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<<   作成日時 : 2010/03/08 00:08   >>

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 一日一冊の本を読みました、週末です。何をするでもなく過ごして、お琴弾いて馬に乗って、迷子になって・・・。相変わらずの週末です。未読本を積み上げているだけでなく、昇華してもいるんですよ、私それだけ、時間が余っているのかな

 迷子にばかりなっているので、今日はその本の話。

 書店に、まだ平積みで並んでいる少し前の新刊のなかに、私が手にとった本があります。この週末で読んだ3冊が全てそう。やっぱり平積みの方がずっとずっと目に付きやすいと言うのはある。どうせだったら全てが平積みの本屋さんがあったらいいのに。

 3冊のうち2冊は、がキーポイントになる本です。主人公と言う訳ではないんだけど、とてもとても重要な要になっていて、表紙にも可愛らしい犬のイラストがあって。どちらかと言えば表紙で手に取ったというのが大きくて。でもあらすじを読んだら面白そうで、読んだら何だか不思議な気持ちになって・・・。

 一冊は、レモンカラーのビーグル犬が登場人物(?)。

 「スパイク」
      松尾由美:著  光文社文庫


 この世のものとは思えないほど瓜二つのビーグル犬を連れた2人が出会う所から物語は始まります。
 主人公である江添緑が飼っているビーグル犬は、おおよそビーグルと言われてイメージする三色のビーグルではなく、珍しいレモンカラーと言われる薄茶の斑点を持つだけの、ぱっと見たらブチ犬。けれどもその愛犬とそっくりで、名前も同じ「スパイク」というビーグルを連れた林幹夫との出会いが、運命の分岐点。

 犬に限らず、ペットを飼った人ならほぼ100%覚えが在ると思う。
 言葉も通じないペットに向い、思わず声をかけてしまう行為。

 緑はひょんなことから出合った幹夫と、次の約束を取り付けた一週間後、約束の場所に現れなかった彼を不思議に思いながら愛犬に囁いた。

「あの人、どうして来なかったんだろう?」

 一人暮らしの緑は、半分以上独り言のように、半分以下事の顛末を知っているペットのビーグル「スパイク」に対して発せられ、

「まったくだ。どうしてだろうね。」

 と返事を貰った。
 そう、目の前のビーグル犬から。
 しかも彼は言う。

「前から喋れたんだけどね。ほんの一週間前から。」

 そして続ける。

「僕は幹夫のスパイクだ。」

 私はこの言葉にくらりと来た
 緑ではなく、読者の私が。

 犬が喋る!?

 なんていう他愛もないファンタジーならどこにでもある。けれどこの本、分類的には「長編恋愛ミステリー」なのだそうだ。中表紙に書いてある。
 確かに恋愛要素もある。幹夫と緑は惹かれあっていながらも決して結ばれることが無い運命を背負っている。お互いそれを意識し、理解しながら、唇を合わせることもなく別れていく。確かに恋愛。酷く言えば悲恋。
 しかも、数々の現在進行形の事件があって、不器用ながらも2人で解決に乗り出していくところはミステリー的要素あり。どちらかといえば探偵冒険小説っぽい、なんとなくの素人くささが可愛らしく見えるので、ミステリーと言うようなお堅い感じではない。けれど、物語は結構難解。なにしろ、スパイクの語る不可思議な説明が理解できない。理系の人なら簡単かもしれないけれど、文系の私には難しい・・・。気にせず読み進めて何とかなったけど。

 しかし・・・

 物語の大半を占めるスパイクの喋りは、どちらかと言えばファンタジーではないのか?

 という疑問は拭えない。けれどこの構成上、スパイクが喋る以外に物語が進んでいくはずもなくじゃなければミステリーの解明もなく、勿論物語り自体が成り立っていかない。必要に迫られて、スパイクは喋る能力を開花させるしかない。

 と言うのは物語を読んだ私の感想であって、物語自体とはなんら関係が無い。物語を考えた作者が、

「もう、犬が喋る以外に無いんじゃないのか?」

 と考えたのかどうかはしらないけれど、そういう想像までしてしまいそうな物語の構成だったりする。なので、犬が喋ると言うファンタジー的要素が、なんらファンタジーとして成り立たないのは仕方が無い。主人公の友人だとか、探偵団だったら子分とか、ホームズにワトソン、助さんに格さん、水谷豊に寺脇康文と言った感じで、相棒が必要であり、勿論喋らなければ進まないという感じ。 

 なので、非常に面白く読めます。(ナニガ?)

