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<<   作成日時 : 2009/11/15 21:31   >>

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 待機当番が始まった日曜日の朝(そう、私は日曜日のお昼間の待機当番)。 昨日の土曜日に朝から夜まで出かけていて、帰ってきたのが22時過ぎ。そのまま居間でわんことごろごろ寝ていたので、当然お風呂に入っていなくて

 朝の日課をこなした後、早々に二人して出かけて行った両親をごろごろしながら見送って、9時過ぎに起き上がったはいいけれど、前日から読んでいた本の続きが気になって、朝ごはんをつつきながら午前中いっぱい、昨日の汚れを身に纏ったまま読書タイムで過ごしました
 
 本は「全身麻酔」という本で、医療ミステリー。全身麻酔で手術を受けた患者さんが、実は術中覚醒していて、そこで行われていた医療ミスを知ってしまうというもの。物語はそれだけじゃなくて複雑に絡み合っているんですけど。
 こりゃ面白そうだなと思いながら買ったのが先日で、ついつい別の本を横において読み進めていたのです。流石にミステリーなので、続きが気になる
 しかしまぁ、ココでしっかり私が宣伝しないのは、ちょっと最後が「うーーーんという感じだったので。こういう医療、特に密室「手術室」ミステリー物語が好きな人には面白いかもしれませんが、動機が・・・・動機がちょびっとだけ弱いんだよな。(←って、私って何様!?) 医療ミステリーって、ナンだか手術室の中の事が結構多い気がする。この作家さん、前にも手術室でのミスを作品にしていたっけ。これは面白かった

 最後は結局、「どれだけ愛していたか・・・」という感じで終わるのが、ちょっとがっかりもっと複雑かつ奇怪で、医師が患者を殺すだけの理由が欲しかったって!!!!

 物語の中にもあるけれど、医療は報酬を求めない仕事。己の心の命ずるままの仕事。それがよい方へ働く人と、悪いほうへ働く人とあるわけで。そこんところを・・・なんていっても、まぁ私の好みの問題ですけどね。
 ただ、医療者として医者が患者を殺す理由に、もっと鬼気迫るものがほしかったなぁというだけです。

 でも、物語の流れ自体は型どおりの小説という感じではないので面白いですどちらかといえば、「葉桜の〜」の歌野さんのような流れです。あれもビックリした。
 読み勧めていくうちに言葉で説明するのではなく、自然な流れで説明される登場人物の関係図や背景って言うのが、読みにくさもあるけど分かった時には「おお!」って気持ちになるものです。

 さて、その物語の最後を読んだ後、呑気に風呂に入っていた私。洗い髪を纏めて出てきたら、携帯電話に着信アリ




 ひぇ〜〜〜〜〜っっっ!!!!


 呼び出しだ〜〜〜〜!!!!!



 着信は3件も入っていて、10分前。発信者は同じ待機当番の主任さん
 きっと当番なのに私が出ないから、大慌てしてるはず。こっちも心臓が止まるかと思ったし。

 慌てて電話を入れると、

「呼び出し!膝関節の持続洗浄。執刀が○時だから、間に合うように来て。」

 ひぇーーーっ!!!!! 忙しそうだ!

「分かりましたー!」

 想像の通り、そのまま服を着て、びしょびしょの髪にくしを落とすこともなくバレッタで止めたあと、車に乗り込んで爆走。駐車場から病院まで走っていると、濡れたままの髪の毛がバラバラと落武者のように解けて、大童
 幸いにも外来には人が少なかったので、そのままの格好で病院の救急外来に飛び込むと、中待合に患者さんが沢山並んでいた・・・・



 見ないで!

 見ないでくださいーー!!!


