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zoom RSS 苦しみの居場所

<<   作成日時 : 2010/03/05 22:57   >>

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 毎日書かないのが普通になりつつあるのが何だか情けないですが、皆様お元気ですか?最近のワタクシ、鬱と躁
を一日のうちに何度も行き来しているようで、仕事場のスタッフからかなり迷惑がられているようです・・・。当然拒食と過食と胸焼けと嘔吐も行きつ戻りつ居ているので、最近真っ直ぐ歩けないのはそのせいか?

 鬱でも躁でも、悪い方の感情に引っ張られてしまうので、「いェ〜い!」っていいながら元気に走り回っている躁ではないのです。悲しいことに、毒舌さえまくりで(いつものこと?)引かれてしまう・・。

 まぁ、いつもの事と言えばそうかな、という言い訳をしておきますけど。

 気持ちが不安定になると、皆様はどんな行動に走ります?甘い物食べ放題とか、引きこもりとか、ひたすら寝るとか・・・・

 私、買い物なんです。悲しいことに。
 しかも、対象がなんです。

 とにかく本ばかり買い込んでしまう。それをひたすら読むんです。本を読むためだけにファミレスに一人入って、2時間も3時間ももくもくと読んでいるんです。といっても人通りが多いので思ったより気が散って、読む量は少ないんですけど。ドリンク・バーがあるところ限定の業ですけど。お陰で、またまた未読本を重ねると身長を追い越してしまうほどになりそうな勢いです。

 そんな中、発売当初からずーっと

「自分の力で探してやる!

 と思っていた一冊の本がありました。

 そのためだけに色んなところの本屋に顔を出したんですが全然見当たらず。新刊コーナーにもなかった時期を経て、そろそろ平積みから棚へ・・という手前。
 なのに巷(?)ではどんどん書評が出てきていて、雑誌を開けば「ココにも書評!」といった具合。じわじわと読者を増やしている本です。だからもっと話題になる前に読み上げたい!と思っていたのに、本屋ではどこにも見つけられず・・・結局楽天さんに縋ってしまいました。これだけはすまい!と思っていたのに・・・・
 苦しい時の楽天頼みです。

 それが、

 「妻を看取る日」
         垣添 忠生:著   新潮社


 と言います。
 発売の時の広告を新聞で見て、どうしても読みたかったのです。著者は癌専門医。国立がんセンターの名誉総長であり、仕事を離れた今も癌の最先端に身を置き続ける医師です。泌尿器科のなかでも膀胱がんの研究をされ、天皇陛下の主治医でもいらっしゃいます。

 その肩書きが先行しているためなのか、寧ろその肩書きが大きすぎるが故に、最愛の奥様をがんで亡くされたという事実が、激しく切なく思えるのかもしれません。

 題名の通りこの本は、垣添医師がこの世にただ一人と愛した奥様を癌で看取られた、その時の体験を綴ったものです。

 「グリーフ・ワーク」と言う言葉があります。悲しみを癒す為の道程。死の受容に5段階があるように、「悲しみ」を乗り越える為にもそれぞれの段階があり、それを順序良く踏みながら立ち直っていく過程の援助を行う時に習う、医学と言うよりも「看護学」の考えに近い論理の一つです。
 私も詳しく勉強した訳ではないので十分なことは書けませんが、そのグリーフワークの道のりの長さや深さ、症状は人それぞれです。けれども一人でどうしても立ち直ることが出来ないとき、それを助ける人がいるんだという事は覚えていてほしいものです。そう、グリーフワークを専門として手助けをする人達もいるんですから。

 垣添医師の「妻の死」という最大の悲しみから立ち直る行程は、本書の最後のごく一部です。しかもたった一人で乗り越えられます。けれどもきっとその部分が、同じように癌で(癌でなくともどんな形であれ)「最愛の人」を亡くすと言う体験をした人には大きな共感をえられるものだと思います。
 こんなつまらない人生しか送っていない私でさえ、「悲しみ」がどんな重さと深さと痛みと辛さを湛えていても、「悲しみ」にランクがあるならその最上と最下位も、同じ「悲しみ」であるんだと分るくらいです。

 小さな事であれ大きなことであれ、「悲しみ」なのです。
 だから、立ち直らなければならない。
 立ち直ることは、生きてさえいればどうにかなるのだと、感じられます。

 垣添医師は書いています。どんなに自分が辛くても、引き裂かれるような痛みであっても、

「逆でなくて本当に良かった。あの苦しみを、妻には決して味わって欲しくないからだ。」

 癌専門医が、定期健診で気をつけながら見つめていたたった6ミリの癌で妻を看取ることになった苦しみ。しかも誰よりも愛し、誰よりも幸せでいて欲しかった、それはもう至上の奇蹟とも言えるように純粋な深い愛を捧げた妻を亡くす痛み。
 
 彼は、「自死できないから生きている。」という状態のあの絶望と苦しみと空虚感を、思い返せば自分が味わったことが救いだという。

 これが逆で、逝ったのが自分で残ったのが妻であったら・・・・?
 この絶望と苦しみを妻が味わっていたとしたら・・・?


 自分が請け負うことになった苦しみに対して、そう肯定できる「愛」。
 この本が何を言うかと言われれば、グリーフ・ワークの教科書でも、介護の参考書でも、癌の脅威のサイエンスでもない。

 ただ、至高の愛の物語。

 垣添医師は分りやすい言葉で説くのがお上手な方。話し言葉のように柔らかな文章で綴られた闘病生活は、つまるところ全てが二人の愛の物語。

 こんな風に看取られ、こんな風に看取りたいものだと思う。
 そして全ての「夫婦」に、この物語が読まれればと思う。

 妻であれ夫であれ、どちらが残される側に立ったとしても、
 どちらが残さなければならない側に立ったとしても・・・

 「愛してる」と言う言葉だけではない愛の形が、人生の最後にきちんと在って欲しいものだと思う。
 愛をささやき、プレゼントをし、二人で思い出を作る・・・

 それだけではない。それだけではないと、知りたい。

 

 最後に、「残るのが君でなくてよかった」と、
 相手を看取る「幸せ」を、囁いて欲しい。



 それはきっと、「愛してる」以上の愛になる。


 残す人に笑顔を残して逝く。
 逝く人に微笑を与えて逝く。



 そこに至るまでのドラマに何があろうとも、

 決して一人では逝かせない・・・
 決して一人では逝かない・・・・

 



 どうかそんな夫婦で、あってください・・・

 そんな2人で、いてください・・・・



 不幸も哀しみも、相手がいなくなることに比べればささやかなこと。
 
 朝、顔を見て「おはよう」と言い合う瞬間の喜びがあるならば、

 
       どんなことも平気になれるはず・・・


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内 容 ニックネーム/日時
その症状に対する治療薬は男です。
なんで医療関係者なのに分からないかな・・。
ゴリは即効薬ですよ フフフ・・

ゴリ
2010/03/07 14:09

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