 悲恋です。確かに悲恋で、初めと終わりの緑の呟きには気持ちがぐっとつかまれるような気がする。けれど、何故か爽やかな一陣の風のような物語。ぐちゃぐちゃもどろどろもなく、ほんの少しの涙とダイブ大きな我慢、それより大きな諦めと仕方なさのような・・・。

「そっか・・・」

 と・・・、友達がこんな話をしてきたら、きっとそう返すしかないような恋愛物語。

「ぼくは幹夫のスパイクだ。」

 犬がこんなことを言うはずも無いけれど、犬がこんな風に認識してくれていれば、何だか嬉しい気もする。

                     

 犬物語、第ニ弾。

 「幸せまねき」
            黒野伸一:著   小学館文庫


 この作家さん、私は全然知らないんです。けれど、著作の中に「万寿子さんの庭」という作品があり、この小説が結構有名らしいのです。残念ながら私は知らなかったのですが、是非この次は絶対読んでみたい本になりました。

 それほど、惹かれる物語を書く方です。私の感覚にすーっと入ってくる感じで、小説的なことも何故か現実的なことにイメージできてしまう、言葉の響きをとても上手に紡ぐ作家さんだと思いました。
 澱みが無いというのが一番なのかもしれません。最近の作家さんに多いので、きっとこの作家さんだけの特徴ではないかも知れません。だからすーっと流れていく物語が読みやすく感じるのかも。昔の作品には(っていっても、私も早々古いモノは読んでいないけれど)、どこかしらに作家さん自身の苦悩だったり、物語を創り上げる苦しみとかの、ある意味スパイスになりうる「澱み」があったけれどもな・・・。

 さて物語ですが、極普通の4人家族の中山家が物語の舞台。というか、4人がそれぞれ主人公。けれどこの中山家にはもう2名の「家族」がいます。

 それぞれ問題を抱えてバラバラになりそうな中山家。当人達は自分の事で精一杯。苦しみや悲しみや怒りや憤り、色んな思いに流されてしまい、そんなうだうだぐちゃぐちゃ寸前の中山家を支えるのが、残り2名の「家族」。

 1名は三毛猫の「ミケ」。2歳の雌猫。長女のペット・・のようなもの。
 もう1名はコーギーの「タロウ」。1歳のオス犬(去勢済み)。

 自由奔放で一人を好む猫のミケにとって、家族に愛想を振りまき、そうかと思えば自分の寝床で蹲り、何を言うでもなく憂えるコーギーのタロウが不思議でならない。 
 時折交わされる犬と猫の可愛らしい会話も愛らしく、1歳のタロウが2歳のミケに

「おまえは家族の6番目。おれは5番目。」

 なんて高飛車な口を聞くのが結構楽しい。うちのわんこのコーギーだからというのではないけれど、犬と猫の物事の捉え方の違いとか、考え方の違いとか、作者はよくその生態を知ってるんだなというのが面白嬉しい。
 犬の猫の違いがあるからこそ、この物語は面白く進んで行くし、家族崩壊の危機にペットの2人が誰よりも一番必死で立ち向かうところが嬉しくもある。

 一番苦しむのは一番の弱者で、それが人間とは限らないという事。
 
 バラバラになっていく家族の切れ端を、一つ一つ拾い集めてはまた組みなおしていく・・・そんな小さくて途方も無いようなことを一生懸命頑張るペット達。自分の全てをかけても家族を守ろうとするペット達。

 ハートウォーミングと言えば語呂はいいのかもしれないけれど、何だか違う。さらさらとした美しい物語ではなく、平凡な中山家が、ペット達が一生懸命手繰り寄せた家族の絆、それはけっして美しくもなく、出来栄えも悪くて、ごつごつで見っとも無いかもしれないけれど、それに気付いてピカピカに磨いていこうとする物語なんです。

 家族は、外を向いているだけでは駄目。家族という「群れ」の中で、「群れ」ている事に安心して、背を向け合ってしまっていてはいけない。

 物語の中には、犬と猫が何の苦もなく会話する場面が沢山出てきます。ミケとタロウだけでなく、別の猫たちとも会話するタロウ。
 そんなタロウがであった一匹の犬は、タロウ曰く

「言葉を持たない。」

 と言う。話す言葉を持っていない。小さい時から外部と隔離された生活をしてきたあげく、正しい愛情を注がれなかったから・・・。

 それは犬の間でどれ程のことなのだろうかと考えたりして、思わずうちのわんこを見る。





 ・・・・このわんこも、愛情はまずまずだけど、外部と接して無いからなぁ・・・・


  ・・・・犬の間でも「わん」しかいえんだろうな・・・・




 だとしたら、うちのわんこに英雄を求めても無理。
 うちのわんこは、元気に可愛く生きてくれればそれでいいのだ。

                    

 長くなった。犬物語の話をしていたらこんなに長くなるなんて。
 と言う訳で、もう一冊は次回へ・・・。



 迷子の迷子の子猫ちゃんは、犬のおまわりさんのお陰で犬に帰れたんだろうかね?
 

 
 明日からまた1週間が始まります。
 そしてまた週末が巡ります。

 今度は何を読むのかな・・・

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
昨年、我が家の犬が、痴呆で介護が必要になりました。
無駄吠え、寝転がっての排泄など・・
言葉がしゃべれないため、どうすればよいのか
試行錯誤での7ヶ月間の介護の末、安楽死させました。
それ以来、酒はやめました。
アルコールは性格に影響を及ぼすんでしょうね。
怒らなくなりました。
付いてても問題ないと思うんですが
ゴリ
2010/03/08 21:35

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