     パパラッチに追われる芸能人の気分、再び。


 視線を避けるように奥に進もうとしたら、出てきた麻酔科医とばったり。

「あ、先生来てたんですか。」

「それがね、患者さんの状態が悪いのよ。」

「え?」

 徐に先生はデータを差し出し、それに視線を走らせると、

「・・・・・どうしたんですか、これ!?」

 思わず叫んでしまいました。

「手術、無理そうなのよ。手術は出来てもその後が見れそうにないから、集中治療部のある病院に任せようと連絡中。」

 患者さんの人となりや患部の状態を見るまでもなく、差し出されたデータは既に正常範囲を逸脱したものばかり。何が起きてこうなったのか、考え付くことは全て良くないことばかり。下肢の手術で呼ばれたけれど、下肢より悪いところがあるんじゃないかというデータです。
 結局私は患者さんと会うことはできずじまいでそのまま手術室にもしもの用意の為にあがったんですが、そこで状態を先に来ていて、状態を知らないままの主任さんに伝えると、

「見てくる」

 と言って出て行ったまま、次に電話があったときは

「手術中止。転院するから。」

 やっぱり
 残念ながら、うちの小さな病院には、集中治療室がないんです。手術室のリカバリーを兼ねて手術室スタッフが兼務して作る予定ではあったんですが、立ち消えているんです。お陰で、全身麻酔のリカバリーも病棟頼み。人工呼吸器も24時間透析も、血漿交換も、もろちんターミナルも、高エネルギー外傷後も、全て全て病棟のベッド。
 そういううちの病院の状態を上回る患者さんの危機的状況

 先生達が必死で3次救急病院や、集中治療部の機能している病院に電話をかけ、ようやくつかまったのが、私達に手術の連絡が来て2時間後。転院が決まった後にも何かの検査をしているようで、そんなことはこの2時間で出来ただろー!決まったならすぐ出ろよー!という憤懣やるかたない状態。
 
 救急外来から帰ってきた主任さんも、

「朝から受診の為に来てたんだって。」

「え?」

「患者さんは朝からいたのよ。けど私達が呼ばれたのは、情報が来たのは12時過ぎ。」

トリアージでは、超緊急だと思うんですけど?」

「そう。患者さんを見たときには、この人が生きているのかどうかも分らない位の感じだったもの。」

「なんで朝から来てるのに朝診て貰えないんですか?」

「分からないわよ。でも、私が救急外来にいっていた30分くらいの時間の間でも、状態が急激に悪くなってるのは分かったくらいだから、もしかしたら朝からは大分進んでるのかも。」

「ええっっ!?」

 一緒に呼ばれていた後輩と共に、「どうなってるんですか?」と声を上げる始末。

「この際他を放っておいても、一番に診るべき患者さんじゃなかったんですか?」

「・・・私もそう思う。」

 悲しいことですが、うちの病院にはトリアージナースはいません。外来でも、トリアージ機能があるのかないのかわかりません。

 トリアージとは、患者さんを状態によって段階的に分けるやり方。災害の時などには、「助けられる患者」の「死」を防ぐ為に行われます。残酷な考え方かと言われそうですが、どうやっても助からない人よりも、確実に助けられる命を優先するというやり方です。少ない医療物資や医療の手に対して、様々な状態の患者さんが多い災害現場では、現在標準的な考え方です。
 その振り分けをするのが、トリアージ。「トリアージタッグ」という、患者さんの状態を一目でわかる為に色分けされたカードを使うのが災害現場。 (このカード、実は凄く高い)

 この考え方を、普段の外来受診や救急外来の患者さんにも使います。助けられる命を、という考えではなく、一刻も早く医療が必要な人に一刻も早く医療が届くようにするという考え方です。
 「そりゃそうだ」と分かっていただけることだと思うんですが、風邪で咳止めを出して欲しい患者さんと、急性の腹痛でもがいている患者さんと、もしくは狭心症や心筋梗塞の症状を訴える患者さんの、どれを先に診察するかという事です。
 勿論、診察の順番は入れ替わります。これに対して怒ってしまわれる患者さんもいるのは居るんですけどね。「先に来ていたのに」って。

 おそらく誰でも、「急患が来たのですいませんが少しお待ちくだい」といわれたことがあるはず。救急車で突然来院されたら、そりゃ当然「救急」なのでそちらを優先してしまい、外来診療はストップです。
 けれど、歩いてこられた患者さんや、ご家族に付き添ってもらって自家用車などで来られた患者さん、普通に受付で受診の手続きを済ませて順番待ちの列に並んだ患者さんの中に、最優先で医療が必要になる「命」が眠っていることがあります。

