんじゃないか!?(←言い訳ではありません。)
 車をぶっ飛ばして病院に着いたら、既に助産師さんが患者さんを手術室の前まで連れてきている状態。時間はまだ16時。間に合いそう!と思ったとたんに目に入ったのは、

 手術室の中で助産師さんたちが、うろうろ迷いながら手術準備を進めているお姿!!!

「す・・・すいません!!!!

 緊急カイザーの時には、手術室を開けて勝手に準備を始めていてくださいという以前の連絡が定着した様子で嬉しいのは嬉しいけど・・・私は対応するの初めて!!!
 しかし、準備を任せるといっても器械だしのコトまでは任せられない。私はもくもくと器械を用意しながら、誰か後輩が来るのを、内心ひやひやしながら、手をこまねいて、砂の中の蟻地獄のように待ったもんです。

「お疲れ様ですーーー!!!!」

 待っている私の元へ飛び込んできた後輩。
 よっしゃ〜〜〜!!!

 しめしめ!!!  ←え?

「手洗いして。」

「うまうまさん、そう来ると思いました

「だってーーー他にいないんだもーーーん

 患者さんを入室させ、麻酔の準備が出来たジャストタイミングでやってきた産科医。麻酔科医が不在の為、3階の腰椎麻酔で手術の予定。

 しかし、入らない

 腰椎麻酔が入らない

 どうしよう・・・丁度日直の先生が整形外科の先生だし・・・・

 呼ぼうか…呼んでかけてもらおうか・・・


 チームのリーダーとして、絞れない頭をそれでも振り絞って考えていると、その努力を背に産科医がキレる

「入らないよっ!背骨が分からないよっ!」

 ・・・・患者さんに丸聞こえですーーー!!!!

「大体、肉が付き過ぎなんだよっ!」

 ・・・・や・・・・やめてーーー!!!!

「やめた。」



  は!?



「ルンバール(腰椎麻酔)やめた。上向いて。」

 横向きになって背中に針を刺して行う腰椎麻酔の体勢でいる妊婦さん。
 その場にいた一同、「上向いて」の指示に唖然となりながらも、すでに腰痛麻酔をする気がさらさら無くなっている産科医を前に、成すすべなし掛ける言葉なし

 というか、「腰椎麻酔しないんですか?」という確認の言葉すら禁句

 上向いてって・・・・まさかのまさか・・・・

「静脈麻酔でするから。○○(静脈麻酔薬)と△△(鎮静剤)用意して。」

 ままままままままま麻薬ですがな、それ
 
「○○を10r、△△を5r。」

 既に手洗いをして腹部の消毒を済ませ、患者さんの上に清潔な包布を広げて後は切るだけという状態で、術野から医師が指示。

「○○いきました。」

「△△いきました。」

 看護師の声が飛び交う中、患者さんはかくんと眠りにはいり・・・


 ああっ!!!!!

 サチュレーションがーーー!!!!


「酸素いっといて。まぁ、後は血圧を今くらいでキープして、息が止まらないかだけ見といて。」

 何なの,その曖昧な指示!!!!

 私は患者さんの頭もとで、患者さんの頭を支えながら酸素投与と麻酔管理。
 息・…息してる!そこまで眠ってないし!

 患者さんの反応がなくなったところで、徐にメスを握り、産科医はためらわずにすぱっ

 ぎえーーーーっっっ!!!!

 と私が思った瞬間、


「痛いーーーーー!!!!」


 薬で眠りに入っているはずの患者さんが、呂律の回らない声を張り上げながら身もだえ!!!!

 ・・・・・・修羅場・・・・

   ああ・・・・・なんて修羅場・・…

    野戦病院!?

  昔、本で読んだ・・・。

      戦場で足が腐ってしまった兵士の足を、

            無麻酔で切断するとか言う話・…

  あの・・・光景って、こんな感じ・…!?


 ほとんど眠っているはずの患者さんが過敏に反応して動きまくるのに、先生はためらわずに手術を進行。赤ちゃんの為にもそうしないといけない状態だったのですが、お母さんにはもう地獄・・・・としかいえない・・・・

 薬で眠っているお母さんがどれくらい覚えているか分からないんですが、もだえ動きようを見ていたら、薬が効いていないんじゃないかというくらい。けれど少し手を止めた瞬間にはぱったり眠ってしまうので、半信半疑。先生も

「本当は痛くないんだよ〜。大袈裟だなぁ〜。」

 なんていい始めるし…
 けれど、血圧の変動はあるし、叫ぶのでサチュレーションは上がり下がりがひどいし、叫んでくれているから息は止まっていないけれど、血栓が飛んだりするんじゃないかと、今まで生きてきた中で、私の一番の踏ん張りどころでした。
 お母さんが叫ぶたび、泣き出したい気持ちでいっぱいだったけど、何故か不思議と両手を頬に添えて「頑張ってね、すぐだから。」と小さく声を掛けると、しばらくの間は落ち着いてくれたんです。それを繰り返しながらの手術でしたが、静脈麻酔薬を追加していくうちに、矢張り段々朦朧としてきて、うめき声だけ断続的に響き、両手に力が入ったままの、一見「硬直」状態に・・・・


 ホントに生きてる!!!???


