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zoom RSS 君の両手で守るもの

<<   作成日時 : 2009/09/14 21:47   >>

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 13日の夜から14日の朝まで、病院当直で仕事をしていたうまうまです。睡眠時間もそこそこに、14日はお琴のお稽古と、職場の歓送迎会がかさなり、日中はあっちへうろうろこっちへうろうろ お陰で今現在とっても眠い・・・

 日曜日の当直、患者さんの数が多いのは定番のようなものですが、私の経験上、土曜日に比べるとまだましかな?朝が来たら外来が始まる訳ですしね。(そうも考えないでコンビニ受診する人もいるけど)
 日曜日は小児科の二次救急。ただ今猛烈に流行っぽいインフルエンザを覚悟していたけれど、調べても調べても陰性の子ばかりで、変な意味肩透かしです。なのに発熱の子供が多いのは、何で?単なる夏風邪?ヘルパンギーナでもないようだし。この頃は原因不明で熱出す子がおおいんだな・・・と言うのが私の印象。

 今回の当直の相棒先生は、初めて一緒にする先生で、近くの大学病院からの応援の先生。日直の常勤小児科医から申し送りを受け、デスクについた途端に患者さんがやって来、

「パソコン開くIDは?」

 と聞かれて「はぁ?」の私。
 うちの病院のオーダリングシステム(電子カルテではないんだけど)、個人のIDで立ち上げるようになっていて、応援で一回でも来てくれた先生にはそれぞれID番号が発行されているのです。でも、個人的に先生の番号なんて知らないし・・・(常勤の先生では、指示出しに医師の名前が必要な事もあるので番号が明示されていることがあるんですけどね。)

「あ!名前で検索すればいいんだわ!

 長年培った経験値。

「で、先生名前は?」

 初めて見る先生で初めて会う先生なので、当然名前も知らず 教えてもらった名前で検索して番号を探し当て、ことなきを得ました。
 いつもお世話になっている2コールの小児科医と同門と聞くけれど、見た感じ大分若い?いや、でも年食ってる?イマイチつかみきれない第一印象のまま患者さんを診察する介助に入ると、

「胸の音聞くから、前向いて。」

「お母さん、次は背中を見せて。」


 はいっ!?

 なんと仰いました!???


 

 声、小さいんですけどっ!!!!!



 しかも、何だか態度デカイ? なんか投げやり?


 イメージ的に始まりはかなりダウン気味 男の人特有の、何だかスパッと線引きされたような診察で、小児科の先生というよりは救急や外科とかのイメージ。後から聞いた話、この先生は小児科の合間に小児救急をやっていたようで、その頃の感じが残っているみたいです。

 あったかさとか笑顔とか、にこやかさとか どこ?

 あの陽だまりはどこへ?

 春の日のお昼寝のような暖かさとか温もりとか・・・・どこ!?


 勿論挨拶の声もちーさい。何というか、ちょっと冷たい感じの診療室 




 あぁ・・・・肌寒い・・・・

 私に陽だまりを頂戴




 一人の患者を診察した後、一旦患者の途切れた救急室。そこへ救急車の来院をつげる連絡が入ったはいいけれど、待てど暮らせどやってこない。

「どーなってんの?」

 まだかまだかと思いながらも外来診療を続けていたら、


 突然ドアの前で響くサイレンの音


「何でこんなに急なのーーーっっっ!!!!????」

 
 私は点滴の穿刺をするはずの0歳児を抱えていて、先生は別の患者さんを診察中、管理当直の病棟師長さんが慌てて患者さんを受け入れたはいいけれど、


 重症感が悲愴感に変わってる!!!!!


 抱えていた赤ちゃんを、お母さんに「急患が来たので、すいませんが少し待ってくださいね。」と早口で謝りながら渡し、処置室へ駆け込むと、



 何がどーなってんの?


 の惨状で、一体誰がどう指示されて動いているのか分からない。
 救急の場面ではリーダーが大事 先生の指示はそれぞれ私の耳には届くんですが、私一人では全てをすることが出来ない。師長さんは「私何しよう?」の状態で、モニターをつけてくれたのは救急隊員。

 このばらばらのよれよれの流れの中に、どう入っていこう!?

 とりあえず

「ルートとって、鎮静かけて挿管!」

 という先生のエアウェイ確保の指示が第一優先
 ルートは応援に来てくれた小児科病棟の看護師さんにお願いし、私は挿管の準備。
 救急処置室の挿管セットは滅多に使用することがなく、物の上にものがおいてある状態で、ぐちゃぐちゃにしながらようやく目当てのものを探し当てる始末。


 だーーーっっっ!!!!!



 使いにくいーーー!!!!




 日頃、オペ室の当たり前のように使われている麻酔カートの便利さを知っている私としては、涙が出るほど大変でした。到着時に吐いてるのか涎なのか、先生がマスク換気している子供の口からは分泌物がいっぱい。

「吸引!」

 先生は叫ぶし、必要だと分かるけれど吸引チューブも遠い!
 マスク換気で十分サチュレーションが上昇したのを確認して、その頃既にやってきてくれていた常勤の小児科医の奮闘でルートも取れ、鎮静剤を投与してすぐ挿管!

