〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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zoom RSS やいとぉ〜

<<   作成日時 : 2010/06/23 23:09   >>

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 こんばんわ。皆様お元気ですか?うまうまさん、とり合えず元気で頑張ってます。といっても、毎日飽きることなく仕事三昧ですけどね。

 今日も元気に格闘してきました。

 担当手術はDHS。大腿骨骨折の骨接合術です。一般的にはご高齢の方によくある手術。

 前日、後輩が術前訪問に行ってくれ、

「お年を召した方なんですけど、一人で暮らしていて歩いてて、認知も無いし凄くしっかりした方です。」

 と申し送られていたので、こりゃ安泰だなと・・・・。
 ちょっくら気になったのが高血圧と狭心症。歳も歳だし。

 



 なんのなんの


 甘い甘い





 お年寄りに突然の環境の変化は大敵です。昨日まで歩いていたけど、転んで骨折ってベッドの上、次の日手術となると、そりゃ私達健康人が考える以上にストレス大です。しかもお年寄り。
 一日で急性の過度の混乱状態に陥ったらしく、入室前の病棟からの申し送りでは

「一晩、ランランと起きていて一睡もしていません。見当識障害です。」

 ベッドに乗ったまま運ばれてきた患者さん、血走った目なのにどんよりと言った感じ。こりゃ手術中寝るんじゃないかなと思っていたので、急性の認知といわれても全然平気〜と考えていた私が甘かった

 手術中、うとうと寝てしまえばすっとーーーーん!と血圧低下、

 起きていたら大騒ぎで起き上がろうとする。

「きゃ〜〜〜!!!○○さーーーん!じっとしてて〜!!!!」

 という私の叫び声がこだましていた訳です。
 それを聞いた先生、笑いながらも呆れ顔。
 最終的には

「うまうまさんは患者さんについててあげて。」

 と言われ、おばあちゃまの話し相手を務めていたわけです。術野の介助は二の次。別の看護師さんが応援に入ってくれ、私はお役御免です。

 その患者さん、私を相手に

「『やいと』はよう効く。」

 と何度も繰り返される。身体には確かに、幾つもやいとの痕。

 そういえば「やいと」って、こっちの方言かな?
 お灸と言えばいいんだろうか?

 備後のほうでは、「やいと」だったり、「やいとぉ〜」だったり、なんとも不思議なイントネーションで会話に登るものです。もぐさに線香で火をつけるヤツ。
 よく悪いことをすると「やいと〜すえるで!」と怒られたものです。

 そのやいとの信者の患者さん。

「痛いのもやいとでよぉ治る。」

 と言うので、

「今ね、○○さんの足の骨も、先生が特別なやいとをすえようるけぇね。」

 こんな子供だましが通用するか!?と思いつつ、ほぼ100%冗談でそういったら、

「そう!? そうかい!?」

 と、案外素直に喜んでくれるので、その話題で暫く引っ張っていましたら、手術が終わって全てのドレーピングが外され、先生の顔が見えた途端

「なぁ、やいとぉ〜屋さん!」

 患者さんが大きな声で先生に向かい、カラカラ笑いながらそう言ったんです。

 やいとぉ屋さん!?

「○○さん、こりゃ先生だよ。」

 と言っても聞かず、

「やいとぉ屋さん!」

 を連呼。
 たまたま執刀していた主治医の新藤先生、きょとんとした顔で無視。
 多分やいとぉの意味を知らないんでしょう、自分の事とは思わなかったのか、冷たいながらも無視する先生。

 一声くらいかけてくれてもいいのになぁ
 
 看護師は慌てて

「○○さんの先生だよ〜。」

 なんて、誰の機嫌をとってるんだか分らない言い方で繰り返す訳です。
 私以外にやいとの話を知っている看護師はいなかったので、私の顔を見ては

「そうよな、やいとぉが・・・」

 なんて繰り返していました。その度私は、先生の特別なやいとの話をする始末。
 可愛くこぼけのおばあちゃんでした。

 そんなばたばたをしながら、よく自分でやいとをすえていた私の祖母を思い出しました。もぐさ置いてじゅっと焼いて、何処がどう効くのだか、西洋医学を学んでしまえばよくわからない事だらけなんだけど、効くと評判の民間療法。
 そういえば、手が届かないところは私がやいとをすえていたなぁと思い出します。
  袋いっぱいに入ったもぐさの独特な香りや、ふわふわの触感、アレが楽しくて仕方なかったっけなぁ・・。
 
「○○さんには、手が届かんところも誰かすえてくれる人がおってん?」

 と聞いたら、

「ほぅよ。近所の人がなぁ・・」

 と話し出す。笑い顔の可愛らしい方でした。

 認知症は、進行と共にとかく笑い顔が消えていきがちです。いつも無表情、病院ではどこか怒り顔の方が多いほどです。今回の患者さんは認知症というには少し違うんでしょうが、こんな楽しそうに笑う認知症があってもいいんじゃないかなぁなんて考えてしまいました。

 昔から、ボケは「童返り」とも言います。
 ならば難しい顔して黙り込むよりも、カラカラ笑っていてくれたほうが、こっちは安心。

 分からない話でも、笑顔で頷き返せるようにならなくちゃぁなぁ

 

 私達看護師もそうだけど、認知症のご老人達から見たら、先生もコメディカルも、

 劇団「痴呆」

 の中の一役者。医者にもなればやいとぉ屋さんにも成ります。

「このやいとぉ屋さんの使うやいとは、特別じゃけぇね!ちぃとばかり我慢してもらう事が多いけぇね!」

 と、手術中、むずがる患者さんを説得していた私。

「分った。」

 素直に頷いてくれる患者さんには助かりました。 
 そんな会話がなされているとはつゆ知らず、私と患者さんが声を上げて笑っていると、

「お!機嫌がえぇなぁ。」

 と、くいついてくる整形外科医でありました。

 先生を気持ちよく手術させるのも、手術室看護の醍醐味。
 



 大変だわ、こりゃ

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