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<<   作成日時 : 2011/01/07 00:05   >>

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 休日に外出をしていたら、3台の救急車を見送り、仕事を終えて家路を急ぐ1台の救急車とすれ違う。サイレンの音を聞かない休日はなく、救急車を見ない勤務もない。

 地元では、救急車の姿自体珍しく、悲鳴を上げながら迫ってくる救急車に道の開け方すら知らない人が多かったのに、こちらの救急車は乗用車を阿吽の呼吸で追い越していく。速度を下げることもなく突っ込む交差点はまるでビロードのレッドカーペットがひかれているように恭しく道が開く。

 それを悲しむべきか感嘆すべきか・・・

 ふと考える、休日の外出。

                   

 人は自分の物差しを持っていて、それを時に価値観と言う言葉で表現し、価値観の合う合わないを理由に様々なすれ違いや喧嘩や騒動を引き起こす。

 その物差しを押し付けて押し付け合われながら、何となく繋がっている絆や人間関係。綱引きが上手くいかなければ喧嘩するし、離れてしまう。それは自分も同じことで、物差しが互いに似ている相手を無意識に選んで付き合っていたりする。初対面の人とはその物差しを推し量りながら引いたり伸ばしたりつついてみたり。そして思わぬところでその物差しが同じ単位で動いていることに気づいたり。

 似ているからと言って、違うからと言って、自分の物差しで人を測ってはいけない。知って当たり前のことながら、誰もがそうして自分の物差しを印籠のようにして生きている。そうしか生きられないのが、他者との比較でし自己を認識出来ない人間のサガなんだけれども。

 そしてまた、自己が正しいと認識しているものや正しくはないんだけれども受け入れているものに対して、他者が何事か言うのを、有難迷惑だと思ったりいいアドバイスだと思ったりするのもまた、自分の物差しが他者の物差しで揺らいでいるから何だろうと思う。

 どの人にも大事なものがあり、その大事なものは他者から価値を見出そうとしても土台測ることのできないものである。

 これもまた当たり前の様なことで、誰しもが『そんなの知ってる。』と言いそうになる。

 島田雅彦さん著の3部作、『無限カノン』を読み切りました。気が付けば正月の帰省からもどり、1分ともテレビをつけずです。テレビのコンセントは抜いたまま。

 引き込まれる物語と言うにはあまりにも切なく壮大で、悲壮感しかない。物語自体がとにかく暗い。暗いけれど、夜空の星や月に人々が無限の想像を掻き立てられるように、何気なく瞬く星に神話の神をかたどってみたりするように、暗さの中にポツンと光るものをつかもうとして、物語から手を引けなくなる。

 片方で浅田次郎さんの面白おかしいドタバタ小説を読みながら、片方で永遠に奏でられるカノンを読む。そんな芸当ができたのも、実は二つの物語がまさに対極にあり、すれ違う事すらない世界の物語だからなんでしょう。



 無限カノンは、恋の物語。
 
 どんなものであれ、人の「恋」はとても大事なものだと気づく。
 恋はただ純情可憐なものだけが大事なものではなく、どうしようもなく不正義でどうしようもなく不条理で、不義理であられのないもの、一夜限りであれ生涯の過ちであれ、そこに「恋」と名の付く感情がよぎるそれだけで、大切で大事なものへと変化する。
 誰にとってではなく、その人にとって。

 そんな大事なものに、人は自分の物差しであれこれと批評をする。評論し、讃え、貶し、蔑み、拍手を送る。

 いいも悪いもなく、美しいものだけが素晴らしいのではなく、人にとって大事と考える自分にとって認めたくないものをどんなに抹殺しようとしてもそれは所詮無理な話で、その思いゆえに失敗を犯す自分もまた自分以外の何物にもなれず・・・。

 ほぼ全てが、考えうるところの「叶わぬもの」でおおわれている小説でありながら、その先の未来がどう変わるかを期待し続けて読み進めてしまう小説。
 叶わぬ恋、叶ってはいけない恋、報われてはならない恋、離れなければならない恋・・・大事だと言う気持ちを否定される辛さと孤独に向き合う登場人物の業。 その存在を知っているからこそ、自分を棚に上げずに思う。

 その思いは、無限に続く。

 
 知っているからこそ、自分の物差しの長さを決めず、深さを決めず、どの人の物差しにも寄り添える巻き尺を持とうと思う。持ちたいと思う。生死の極限まで自分を追い詰めてようやく知る誰かの「恋」の輝石を、物差し一つで割ってしまわないように。

 『無限カノン』を読みながら、自分が生きて犯す罪の深さを嘆かずにいられなくなる。
 自分の物差しが強くなると、人が見えなくなる。
 振りかざし、決めつけ、小さな自分の枠の中でしか考えなかったいろんなこと。

 今こうして生きているのは、何故なんだろう?
 あの時死なずに生きているのは?


 そんな疑問の答えは教えてくれないけれど、誰かの恋を、それぞれの「愛」を、応援したくなる物語。
 


  ――― いつかすべてがうまくいく…・

       地球が丸いのは、そのためなんだ…





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