〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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<<   作成日時 : 2011/10/10 01:22   >>

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 日曜日の夕方16時ごろ、狭い自宅の床で行き倒れていたところ、ドン!という音と共にぐらっと揺れて目が覚めた。

 まさかマンションにトラックが突っ込んだ!?

 と思って、しばらく行き倒れのまま耳を澄ませていたら、隣の住人さんがどたばたと何やら初めて、ガラガラガラッ!と勢いよく窓を開けていた。

 ・・・・何してんだ?まさかこの方が原因?

 と思ってまたしばらく耳を澄ませていたけど、事故とかの類ではなかったのは分かった。

 ・・・もしかして、地震なのか?

 と思って、行き倒れたまま携帯のツイッターでNHKニュースを見るも、一言も情報なし。仕方ないので起き上がり、テレビの電源を入れると、やっぱり地震だった。

 昨今、日本全体が揺れています。

                      ♪

 行き倒れていたのは、昨日の夜からとうのは伏せておきます。

 インフルエンザの集団発生が過去10年間で最も早くなり、接種時期が前倒しになったインフルエンザワクチン。あまりにも唐突に突然

「接種しないか?」

 のお誘いが早かったので、

「まさか2回打ちではないですよね?」

 と確認したほど。一か月前に肝炎ワクチンを打ったばかりで、結構体がしんどいんだけども?おまけに忙しい。
 けど、ここでしないでこの冬インフルエンザにかかったりなんぞしたら、世間から白い目で見られることは確か。特に救急外来とか普通の外来とか、接する機会が多いのになんで自己防衛しないの、アンタがかかって患者さんに移ったらどうするの!という手前、これだけは避けて通れない。

 去年ほど緊張感がないので今年は風邪をひく可能性も大だし。

 で、仕事終わりにブス〜〜〜っと打ってきました。

 のが、大分前なんだけどさ。




 もう、時間の間隔どろどろな私のブログです。




 さて、そんなうまうまさんのでろでろ生活ですが、この間、とても大変な症例に当たりました。というか、人間生きていくっていろんなことがあるんだなぁと、またまた深く考えさせられるのであります。縁って不思議で、頑張ればどんな風にも結べるのに、どんな風にも繋がっていくのに、人は好んで断ち切ってしまうことだってあるし、好まなくても切れてしまうものもあるんだという思い。

 そして、矢張り『家族』の大事さを感じさせられるのです。

 その患者さんは、救急車でやってきました。
 道で倒れたところを通りがかりの人が気づき、救急搬送依頼。何となく意識状態がおかしいので、早く搬送したいけれども、付添が居ません、という感じです。お話はできると言うので先生は受けたのですが、着いてみると何となくやっぱり意識状態がしっかりしない。

 救急隊曰く、脱水やらなんやらもあるのかもしれませんと。

 搬送されて点滴をしている間、本人から話を聞くにも一言も有効な答えが帰って来ない。それはろれつが回らないとか、失語だとか理解不能だとか不穏だとかではなく、意識してしゃべらない、という感じ。

 何を言っても『知りません。』『分かりません。』、終いには

「アンタにそんなことを言う必要はない!」

「ばか医者め!」

 と。

 ・・・あらら、これはもしかして出血による意識の混濁とか痙攣前のなんとやらか!?と一同呆れながらも心配の度合いマックス。

 慌ててCT検査に行っている間、周りのスタッフが何だか頭を突き合わせて患者さんのカバンを見ている。

「どーしたの?」

 私はたまたまその日、リーダー業務をしていたので、患者さんとは実際関わらないで事の成り行きを見守っている立場だったのです。現場で何が起こっているかは、報告がないとわからない状態。

「うまうまさん、身元が分からないんです。」

 はい?

「お名前とかは本人が言ってるので分かるんですけど、ご家族とかの連絡先が。」

「ご本人はなんて言ってるの?」

「妻は死んだし、子供はいない、の一点張り。」

 患者さんを見ていた担当研修医が、呆れた風に言います。

「持ち物を調べてるんだけど・・・」

 イマドキ、携帯電話を持っていない人はほぼ居ない日本。安全の確認や緊急連絡の時のためにどんな年の人でも持っている現代です。この間のおばあちゃんは、使い方は分からないのに持っていて、ただ電話出る事だけが出来る、という方でした。(かけ方も分からないらしいし、電話帳も開けないみたい。)

 なのに、そんなにお年寄りでもない男性が携帯電話はおろか、身元を示すもの以外はご家族に繋がるものが一つも無いのです。全ては患者さんの記憶が手掛かり。身元を示すものはありましたが、お一人暮らしでは自宅の電話番号が分かったところで何にもなりません。電話したって出る人がいないのですから。