 呆気にとられるスタッフの見つめる中、当直の先生はきりきり独り言を言いながらも一発で挿管。お見事!チューブを上がってくる分泌物で、呼吸音はゼロゼロ

「サチュレーションが上がってから吸引!」

 と言った先生の言葉に反応する病棟看護師さん、多分若い子。

「はい!」

 と言う元気のいい声に期待していたら、手に持って準備していたのは、成人用の吸引チューブ。
 し・・・小児科看護師ですわよね?

 
 ああっっっ!!!!

 ちがうっ!!!!


 違うのよっ!!!!



「それ違う!12Frは太すぎて入らない!青色にして!」

「・・・え!!!???」

 言ってること伝わってる!?小児科の看護師さんでしょ!?
 自分で取りに行こうとしたら、師長さんがぽんとベッドの上に投げてくれて、大助かり!
   因みに、挿管しているチューブに使用する吸引チューブの太さは、
   チューブの太さ×2、まで。
   8.0oのチューブを使っている場合は、2倍の16Frまで入りますが、
   18Frは入らないという事です。
   今回は子供で4.5mmだったので、9Fr以下で対応が基本。
   なので、12Frは入るはずがない。


 心電図モニターは貼っているのに波形が出てないことで、救急隊員が傍らでおろおろ。

「モニターついてる!?」

 という先生の言葉に、

「波形が出ません・・・」

 うおっ!大事な事思い出した!


「それ、パドルモードになってる!U誘導に戻して!」

 オペ室で勉強会しもらっててヨカッタァ・・・・・
 救急室に在るのは、オペ室でつかっているのと同じ型の除細動付きモニター。ついこのあいだ、カルジオバージョンなどの勉強会をしたばかり!
 そこで主任さんが

「救急室のは立ち上げるとパドルモードになってるから、注意必要よ!」

 と言っていたのを思い出したーーー!!!!
 救急隊員さんがどこで変えるのか分からないままにいじってくれ、出た波形は1誘導。
 まぁいい、循環器の先生だから読めるだろうし、兎に角心臓は動いてるし!

「痙攣でチューブ噛むから、バイトブロックとってくださーい!」

 と叫べば、

「え!?バイトブロック!?」

 だ・・・・誰の声!?その意味不明って言う響きの声!!!

「はいよ!」

 横から滑り出てきたのは、ちゃんと小児用バイトブロックを握った救急隊員の手。

「ありがとうございまーす!」

「とりあえず14センチ固定。」

「はい、テープ!師長さん、挿管チューブは14センチ固定です!」

「あぁ、はいはい。」

 既に記録係に徹してくれていた師長さんに、次々とバイタルを叫んで、行った薬を叫んでいく皆。
 
 小児のこんな壮絶な緊急は、私は実は初めて 気持ちの8割パニクってて、何をしたらいいのか頭で順序良く考えられていないけれど、何故か身体は動けるんです
 救命のABCそのとおりに進んでいくのを、気持ちのどこかが冷静に見ているんですよね。病棟からの応援の看護師さんも頑張ってくれていたけれど、矢張り使い慣れた場所ではないし、救命処置に携わることもない病院なので、鎮静、挿管、固定、バイタルチェックなど、一連の事が全て目の前で行われているのを見てから、出来ることへ付いていく感じです。

 オペ室にいてヨカッタァ・・・・

 パニクっていても挿管操作で体は動いて先生の手が読めるのは、仕事場のお陰ですこうなりゃ成人も小児も関係なし。物がどこにあるか分からない時にはもう、すっ飛ばし!あろうがなかろうがかまわないものはこだわらない!基礎さえちゃんとしていれば間違うことはない!
 逆に、一連の救急処置が終わると、小児科特有の処置に入るので、その「特有さ」には私は分からないことも多く、病棟看護師さんが対応してくれたり、教えてくれたり。こういうときの応援はありがたい!
 
 この場面で感じました。

 うちの救急処置室、使えねぇ・・・・

 動線多すぎだし、もの無さ過ぎだし!!!!

 まぁ、年に何回あるかどうかの小児救急ですから、要事の対応が甘くなりがちなのは否めないけど、オペ室より使いにくいのはどうか!?