 という気分。あぁ、なんか罪の意識
 終始私の中によぎったのは、過去の産婦さんの色んな新聞記事

 お願いだから、母子ともに元気にいようねーーー!!!!!

 お願いだから、生きるを続けていてねーーー!!!!


 必死の祈りでした。もうこれは身内の恥だけれど、うちの産科医はオニです言葉がありません。なんと言っていいのか・・・。終わった後患者さんを送り出し、その後も看護師はお互い何の言葉も出ず・・・

 けれど、赤ちゃんの為にはその決断が一番最良だったといわざるを得ないのかもしれません。もしも麻酔科医を呼ぶなら、手術は一時間遅れていた事になるんです。だとしたら、この状態で破水後の緊急帝王切開になったけれど元気に生まれてきた赤ちゃんに、何らかの感染症が起きていたかもしれないし、その間に命が危なくなっていたかもしれないんです。その程度の判断は私もつきます。
 
 しかし・・・・お母さんには大変申し訳ない手術でもありました。赤ちゃんが生まれた後は子宮収縮剤も使うので、後産の痛みも加わり、気絶しないのが不思議なくらい。産科医曰く、後産はひどい生理痛の10倍痛いという事らしいのです。

 全てが終わった後、呆然と横たわるお母さんに向かい、

「大丈夫!!??終わったよ!!!分かる!? どこか変なことない!? 生きてるーーー!!!???」

 と、必死でお母さんに声を掛ける私に、後輩が一瞬ひるんでいました

「だ・・・・だいじょう・・・・ぶ・・・です・・・」

 産婦さんは目を開けて、力なくにこっと笑うつもりで口角を上げてみせ、それでも笑顔になりきれず、弱弱しく表情を作りながら

「あ・・・・・ありがとう・・・・ございま・・・・・した・・・」

 途切れ途切れに言われました。

 おめでとうをいうよりも、

「お疲れ様です!!!!!良く頑張りましたね!!!!!」

 力をこめてみんなで言いました。
 さすが、母は強しです・・・

 頑張りましたというより、



 よく頑張れましたね・…



 と、エールを送りたい気分でした。
 凄い!!!!!

 全てを総合的に考えれば、こうするしかなかったともいえるんでしょうが、流石にどんなに手術室経験が長くなっても、こんな緊急帝王切開には再びお目にかかることはないでしょう。

 帰り際に産科医は、あり得ないところまで点点と散った血液汚れを見て、

「この床の血飛沫は何!?」

 とのたもう。

「先生、臍帯血です。」

 へその緒を切る時に勢いよく散ったんだと、ぶーたれた声で返事をすると、

「ありゃ〜、こんなところまで飛んだの?凄いねー。」



 そんなん全然凄くないーーーー!!!!!!




 いつもの事だーーーー!!!!






 お母さんの方が凄いんだーーーーー!!!!!






 2009年何度目かの、「うまうま渾身の心の叫びでした。
 
    世界の中心でなんとやら・・・・

                       

 私の5月4日はそうして過ぎていきました。へとへとになった気持ちを癒す為にしまなみ海道をぶらぶら車で走っていると、お手洗のために立ち寄った瀬戸田PAで可愛い姿を発見。

「ツバメが巣を作っています。

 頭上注意。」
 

 この時期はよくこんな張り紙を見かけますが、上を見渡してもどこにも巣が見当たりません。
 その代わりにトイレの標識の上に、


 寝こけているつばめさん


 発見!

 胸の白い羽毛をもふもふと膨らませて、顔をうずめるようにしてじっとしていました。私がジーっと見ていても気にせず、誰が通りかかっても逃げる風もなく。
 どの巣のお母さんなのかお父さんなのか分からないけれど、いやにゆったり構えたつばめさんでした。

 あんまり可愛かったので、お友達に

「瀬戸田PAにはつばめさんが巣を作ってます。

 幸せな場所なんですね〜


 と、ちょっとお馬鹿なメールを送っていた私でした。



 当然、返信はなし・・・ 

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