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こんばんわ。最近、うちのご老体わんこがとてもうるさいです。昔よりもずーっとしつこく鳴くようになってます。歳を取ると頑固になるって、本当。 それはさて置き、人間には睡眠が必要です。睡眠が充足していないと、今の私のように支離滅裂な状態になるわけです。 世の中三連休の人も多いかと思いますが、私のこの3日は、病院に捧げた3日間でした。 土曜日は出勤。何事もなく仕事は済んだけれど、出勤中に病院見学の学生さんがやってきていたらしく、看護部長から電話。 「うまうまさん、学生さん達にオペ室を見せてあげて。」 どうぞ好きに見てください・・・という訳にもいかず、うだうだと20分程度つれ回して終了。若人に何を伝えれば魅力があるのか、テンで分からなくなってしまった、社会人12年目の私です。慣れって怖い。 開けて日曜日、月曜日の祝日に迫ったカドリール発表会のため、レッスンに行きました。ようやくメンバー全員が揃うという、「なんてこった」な事態ですが、そこはなぁなぁな所。 「まぁ、なんとかなるんじゃないかな。」 という指導員の曖昧な褒め言葉を決め台詞に終了。抑揚がなくてだらだらとした感じになっちゃいましたが、やってるこっちは必死なので、とりあえず目をつぶる。あぁ、突っ込まないで! 急いで乗馬クラブから帰ったら、そのまま出勤。何を隠そう病院の夜間当直だったのですよ。という事で、カドリールの発表会は当直明けでふらふらのまま出場しなくてはいけない羽目に。 時間通りに出勤すると、 「あ、うまうまちゃーん!」 日勤だった外来の先輩から、嬉しそうに迎えられ、 「今日ねぇ、昼間だけで50人来たよ〜。」 「・・・・・え?」 「来院者記録簿、2枚目いったもん。」 「・・・・え?」 いつも休日の昼間の外来は、休日診療なので暇。病院が休みなので、どうしてもって言う人しか来ないものです。 (どうしても・・・の基準は人それぞれ。) 50人が多いか少ないかは、それぞれの病院で考えてもらうと困る!なんといっても、うちの病院の休日診療の患者さんは、多くても20人いくかいかないか。倍以上の記録なのです! 勿論、黒幕はインフルエンザ。インフルエンザというより、発熱かな。熱ばかりです。救急対応の研修会では、子供の高い熱はトリアージでも優先順位が高いものです。けれど皆がそうだから、選択する意味がないほど横並び。 昼間で50人。 「夜を覚悟してね。」 はい・・・・覚悟はしてます。 ここ何日も、小児二次救急当直をする度にうちの病院の来院記録は過去最高を塗り替えている状態。一晩で50人は来るかな・・・と予測していたのです。もともとインフルエンザじゃなくても、小児二次救急で20人から40人程度の来院があるのがうちの病院の二次救急。40人といえば「凄い多い!」という感じだったのです。 蓋を開けたら・・・ トイレにいく時間すらなかった。 夜間担当の小児科医は、夜中中、診療室に座りっぱなし、5分の休憩もないままずーーーーっと診療していました。朝9時近くまで。ようやくトイレに立てたのが、朝8時です。 結果、来院者80名。殆どが発熱。中には腹痛。インフルエンザも検査だけで2/3はしています。その半分くらいからA型が検出。タミフル、リレンザの処方も多く、薬局の夜間担当者もきっと眠れなかったに違いない。お互い顔をあわすことすら出来ない状態で仕事していました。 診療待ちのカルテが常時10冊、診療室に積み上げられている状態で、来院から診察までに待ち時間3時間。夜間だったらすぐ見てもらえるという感じではありません。中には 「一時間前に受付だけ済ませてるんですが、もう呼ばれます?」 という人も。所謂、昼間の順番どりと同じ感覚? あえてきついことを言わせていただきますが、 そんなことはありえません。 一時間、本人さんが居ないので、後ろに回させていただいています。残念。 診療するこちらとしては待っていただくしかない状態で、3時間でも4時間でも、根気よく待っていてくださる患者さんには本当に申し訳なく思います。こんなこと、過去体験したことがなかったので、受付をしていて 「まだですか?」 「どうなってるんですか?」 「あとどれくらいですか?」 といわれるたび、答えに窮して泣きそうに成ります。分かっているんです。皆熱でしんどいんです。こっちだって出来るなら早くしてあげたいです。 でも、先生は一人です。私達看護師は色んな雑務を請け負っているので2人でばたばたもしますが、先生は一人。それも休憩も取らずにずーーーーっとがんばってくれています。申し訳ないけれど、10分休憩を挟ませてもらってもいいですか?という気分だったのです。 けれど、親御さんから思えばそれは「どういうこと?」