〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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<<   作成日時 : 2010/03/14 23:33   >>

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 久しぶりの日曜日の晴れのような気がします。
 朝から乗馬に出かけ、来週に迫ったカドリールの発表会の仕上げ段階。今回の相棒もまたまた前回と同じアーちゃんではあるんですが、これが中々動かない。最近とみに鈍くなってきた感のあるお馬さんで、馬から降りたら内股ががくがく震えるくらいです。しかも、股関節が痛い。

 随分高い位置につけているはずの拍車が全然当たっていないのか、蹴っても蹴ってもだらだら・・・もともと長鞭を使わない人間なので(クラブに持っていっても無い)、蹴るしか合図は出せないのに反応薄すぎ。
 当日も、かなりの形相で必死だと思います、私。今回は前でも後ろでもなく、全員の丁度真ん中の位置取り。みんなについていけばいい分とっても楽ではあるんですが、馬間が丁度ごちゃごちゃと詰まりやすい位置で、終始並足に落ちないように速足を続けていかなければならないのが大変です。

 まぁ、当日は何とかなるでしょう。ってか、やるしかないでしょう

                    

 とにかくぐるぐる経路を回っていただけのカドリールのお話は尽きてしまいましたので、実は昨日書きたかった本の話を一つ。

 最近よく本を買います。本屋に行くことが多いというのもあるんですが、今は本の収穫時期。新刊としてかなり面白そうなものが沢山出ています。映画と同じで、面白そうなものが沢山ある時期とそうでも無い時期が繰り返しやってきます。出版社の方はどの本もお勧めなんでしょうけどね
 ハードカバーの新刊も読みたいものが一杯ですが、節約もしなきゃいけないし、文庫本ばかりに目が行きます。

 ハードカバーの新刊が暫く待っていると文庫本になるのが普通と思っていましたが、意外にも人気が無いと文庫化してくれないものもあるようで、文庫として再会するものは大概面白いんだろうと考えています。もとから文庫書下ろしって言うものもあるんだけどね。(そういうものはかなり慎重に成ります。)

 以前、AERAにポルノグラフィティが出たとき、同じ号に取り上げられていた栗原美和子さんの著書

「太郎が恋をする頃までには・・・」

 という本が、文庫化されました。発売された時にはその書評の記事しか知らず、以前ブログの話題にした時にも読んではいなかったんです。(すいません)
 重い歴史を背負い、その歴史と戦う、私小説です。戦うモノがなんなのかは記事を見て知りましたが、読むまでは私も、それなりに軽く考えていたかもしれません。

 だって、実際今この現代でその事が何の支障に?

 という思いがあります。小説の主人公である五十嵐今日子だって、同じだったはずです。けれど、この問題が今も尚深く根付いていること、しかも様々な所で開放されてきたとしても、『婚姻問題』により深く暗い影を落としていることがまざまざと分ります。

 私がこの本を読んで感じた一つは、残酷な歴史を背負った物語であり、その問題提起であるというのではなく、『当事者』という立場の重さです。

 この本が変えるものは、差別問題ではない気がします。差別問題を例にした、人の考え方。
 ある意味、差別と言うのは無くなることが無いのです。哀しいけれど、差別される人間が差別をするように、同じ『一般の人』でありながら偏見や色眼鏡で人を見ることは、どうしてもなくならないもの。その人間の哀しい根本を、主人公の五十嵐今日子がとてもあからさまに生き抜いてくれます。そしてその全てに自分で気付いていくんです。自分に対して客観であり、その自分が全ての『人』の代表であるような・・・。

 本の中で主人公が

「当事者にはなれない」

 と、様々な場面で苦悩します。当事者である夫と一緒になることで、自分も当事者として巻き込まれていくけれど、決して夫という『当事者』になれることはなく、彼が受けてきたすべての差別を理解することも出来ない。頭で理解はしているけれども、人間の持つ『どうしようもない感情』に抵抗することは出来ない。

 現実の2人はそうした苦悩を抱えながらも、当事者としてのお互いの縁を重ね合わせながら必死で戦っているのです。『戦い』というのは寧ろ的確な表現ではなく、浸透であったり、啓蒙であったり、そう言った言葉がいいのかもしれません。

 人間の持つ、どうしようもない感情・・・
 理屈ではどうしようもなく、頭でもどうしようもなく、分っているけれどどうしようもなく・・・

 差別問題だけでなく、私は全ての人間社会の問題点が、この本にあると感じます。差別を受けるというあからさまな目に見える現実だけでなく、水面下には同じような苦悩が沢山潜んでいます。虐め、虐待、心の病、貧困・・・もうそれはありとあらゆる、人を傷つける全て。
 
