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zoom RSS 骨は折っても心は?

<<   作成日時 : 2011/04/22 01:20   >>

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気が付いたら・・というフレーズを繰り返すと・・・


 気が付いたら、誕生日が過ぎていた。



 その日私は夜勤。
 誕生日に夜勤。

 ってか、誕生日に限って忙しい夜勤。
 4月は忙殺されていたということばにつきます。休みの日はあるものの、全てが仕事の疲れを取るための休みになってしまい、頑張って出かけても何だかボーンやりしてしまうことが続いていまして、体の衰えを感じます。ここ最近の怠惰な生活で体重も微妙だし・・・。

 というわけで、気が付いたら一つ年を取っていました。今はポルノのお二人と同じお年。9月までは。

 ポルノの話題が出て気が付いたけど、今目の前の棚に並んでいるポルノの新曲、まだ封開けていなかった。どんな歌?話題になったテレビドラマも全然見てなくて、結局今も一音も知らないんだけども!!!!???

 私、ファンクラブ継続手続き済ませたよね?

                    ♪

 忙しいという言葉と仕事の話以外に最近なーんにも書けないでいる私です。休日に体をユルユルにしながらしていることと言えば、読書か惰眠。

 仕事では何かしら傷ばかりおっている毎日。患者さんの何気ない一言が結構ぐっさりと刺さっていたりもしますし、逆の事もまたしかり。そういう状況をひょいひょい泳いでいく同僚ってすごいなぁと思う次第です。
 患者さんの中には、夜勤ともなるとアルコールが入った患者さんがたくさんいます。アルコールを飲むのは当然の権利なので別にかまわないんだけど、アルコールの飲めない私としては、その横暴ぶりと好き勝手ぶりと、それなのになんだか楽しそうな開放感と同時に周りに多大な迷惑を振りまいている飲酒患者さんが憎くて・・・いや、呆れてしまいます。
 こっちもプロだし対応はしますけど、個人的というか人間的には辟易です。最近はアルコール患者さんと言うだけで尻尾はさんで退散してるくらい、現在の鬼門。飲酒患者さんには私、転職してから嫌というほど痛い目にあってきました。体の暴力、言葉の暴力…まだしも認知で暴れている患者さんの方がまし!!!!! と断言できるくらいです。

 まぁ、嫌な話は置いといて。

 夜中、急に

「ICUが大変なことになってるから、救急でICUに入りそうな重症患者さんはとらないで。」

 とお達し。
 こういう時の想像は大概付きます。そう、急変。
 悲しいかな、状態の悪化です。

 人間の危機に限らないことかもしれませんが、人の命の危機には多くのマンパワーを要します。今回の原発でも確かに多くの人材が必要ですが、原発と人間の体一つを考えれば、その比率から言って多分人間の方が手がかかるんじゃないかと思う。
 一人の患者さんの命を救うには、驚くほどたくさんの人の手が必要です。人の手だけじゃなく、知識も技術もだけど。

 だから、急変が一件あっただけで、その病棟の機能は一時停止してしまいます。しかも、夜勤となると通常看護師さんは日勤よりもだいぶ少なく、経験年数もかなりやばめっていう事だってある。

 急変に対応しながら、それに関係ない人たちの状態も管理するって、もうめちゃ大変なのです。独りで病棟全体の40人近くを看護しているようなものですから。今回はICUなので、流石に40人と言うわけでもないんですが、40人に匹敵するくらい状態が危うい人が入っているのは確か。
 だけど、ICUには専属当直の先生がいるし、救急をストップするくらいで済むならまだいい方。

 次の電話では

「誰かヘルプに来て!」

 という事でしたが、残念ながら救急もそんなこと言ってる場合ではない状態で、結局応援には行けませんでしたが、どうやらまぁ修羅場だったようです。

 時間が過ぎて不意に医師が下りてきて、

「どうしたの?」

 と状況を聞いていたのですが、ぽつりと先生、

「蘇生はしたけど、多分肋骨がばきばきかも・・・」

 


 ・・・・あ・・・・そーですか・・・・




 以前、お腹痛で病院にかかって、足が一本無くなって退院って冗談じゃない!ってことを書いたような気がするけど、その例外がこれです。
 
 胸骨圧迫、心臓マッサージは、胸骨で守られた心臓を胸骨の上から圧迫してポンプ機能を補助するのです。指導の本には、数センチ沈む程度に圧迫、リズムを守り、正しく、とあります。その『正しさ』を論じるとまた大変なことになるので、お近くの消防署での初期救命救急公衆にでも足を運んでください。

 医師の中でも、経験と知識がないとなかなか正しく正確に、効果のある心マをすることができません。研修医の心マを見ていたら、申し訳ないけど明らかに

「アンタ医者?」

 と言いたくなるような心マをする人もいます。中には、心マで血圧80代をキープできる医師もいますけど。

 その弊害となるのが、肋骨骨折。

 これは医師でもだれでも、避けて通れない弊害の一つです。骨の上から推すので、もともと骨が弱い人では折れることはありますし、実は簡単に折れてしまうんです。力が一点にちゃんとかかると、骨って結構折れるものです。勿論、相手がお年を召した方なら当然。時には乱暴な心マで折れることもあるけど、それはどうかな・・・

 医師を責められない、二次災害。(人災!?)

