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zoom RSS 悪役の名は?

<<   作成日時 : 2010/01/06 21:58   >>

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 今日の私は働き者
 朝一番から鎖骨骨折の観血的整復術に器械出しで手洗い。何事も無く、逆に面白いほどスムーズに済んでお昼ごはんを食べていたら、休憩室に一本の電話

「うまうまちゃん!午後の肘のオペ、器械だし頼める?」

 主任さんからでした。

「肘ですか?」

 予定手術で既にメンバーは決まっていたはずなのに、何故か振られる私。
 もしかして?

「いいですよ。14時からですね。」

 返事を返して電話を切った直後、

「・・・・うまうまちゃん、ごめんね・・・」

 と言って休憩室へよろよろと入ってきた先輩。
 あらら、やっぱり
 昨日から体調不良の先輩が、とうとうダウン。肘の手術の器械出しの予定だったのですが、無理そう。
 ・・・だと思ったんだよなぁ。昨日から大分しんどそうだったし

 と言う訳で、午後は午後でまた一件の手術に付き、このオペがとんでもなく神経を使う神経近くの手術だったのです。執刀していた先生も、時折手を休めて

「少し休憩。」

 と言いながらゆっくりゆっくり勧めていった手術。終わってみたら周りから

「凄い時間かかりましたね。」

 なんて声がかかるほどでした。器械を片付けて部屋を片付けていたらもう退勤時間です。
 一日、みっちり手洗いしていた私です。

                   

 整形外科の手術に付くたび思うんですが、整形外科の手術に使う器械はハンパなく多い上に、結構いろんな種類があるんです。

 その中の一つに、骨折した骨を整復する為に必要な「骨カンシ(骨把持)」というものがあります。プレートを当てていく前に骨をがっちりホールドして、元あった状態を保持する為のもの。骨折のオペとくれば、いろんな種類の骨カンシを用意しておきます。
 大きいのから小さいの、カンシの角度の違いや骨折部位による使い分けなど、ホントに色々 指の骨折にはこれ、○○骨折にはこれ、といった風に使い分けたり、この先生だからこれ、この先生のココのオペはこれと細かく指示されているものもあります。

 その骨カンシ。骨カンシに限らずですが、うちの先生たちは器械にあだ名をつけるのが得意 もともと手術場で呼ばれる術式や器械の名前、通称、呼称などはその病院独自のものが在って、うちで使っている呼び名が全国共通ではありません。
 骨カンシだって、ちゃんとした「骨把持」という大まかな呼び名の他、それぞれの種類で個人名はあるんだろうけど、実際その名前でちゃんと呼んでいる先生が居るかどうか
 これが外科などになると、カンシ名前はちゃんと正式名称で呼ばれるので院外からどんな先生が来ても平気なんですが、整形外科は時々来る先生が

「ここではなんと呼んでるの?」

 と、面白おかしく聞いてくることもあります。外国の先生が来た時は、 「キンコー!(筋鈎) コッへルー!(コッヘルなんだけど、発音が違う)」等と、面白そうに術中日本語を操っていました。時々「チイサイノー!チイサイキンコー!と言われ、こっちが噴出しましたけど。

 と言う訳で、うちの病院の「骨把持」にも、呼び名があります。
 今日鎖骨骨折についていて、ぼんやりと器械台を操りながら、

「バルタン!」

 ちょっと焦ってイラつく先生からそう叫ばれ、

「はい、どーぞ。」

 顔色一つ変えることなく普通にモノを差し出す自分が何だかとても馬鹿馬鹿しくも可笑しくなってしまったのです。

 ・・・・バルタンだって・・・ぷっ・・・

 と言う感じ


 別の先生は同じカンシのことを

「ワニさん。」

 と呼び、別の先生は同じカンシのことを

「カニさん

 と呼び、まだまだひよっこの若い先生は同じカンシの事を

「○○先生のあのカンシ!」

 と呼びます。因みに大・中・小があり、小が一般的な呼び名。中になるとそれぞれの呼称の頭に「中」がつき、大なら「大」が頭につく。

 下腿の複雑骨折などで5.6時間かかっている手術中、いらだって叫びまくり、限りなく悪態を付き捲る先生からも、

「ワニさん!ワニさんくれ!

 と言われるし、

「骨把持がかからん!中ワニさんじゃっ!

「先生!中ワニさんは他で使用中です。」

「じゃあ大ワニさん!

「大ワニさんならソコソコソコ!」

 きっと患者さんが生死の境をさまよっていても、緊張感と焦りのなかでも同じ会話をしていると思うモグラーず。
 お笑いではなく、これが真に真面目な場面で繰り広げられ、パニくった先生は

「ワニさん!カニさん!いや、ワニさん!」

 と叫び続け、

「同じものですけど

 という冷ややかな看護師の指摘と共に手に握らされる骨カンシを無言で使う方もいます。

 ワニさんもカニさんもバルタンも、同じものです。
 
 骨カンシの把持部分が、ワニさんの口に似ているし、カニさんのツメに似ているし、バルタン星人の手に似ているからこの名前です。

 さも凄そうな名前をつけたけれど、結局はバルタン星人が大本なんですって

 ・・・・という想像をしていたら、何だか普通に反応して仕舞う自分が「馬鹿馬鹿しいほど真面目」に思えて、笑ってしまいました。

                     

 先生がたは

「術中は難しいことを言ってる暇が無い。」

 とか、

「イメージかつきやすいから、覚えやすいだろう?」

 とか言われますが、結局は

「直ぐに覚えられれば、指示した時に瞬時に器械が出てきて、オペがやりやすい。」

 と言う理由らしいです。

 異動直後の先生の中には、以前の病院で使っていた名前を言われてこっちが戸惑うことが結構ありますが、すぐに慣れます。

 私達が先生の言葉になれるのではなく、先生が私達の間での呼び名に慣れてくれます。

 と言う訳で、どんなにイケメンでスーパードクターとしてテレビが追っかけているような凄い先生が来たとしても、うちの病院に勤めれば、一瞬で骨カンシの事を

「ワニさん。」

 とか

「バルタン」

 とか言う様になるんです。

 これって、進藤先生が救急外来で

「どうしまちたか〜。分かりましゅか〜。」

 と、赤ちゃん言葉で話すようなもの。
 それに対して、

「先生、血圧下がってます!」

「開胸しますか!?」


 と、真面目に看護師が反応するようなもの。




 笑えるようで、笑えない話・・・・


 
 今日も私、なんか撃沈だ
 

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