 本を読み進めながら、ここまでお互いを理解しようとし、お互いを大切に思い、それゆえに自分の暗闇とも向き合おうとする夫婦の姿を見つけます。そんな夫婦なのに、傷つけられ傷つけあうしかないこともある・・・お互いに、幸せであるが故に、愛するが故に傷つけてしまうことがどれほどの苦痛か、私にはなんとなく分かります。

 ただ愛し愛され、信じ信じられたいだけなのに、血を流してしまう。

 ハリネズミのジレンマ・・・・ではないんでしょうが、この世界には、どんなに愛していても辿り着けない場所があるような気がします。この物語の夫婦だけではなく、きっとこの世のどの夫婦にも辿り着けない場所。
 
 描かれている事だけでなく、様々な事柄が詰っています。上手く言えないけれど、字が読める全ての人にこの本を読んで欲しいと思う物語です。
 是非是非、どうか読んでもらいたい。全ての人が読むことで差別がなくなる、なんてことは期待しない。それを期待する物語ではないんです。何も起さず、ただここに在る物語。同時にこの物語は、どうしようもない自分を知る物語でもある気がします。
 著者の意図する「現在進行形の未解決問題」は、多くは差別問題にあるかもしれません。しかし、「現在進行形の未解決問題」はそれだけではないんです。だからこそ、私にはそれ以上のものを感じます。「差別」のことばを置き換えれば、沢山転がっている未解決問題。
 何だか本当に色んな気持ちでいっぱいになります。
 
 笑っていてもはしゃいでいても、怒っていても、決して癒えることの無い哀しさを湛えた瞳を、私は知っている気がします。
 
 その人の苦しみが、ハジメの苦しみと同じ・・・。

 「人」を傷つけるのは、いつも「人」なのだ。
 けれど「人」を癒すのは、いつも『人』だろうか?

  
 「人」を癒すのはいつも、矢張り『人』であって欲しいものだと、想う・・・
 その『人』に、出会える人生であって欲しいと、願う・・・

                    

 何度も書きますが、勿論差別問題は今もとても大事な問題であるのだけれど、それだけではないものが詰っている物語です。差別問題一つを深く読み解くだけでも、この物語の意味はあるし、それを契機に自分の周りにある色んな問題点にも気付くはずです。
 自分の無力だったり、自分の考え方だったりも一つ。今日子の感情の揺れ幅は、とてもよく理解できるものです。これほど自分と自分の暗闇までも客観的に見れる人は少ないかもしれません。ここまで分っているからこそ、今も著者は夫と2人で歩み続けられているのかもしれません。

 結婚はお互いの人生を請け負うもので、お互いの人生をお互いに捧げ合う。2人で生きていくことは、とてもとても意味のあることで、一人で生きていく人生とは別のもの、別の生き方。
 だから人は相手を求め、寄り添って生きていきたいと願うのかもしれません。

 ならばどうか、どうかどうか・・・『一緒に』居て欲しい。同じ場所で生活するように、心も、未来も過去も、お互いに寄り添っていて欲しい。お互いを暖めあう温もりであって欲しい。目を伏せないで居て欲しい。目をそらさないで欲しい。仕方がないと蓋をしないで欲しい。関係ないと除外しないで欲しい。我慢して微笑むその笑顔に宿る哀しさに、気付いて欲しい。
 
 私には何を言っても説得力も無いけれど、この本には訴える力があります。シュプレヒコールを叫ぶものではなく、優しくそっと語り掛けます。 本当に、どうか一読ください。みんなに読んで欲しい物語です。そこから何を感じるかは、きっとそれぞれの思いで違うはず。物語ってそういうもの。 

 どうしようもないものって、本当にどうしようもないものなんだろうか?

 人である事が「どうしようもない」のとは違う、
 人の心の「どうしようもなさ」は、もしかして「どしうもない」ものではないのかも知れない。

 

 でも同時に、「どうしようもない」ものも存在するんだと気付きます。
 

 弱さではなく、ただ愛する人を傷つけたくない為の「どうしようもなさ」。
 それこそが問題なんだろう。

 本当は、傷ついても良かった。
 傷ついても、受け止めたかった。
 受け止め、癒してあげたかった。

 全ての苦悩から、救ってあげたかった。
 そのために自分が血を流しても息が止まっても、構わなかった。


 誰だって、そう思うだろう。
 大切な人のためなら・・・。

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内 容 ニックネーム/日時
勝手にうまうまさんのイメージ曲にしています。

http://www.youtube.com/watch?v=AhR36gV6vW4

この歌を聴いていると自然の道理に従った生き方が正解だなと感じます。
ゴリ
2010/03/15 20:19

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