って事になるわけで・・・。こっちはずっと待ってるのに・・・って ![]() お願いします 医療者だって人間です。患者さん側は「うちの子が」って事なんですが、医療者から見れば対80人。「患者さん」は本当にいっぱい居るんです。診療を受けたい人からは「早くして欲しい」、「こんなにしんどそうなのに」っていわれれば、凄く良く分かります。本当に子供達はしんどそうなんです。いつもの二次救急よりも、緊迫感の度合いが違います。 「え?そんなんで何故今来るの?」 という子が少ないのは確か。医療が必要な事は確かなんです。 それでもあえて言わせて貰えば、先生がずーっと説明していたことなんですが、 インフルエンザの検査の信憑性があがるのは、38度以上の熱がでてから24時間以上経ってから、という事らしいのです。少なくとも半日は必要。個人差もありますが。 高い熱はいつから続いていますか?というアナムネを聞いていると、 「さっきから。」 「夕方から7度台でていた。」 という人が殆ど。それでもインフルエンザが検出されることもあるので、一概にいう事は出来ませんが、「高い熱」とうのは、38度以上の事をさします。解熱剤を使う基準も大概38度とか38.5度とかです。 だから、つまるところ 「高い熱がでたので直ぐに来た。」 という状態では、インフルエンザかどうかは検査でははっきりしないこともある、という事です。難しいところですが、検査でマイナスと出ても、疑わしい。そこの時点で陽性と出ればすぐにその治療でいいんですが、陰性の場合、結局抗生剤などで対症療法をするしかないんです。結果が陰性なのに、抗ウィルス剤は出せないのです。 そして時間が経過して再びインフルエンザかどうかを検査してみる、というもの。流れ的にはそうなりますが、病院に検査の為に何度もくることになるし、本当にインフルエンザだったら、外来でマイナスの子供に移ったりする事だってあります。 検査検査!というのもどうかな? という感じのようで、医師が診察して「インフルエンザだろう」「きっとインフルエンザが出るはず」という予測のもと、検査をすっ飛ばして治療へ持っていく流れがあります。これだけ流行していれば、今なっていなくても、高熱でうなされている状態であればどこかから貰ってしまう可能性は大です。 その場合、検査をしないでインフルエンザ治療へ流れていきますが、一旦抗ウィルス剤を使えば、その後検査をしても仕方がないので、それ以降インフルエンザの検査はすることがなく成ります。しても仕方ないし、マイナスに出るに決まってる。 この説明を毎回毎回先生もしなきゃいけない。親御さんも 「折角来たんだから検査。」 と言われますが、インフルエンザだとしても時間が経っていなくてウィルスを検出できず陰性に出れば、抗ウィルス剤は出せないのですよ!!! そこのところ分かってます? よく考えたら、情報化社会で色んな情報が蔓延している今、言葉は悪いけれど受け手側は情報を取捨選択しすぎです。大変なこと、一大事な事ばかりに目を向けて、正しい基礎や積み上げていく知識のピラミッドが可笑しな具合になっている気がします。 「最悪」なことに目を向けすぎて、パニックを起こしているのが今。何故そうなるの?だからこうなるの、という基礎や考え方の流れ、根本をすっ飛ばして、 「怖い怖い。」 と成る。確かに怖いです。わが子が高い熱で唸っていたら、心配にも成ります。病院に来て3時間も4時間もまたされれば、苛々もします。 分かります。分かっているんです。だから頑張っているんです、私達。トイレも行かずに。ご飯も食べずに。水分も取らずに。 だから、自分に都合の悪いことも自分に都合のいいことも、ちゃんと情報は受け取って噛み砕いて理解して欲しいんです。38度以上の熱が出て、1日待てと言われれば確かに大丈夫かな?って思います。それはそうだろななって、子供の居ない私だって思います。救いなのは、熱はあるけど下痢や嘔吐が少ないという事かな。聞けばすこしずつでも食べられるし、水分も取れるのが今回のインフルエンザのイメージ。 (無理な子もいますけどね) だから、水分をしっかり与えて、脱水予防をしながら一日待つことも可能といえば可能。 (でも、結局検査の信憑性を高くする為って言うことしかないんだけど) 熱だから直ぐ、持病があるから直ぐ、という事も分かります。自分の子供なら尚更「悪いほうへ」考えて終いがち。自分だったらどうするだろう?って私が考えても詮無い事ですけど、正しい情報を得るには、インターネットのサイトも重要ですが、かかりつけ医との関わりも必要です。 なのにその頼りの開業医さんも直ぐに「最悪なこと」ばかりを口にしがちで、それも二次救急病院のパニックに拍車をかけていたりします。