 それを一刻も早く見つけることが、外来のトリアージ。普通に歩いてきて、一般的な症状があったとしても、その症状がもしかして突然急変する可能性を含んでいるかどうか、その見極めが大切なんです。それを請け負うトリアージナースを外来に置いている病院もあります。

 以前脳神経外科に私がかかったとき、受付で診察手続きをした後、すぐに看護師との面談がありました。問診をされ状態を聞かれ、症状を聞かれ、それが全て電子カルテに収まっていたと思います。その問診の後、その看護師さんから必要な検査をするように言われて、待合の時間を使って検査が進みました。

 これが、考えればトリアージ

 脳神経外科という、急変する可能性、もしかしたら簡単な症状の中に大変な病気が隠れている可能性がある診療科なだけに、そうしたトリアージに重きを置いているのです。私が診察を待っている間にも、何度か順番が入れ替わっているのにも気付きました。看護師さんのやり取りを聞いていると、一人の脳梗塞患者が見つかり、溶解術のための転院を急いでいる様子。これはトリアージが機能した結果、早目の対応が出来る例。

 優秀なトリアージナースは、医師を助け、医療の効果をぐっとあげてくれる心強い存在。

 その機能が、残念ながらうちの外来では働いていない
 看護師なら、トリアージの訓練をつんでいなくてもおかしいと感じた患者さんに対しては観察を怠らないものです。なのに忙しさから、順番どおりの診察をしてしまう。とりうえず患者をさばかないと、どうにもならない状態。それが今の救急現場。かなしいかな、インフルエンザパニックはうちの病院にも猛威を篩っています

 忙殺されての感覚麻痺って、怖いです。私達は外来の状況を知らなかったので、患者さんの状態を聞いてトリアージ「超緊急」と判断するのは容易ですが、実際そこに沢山の患者さんがいて人手が足りずばたばたしている外来で、普通に自家用車でやってきたその患者さんに対して普通に対応してしまったのを責めることが出来るのかどうか・・・。
 きっと外来も、変だなって思ったに違いありません。忙しいって言葉で片付けてしまってはいけないんでしょうけれど。

 救急車だけが緊急ではないんです。医療現場では、救急車がタクシー代わりになっていることもあります。それはそれで笑い話で済む事ですが、逆はもっと怖い。普通にやってきて急変する、歩いてきたはずなのに意識がなくなる・・・怖い!!!!!

 医学が進化をして、医療技術が進化して、検査をしなければ分からない検査データが揃わないと診断できない、なんていう機械頼りきりの医療者が一番怖いかもしれません
 医療に必要な事の一つは、「勘」。医師も看護師もそのようです。そのためにはある程度の経験と知識が必要なのですが、経験も知識も曖昧な私でも、「なんか変」とおもうことはいっぱいあります。その「感覚」がとても大事。「何か」が何なのかが分からないのが悔しいですけど。

 最悪の事を考えていたら、実は違って軽いものだったというほうが、軽いものだと思っていたら死んでしまったというよりずーーーっといい。当たり前

 医療は命を救うんだけれど、救う命が悲鳴を上げて自己主張するのを待っているだけでは駄目なんですよね。っていっても、見つけるにはかなりの研鑽が必要なんです。それが、人の命を救うって事。ナンだか、とてもとても大変な仕事についてしまったなという想いです。まだしも手術室は行われる外科治療に参加する場所。いわば提案される治療に対して効果を最大限引き出す仕事。
 けれど病棟や外来は、その前段階。だからこそ外来看護師の役割は大切で、外来に優秀な看護師を配置している病院は、ちゃんとした病院といえるでしょうね。外来だからパートで良いやって思っていたら、駄目ですよっ!!!
 ちなみに、看護師さんの「優秀」って、優しいだけじゃないですから。注射が上手いってだけでもないですからーーー!!!

 ・・・・でも、ナンだろう?
 「勘」の鋭い人とか。


 オーラ?

                      

 そんなこんなの日曜日です。帰ってきてから、勉強会の資料を作ろうと思ったら、ちょっとやる気なくしてしまいました。

 頭叩いたら、ナンダカンダの全てが口から飛び出していきそうで怖い・・・。

 

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