 ひと段落して振り返ると、叫んでいたにもかかわらず

「私って一体何したっけ?」

 の状態です。患児は病棟に入院し、常勤小児科医が病体の落ち着くまで付き添ってくれていました。
 循環は守られていたし、すぐのマスク換気で体内の酸素化も出来ていたから、後は患者さん自身の力にかけるしかないところでは在ります。

 にしても、「救命病棟24時」ではないけれど、救急はやっぱりチームワークですね。カリスマリーダーの存在です。人も少ない中、何をしていいか分からないスタッフをどう動かすかが鍵なんだなと感じたりします。今回のリーダーは当直してくれていた先生では在るんですが、矢張りそこは先生にとってアウェー。ならばそれぞれ人が動いていけばいいんだけど、私達も救急の場面は初めてか久しぶり。
 結局誰が何して助かったのか・・・・? 先生のお力です。
 私って、役に立ったのか!?の気分で凹みます。

 けれど、この緊迫感、私は意外と嫌いじゃないことに気付きました 自分の中の冷静な自分がはっきり周りを見ていて、自分自身は結構パニくってる気がするのに身体は動いてくれるのを感じると、自分の看護師としてののんびりした経験も無駄じゃないってことも分かります。

 最前線って、凄いです。
 そこで一緒に戦えるのは、誇りですね。

                   

 その後、当直を続けてくれている先生は忙しい外来の合間に病棟へ行って患者さんの様子を見てくれたり、動脈ラインを入れてくれたりと、奮闘してくれました。 (動脈ラインのセッティングも、当然のように病棟へ呼ばれたオペ室の私。これもオペ室経験が生きてるってこと?)

 その合間、ほっと一息ついて腰掛ける時間があると、先生は私を前にずーっとおしゃべり。


 第一印象とは違い、この先生、めっちゃおしゃべり!


「のど渇いた。」

 と言いながらも、自分の経験のことや救急の体験の事、自分が抱える色んな思い、ジレンマ・・・何故か私相手に切々と話してくれ、時々目からウロコの小児診療の技を教えてくれたりしました。
 
 先生の話す「医師」の仕事を聞いていると、凄く大変で人間のする仕事じゃないって感じたり、実際先生がそういってたりするのを聞いて尚、先生が嬉しそうに誇らしげに、まるで子供が夢を語るように「医師」の仕事を話してくれるのを、ちょっと感慨深く聞きました。

「凄くすごく大変で苦労ばっかりだけど、先生は「医師」って仕事が好きなんだね。」

「・・・・・うん・・・・そうかな。」

「いい仕事ですね、『医師』って。」

「うん、そう思う。」

 だからこそ感じる色んな矛盾、立ち向かうべき色んな壁、見えない重荷にぶつかる度、『辞めたい』とおもうのではなく『どうしたらいいんだろう?』って言葉にする先生の志は、凄くすごく感銘を受けます。

「どこへ行ってもいい指導医や先輩達ばかりで、僕は人に恵まれてるんだ。」

 あはは・・・分かるわかる、そういう感じ、凄く良く分かる
 この先生の周りは、大変さの中にも遣り甲斐が在って、忙しい中にも充実が在って、短所でさえ長所に感じさせてくれる人や環境が揃っているんだな。だからこそ頑張れるし、忙しいことも大変な症例も

「患者さんを診せてもらっているんだよね。ありがたいことだと思ってる。」

 なんてさらりと言ってしまう。
 く〜〜〜っ、見かけによらず泣かせるじゃん!

 何故か、初対面で通りすがりのような病院当直のバイト先にいた看護師の私に、自分の経歴だったり医師としての覚悟だったり苦い経験だったりをどんどん話してくれる先生。ここまで聞いていいのかなぁ・・・と思ったりするほど。
 私程度の相手でも話したいほど、ちょっと胸に秘めかねる『何か』があったのかもしれないな  大学は忙しいみたいだし。

 多分、私より若い先生。見た目ちょっとだらっとした今時の若い先生って感じ 普通に立っていれば、やる気なさそうで何事も「知らない」って言われそうな、ちょっと無表情の恐そう(ごめん)な先生に見えたりします。

 けれど見た目よりずーっと、医師免許を取った時に初めて灯した熱いものを胸に秘めていて、それを医師になってン年目の今も絶やさず輝かせている先生なんだろうなと思いました。


 仕事と言うのは、辛い事もあれば嬉しいこともあるもので
 生後10日程度の赤ちゃんの処置の為、お母さんから赤ちゃんを預かり、コットから処置台に移すと、

「うわっ! この子メッチャ可愛い〜〜〜!!!

 周りを憚ることなく何度かそう連呼したこの先生。

「おわ〜、かわえェ〜〜

 赤ちゃんからマイナスイオン受けまくり

 ・・・・先生・・・

   白衣着てるから素直に聞けるけど、

     白衣脱いだらちょっと危ない発言かも・・・・




 首も据わっていない赤ちゃんを抱っこするのは、やっぱりちょっと恐いですね。
 しかも、熱でホカホカしてるし、ぐったり。

 先生も言っていたけど、

「病気の子供ばかりを診過ぎなんだよね・・・」

 小児科医ですから
 
 でもきっと、その言葉があるから逆に、元気に笑うこの赤ちゃんの笑い声と笑顔を見たいと、頑張れるのかもしれませんね。



 小児科に限らず、
 医師って、素敵な仕事です。





「これからは小児科やで!  貰いもがっつり高くなるはずだ!」

「はぁ〜〜〜!? お金じゃないでしょ〜〜〜!?」

「・・・・まぁ、そうなんだけどね

 

  センセ〜〜〜〜!!!!!

  しっかりして〜〜〜!!!!

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