 ICUでは、日夜肋骨の確認レントゲンがとられているのです。

 でも大丈夫!

 肋骨は折れても、刺さらなければ平気です!バストバンドで固定して、終了!私なんて肋骨骨折で普通に夜勤してベッド移動も人間かかえたりもできたし。ただ痛いだけで。
 
 フォローになってない?

                     ♪

 ・・・・何が書きたかったかと言うと、そのICUにその後、大変な患者さんを受け入れてもらう羽目になった大変な夜勤だったという事が書きたかったんだけど、そこはもう割愛。(←単に疲れてきてる?)

 さて、誕生月のこのうららかな春の毎日なのに、福島原発の汚染水のようにどよどよと当て所もなく悶々としている私。気づいたら葉桜が・・・。

 そんな毎日に追い打ちをかけるように、読んだ本がまたこりゃまたとんでもなく孤独で寂しい文学でした。
 『あぁ、人間って、人生ってこういう事なのかなぁ』って、『大なり小なり、こうして皆は生きているんだろうなぁ』と、そして『人間の、人間であることの寂しさと苦悩と孤独って、こういう事なのだなぁ。』と思う本に出会ったのは、久しぶりのような気がします。恋愛小説を省いていったら、この世の中意外と本と呼べる本って少なくて。もっぱら青春小説とか推理小説、ハードボイルドや時代小説ばかり、数少ない選択肢の中で不意に見つけたのが、いわば昔の文学。小説というより、文学なんだろうけど。

 ふらりと入った書店で、何気なく平積みにされてフェアーの一つの本として置いてあったものです。平積みと言っても高々と並んでいるのではなく、端っこの落ちそうなところに2.3冊の、どうも面積稼ぎと言う感じ。
 
 初版が昭和31年という本で、私も初めて知った本です。

「草の花」   福永武彦:著  新潮文庫

 サナトリウムで知り合った、友達ともいえるほど親しくなった青年は、過去に深い愛と孤独と赦しまでも内に秘めた、不思議な存在。自殺行為ともとれる手術に挑み帰らぬ人となった彼が残した2冊のノートには、誰に読んでもらえるでもない青年の理知に来る深い孤独と自由と悲しみ、夢と愛が綴られている。

 物語は、東京郊外のサナトリウムでそのノートをつづった青年と、サナトリウムで同室になる、のちにそのノートを託される青年との出会いから始まります。同じ病気を患い、療養のための病院で出会い、別の治療を受けて一人は帰らぬ人となる。
 当時の結核の医療状態も合わせて描かれているので、今の医学と本当にまるっきり違い、手術で簡単に人が亡くなるという事も頭の片隅にあると、その惨劇と言うかむしろその青年のおかしさが理解できるのではないかと思うんです。

 人は一人では生きていないのに、なぜこんなに孤独なんだろう?

 一人ではないはずなのに、一人きりのように思えてならないのは何故だろう?

 そして本当に「一人きり」という人間が、この世にいて、もしかしてそれは自分かもしれない、という気にもなります。この孤独を理解したいというよりも前に、この孤独の突破口を知っているのに彼がそこを目指さなかった理由が知りたくなります。自ら孤独に陥る、それもまたありうる世の中なのです。

 おかげで、もうすごーーーーくサナトリウムによく似た絶望とか寂寥感の中にいます。

 そうだなぁ、寂しさと言うか孤独と言うか、多分何より「何もない」感なんだろうな。カラっぽ感。何もなく、何もない。それがどれ程辛いことかを知っているのは、多分何もかもをなくしたことがある人なのかもしれない。

「経験せんと分からんことっていっぱいあるし。」

 って友達と言う。
 それは正当でまっとうな理論であって、慰めでないことは確か。

 だからといって、経験したからと言って分かり合えるわけでもなく、知り合えるわけでもなく、慰めあえるものでもないのが不思議に不思議な人のかかわりってやつで。

 まぁ、ピンクと緑のコントラストを、微妙にユーモラスに着こなす桜を見上げながら、そんなことを考えつつ生きている、一つ年食ったうまうまさんなのでありました。



 ここには、ミモザがない・・・


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