 検査の結果、患者さんの状態は一刻を争う、というより、今後の治療がカギになる、という種のもの。どうしても秀でた専門家による診断と治療計画が必要です。そのためには、ご家族、または力になっていただける存在の必要があります。

 どうしても、この患者さんのお身内、または傍に寄り添っていただける方を探さなければならない。

 それは入院加療と言う現実に、どうしても必要なサポートです。

 お一人暮らしで生活保護でっていう場合は、民生委員やお年の方であればケアマネさんなどの存在もありますが、そこまでではない、いわば高齢と働き盛りの間の方。一人で何でも生活できていた方です。

 患者さんの状態上、安静は必要だけれど長い話とかも大丈夫な状態だったので、バタバタするスタッフに代わり、私が枕もとでいろいろ話を聞くことにしました。
 時折「アンタに言う必要はないんだ!」とか「言ってどうなる!」等々、きつい言葉も出て来まして、こっちも結構凹みましたが、質問の方向を変えて詳しく聞いていると、

「妻は死んだし、子供はいない。」

 という事を本人から聞くことができ、

「じゃあご兄弟は?」
 
 という話に持っていく事が出来ました。
 手持ちのものから本籍地を知る事が出来たので、

「ご実家は?」

「今○○には誰かいらっしゃるの?」

 とか話していると、ご兄弟の存在が判明!話してみるものだなぁと。
 それでも、病気の為なのか、お名前が出てこなかったりするとイライラされている様子もあったり、あんまりイライラすると「もう話さん。」と言ってみたりで、こっちはひやひやしながら長い時間をかけて根気よく話を聞くこと午前一杯。
連絡先は分からないし、下の名前も曖昧だったけれど、地域連携室の担当の方が、その地方都市を調べてくれ、見事一発で親戚の方に行きつくことが出来ました。

 何件かの電話番号をピックアップし、ダメもとで一件ずつかけるかなぁと思って賭けた一軒目が、ジャストミート。

 一番近いご兄弟に連絡を取っていただき、ようやく病院までご家族が来ていただけることになりました。

 決して実家の方やご兄弟と疎遠になっているわけではなく、存在を煙たがられているわけではなく、それなのに自分から何かの時の連絡先まで絶って生活しているなんて、何か秘めるものがある患者さんだったのかもしれません。奥様を亡くされているというのも、あながち遠い過去の話ではないようで、想像でしかないけれど、とても愛されていて大事な奥様だったのではないでしょうか。それから奥様のいない毎日を一生懸命生きているうちに、病気になってしまったのかも。
 きっと、大分前から体調に変化が出ていたはずなのに、病院にもかからず、体を酷使していたのかもしれません。

 それでも、ご兄弟が駆けつけてくれたことで一安心です。別の仕事をしていて、ご兄弟の対面の時、どんなやり取りがされたのかは知りませんが、決してとても久しぶりという訳ではないようです。行方不明の兄弟と言うのではなく、ついこの間会ったばかりなのにどうしてこんなことに、という感じです。

 強くあるという事は、周りからどう思われようが、本人は実はとてもつらく切ない事なのかも知れないと思ったのです。

 あの人は一人でも大丈夫、とか、一人になっても強いねとか・・・悲しみや苦しみを乗り越えて生きているように見えても、乗り越えたとしてもなかった時期に戻れるわけではなく、心には残っている事実。

 どんな励ましやエールや讃える言葉も、実は独り善がりの事が多いのかもしれないなと思うのです。

 そして、人はどこかでちゃんとつながっていることが、大事で大切で、掛け替えのない事なんでなと思うのです。どんなに苦労をしても、どんなにきつい人でも厳しい人でも、多分手を挙げられたり泣かされたり怪我されたりした人でも、家族であったり大切な人である限り、『繋がって』いて欲しいと願う、医療者なのです。怪我され続けるとか、それでも傍にいろって訳ではなく、どちらかに何かがあった時、『大切』だという言葉一つで行動できる『繋がり』があればいいなという事です…。

 人とのつながりがあるっていう事が、他人をこんなにほっとさせるなんて、みんな知らないことだよね…。



 あなたが病気になった時、救急車で運ばれるとき、
 連絡できる人が居るという『幸せ」を、きっと普通の人は感じない。

 連絡できる人が居るというあなたは、私たち医療者をホッとさせてくれるのです。

 この人は一人ではないのだと感じる時、
 私たち医療者がどんなに喜ばしく思うか、幸せな気持ちになるか、

 あなたは知らないでしょう・・・・・?

 そう、医療の現場で「一人ではない」という事が、どれほど心強い事か、
 「一人である」ことがどれ程辛く悲しく切ない事か、

 あなたは知らないかもしれません。

 当たり前のように当然のように一人ではないあなたは、
 実はとてもとても幸せ者で、人を幸せにする力すら持っているのです。

 だから当たり前のように当然のように一人の人に、
 心をかけてください・・・。

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