開業医さんの何気ない一言でこっちが振り回されている感じ ![]() 兎に角兎に角、このインフルエンザパニック、凄いです ![]() 大きなことには目が向きやすいですが、小さなことにも目を向けて欲しいです。インフルエンザの熱は、薬を飲んでいても3日くらいは続くかもしれません。子供によっては高い熱で朦朧となることもあるかもしれません。いつもとちがうことだってあるかもしれません。だっていつもと違う熱なんだから。 持病があっても、重症化する予兆を見逃さなければいいんです。それはご家族が一番よく知っています。インフルエンザだからこうなる、ということではないんです。大きなことではないんです。 大きなことは、小さなことの積み重ね。 悪いことも、良いことも。情報は、一つずつ積み重ねてください。 必要な真ん中をすっ飛ばして、 「○○ですよね?」 「こうだっていってました。」 「○○と友達のお母さんから聞きました。」 ではなく・・・・。 表現が難しいのですが、正しい知識がまだまだです。それはきっと情報が溢れてしまっているから、悪いことばかりに目を向けすぎだったり、自分にとって都合のいい事(悪い情報でも、自分の心配を裏付けるような悪い情報)を信じてしまったりしているんです。情報が、「占い」みたいに曖昧になってる。信じる人は凄く信じるし、信じない人は信じない。いい事は信じると悪いことは信じない・・・・・。あぁっ!!!!! ![]() 確かにお母さん達のいう事は正しいですが、一足飛びに情報を選んでしまっているお母さん達には、こちらの説明がなかなか通りません。これは外来をしていての印象ですが、きちんと自分の子供に起きている事を知ろうとするご家族には、説明に対する吸収力が違います。情報の噛み砕きが出来ている親御さんは、返って来る質問も的を得ています。医療者も、「この親御さんなら安心だな。」というのが感覚的に分かります。 「最悪」を心配するのは確かです。けれど、大人だって子供だって、全ての過程をすっ飛ばしてそこへたどり着くことはありません。段階を踏んでいくものです。(早いってことはありますけどね) その段階の早いうちに対処するのが絶対必要ではありますが、その段階にのっていない子供の方が多いんです。だから、対処はいつも早いようなもの。 患者さんの殆どが重症化してないのは、早い段階での受診と対応をしているということで、そこは上手くいっているんだと思いますが、その根本にあるのがなんか違う。 (上手く言えないのがもどかしい!) 「インフルエンザだったらどうしよう?」といいつつ、インフルエンザと分かって「大笑いしながら安心する親御さんだって居ますしね。診断が付けばホッとするのも分かります。 人間の愛情って、難しいです。 深すぎて困ったり、薄すぎて困ったり・・・。 私は「人間」というものが分からなくなってきました ![]() 待合で4時間も待ってる患者さんを見ていると、何も出来ない自分も切ないです。医師ならちゃちゃっと診断できるんでしょうが、生憎先生は一人。何度も言いますが、先生は一人。小児科医は少ないんです。激務です。本当に。ビックリするほど、今の小児科医は頑張っています。 だからこそ、患者さん側にもやってほしいことはいっぱいあるんです。 医療を選ぶのではなく、医療を選択できる情報を得るんです。ただし情報は正しいものを、正しく過不足なくです。三角形のピラミッドが崩れないように、キレイに正三角を描けるよう。そして、医師との会話を実らせるよう。 正しく過不足なく情報を得ている親御さんとの会話は、先生も楽です。患者さん側は「こっちは素人だから」と言われればそうですし、情報は医療機関がくれるもんだろう、と言われればそうとも思います。 医療のジレンマですが、けれど医師がいう事だって、全てがその子に正しい訳ではありません。医師の中には飛び越して最悪ばかりいう人もあります。 子供さんにとって一番の味方は、親御さん。 一番の看護者であり、一番の医療者は親御さん。 子供を一番よく知っているのは親御さんですしね。アナムネを聞いていても、必死なのは伝わってくるし。聞くたびドキドキしちゃいますけど・・・。 なんか、変な内容になってきたけど、状況判断には、知識と情報と教養、そして冷静さと余裕が必要です。 何度も言いますが、医師も人間です。 ワクチンを優先的に受けさせて頂いたのも、医療を施す側だからです。 その人が過労で倒れたら、誰が医療をするんですか? という事を、国はあまり考えてくれない。 ワクチン打ったから働け!という事なんでしょうね・・・・。 私は頑張りますよ。元気な大人ですから。 何度も言うけど、先生は大変です。 今の小児科医は、大変ですっっっ!!!!! 誰が助けてくれるの? |
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