〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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zoom RSS 夢の中へ♪夢の中へ♪…行ってもらっちゃ困るのよ―――!!!!

<<   作成日時 : 2011/10/29 20:46   >>

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 夜勤明け、私は結構毒舌になる。と言うか、周りを考える程の判断力がなくなるので、結構この時間に信頼を失くすことが多い。

 土曜日の夜勤明けは、始まりがいくらか平日よりのんびり。出勤してくる人の数も少ないし、何だかのんびりムードが漂い、「あぁ、世の中は休日に突入なのだな。」と、肌で感じる。しかも、友達は家族旅行で週末いないし。羨ましすぎる…。

 出勤してきた医師や看護師が、数少ない患者さんに群がるので、この時間は結構な濃厚医療が楽しめる穴場だったりする。自分だったらこの時間に来たいところだが、医療者が外来が始まる時間を無視して救急外来に朝来るのは厳禁だ。

 で、今日も朝8時に運び込まれた、何故かアルコール多飲のおっちゃん。

「昨日の夜から、眠れなくて飲んでいた。」

 と言いつつ、がはがは笑い、陽気。ちゃぶ台をひっくり返して説教したいくらいだが、そういう気分をへし折るほどの陽気。アルコール漬けでコンビニに買い物に行き、そのままこけて顔から地面へめり込んだらしい。鼻の頭、擦り傷。

 受診に来た以上、しかも救急車で運び込まれた以上、一応検査をするのが鉄則なので(そういう事じゃいけんのじゃけど)、傷を消毒し、レントゲン検査へ出かけるおっちゃん。
 検査を終えて帰ってきたら、日勤看護師への引継ぎが終わっていて(別の用事をしていた私)、すぐにでも帰れるだろうと思っていたのに、何を思ったか処置室でぐっすり横になっている。

 傍らに立って、茫然。すやすやお眠りになる陽気なおっちゃん。買ってきた牛乳、既に温くなる。

「なんでおっちゃん、処置室で寝とん?」

 広島弁丸出しで聞くと(最近のうまうまさんは広島弁が激しいらしい)、そこにいた看護師と医師、ふやけた私の顔を『何者か?』と眺めて言う。

「アルコールが抜けるのを待ってから帰る予定。」

「なんにゃ、そりゃ?」

「だって、あのまま帰されへん。」

 ここ、濃厚医療。(←分かる人は分かる。)
 アルコールが入っていようがいまいが、薬物が入っていようがいまいが、帰れる人は帰るのが忙しいときの救急。果ては一分後にどたばたと忙しくなる可能性もあるので、患者さんの長居を許すのは、よっぽどの時です。

「アルコール抜くなら、点滴したらえーが?」

 ただ眠っているだけでアルコールが抜けていくのを待つのは、結構時間がかかる。
 周りの看護師は点滴・注射が大好きなので、私の一言に一斉に医師に視線を集める。

 どーすんの?

「んー、でも面倒くさいやん?」





「でも、先生がするんじゃないが〜。」




 一瞬空気が凍りつく。

「うまうまちゃん!!!うまうまちゃん、うまうまちゃん〜〜〜〜って、結構言うのねぇ〜〜〜おほほほほ〜〜〜〜」

 傍らにいた先輩ナース、慌てて取り繕う。

 周りの後輩、しーん・・・。

「・・・・・そりゃ・・・・そうだけども・・・・・」

 力なく医師が返すものの、視線が怖い。
 言っちゃいましたねぇ、私もしかして?

 あ、そっか!

 クリックするのが面倒臭いんだ!

 


 おりゃ〜〜〜!!!! 


                    

 という訳で、夜勤明けの私の毒舌は結構止まらない。大嫌いな医師を朝っぱらから見た瞬間、夜勤が終わる喜びを削ぎ取られた感覚大。やっぱり都会に来て、救急に来て、私ってば性格悪くなったと思う。

 その夜勤ですが、夜勤と言うのは読んで字のごとく、夜に働くことです。昼間の仕事と夜の仕事と、看護師は同じ仕事をこなしているわけではありません。昼間は検査があったり、日常のお世話があったりするものですが、夜中はもうホンマ、患者さんが気持ちよく生きて眠ることに仕事のすべてが費やされ、昼間にはできない事務仕事、書類仕事、確認作業が入ってきます。

 けれども、外来と言うのは守るべき患者さんがいつもいるわけではないので、きたるべき患者さんの為にいろいろやっているわけです。なので、大抵昼間と夜と、似たような仕事をしているのが外来です。来る患者さんに対応する、というのがもっぱらの仕事なので、患者さんが来ないとそれなりに暇なわけです。その間は、仕事場の補充・点検作業をしたり、動線を考えて配置替えを考えたり、日ごろの仕事で困っていることを解決したり、まぁいろんな片手間な仕事をしています。

 それでも時間が余る場合、ちょっとお茶したり、スタッフとおしゃべりしたり、先生を交えて症例の話をしたりします。

 救急外来という場所の、いつも声が届くところに詰めている先生は、大抵内科の先生です。患者さんの中でも、一番内科系が受診率が多いので、先生は患者さんが来たらいつでも見れるように、また救急搬送依頼のホットラインがいつでもとれるように、救急外来内にある休憩室で仮眠をとったりします。ご飯も大抵ここ。(だからすごく汚い。) 

 で、内科ではない外科系の患者さんや、小児科、産婦人科などの各科専門の先生も夜間当直に入っています。殆どが病棟の急変を見たり、外来にやってくる専門領域の患者さんを診たりします。殆ど患者さんが来られない日もあるので、大抵が院内のどこかにいて、仮眠室やら医局やらで自分の仕事をしたり、眠っていたりするわけです。先生は一日の診療を終えた後に当直業務に入り、そのまま次の日の昼、または夜まで働くので(外科の先生ならオペもする)、休める時にどこでも寝る、というのが鉄則です。

 だからこちらも、患者さんが受診に来た時に先生を呼ぶというのがいつものやり方。内科の先生だって、患者さんが来ていないときは休んでいてもらい、救急搬送依頼があっても看護師で対応することもあります。

 夜半過ぎ、4時ごろでしょうか、小児科の患者さんがやってきました。

 トリアージに行くと、別段この時間に急いで受信する必要もなく、出来れば家でゆっくり眠っていてほしい類の主訴です。バイタルサインも問題なく、本人も元気、ただ訴えがあるから、と言って眠い子供を抱えてこの時間に受診に来ます。親っていうのはそんなものなのか、最近の親が性急すぎるのか、普段なら眠っている時間に受診にやってくる人が多いです。で、その中で本当に重症な人は殆ど居らず・・・・。

 しかも、手を引っ張ったら痛がりました、と言うので救急車で来るのですよ。肘内障は確かに痛いのですぐに受診したいものだけども、救急車で来るほどではないです。何かの拍子で外れたところがはまり、動かすようになることもあるし、救急車で来なければならないほど命に関わるものではありません。痙攣してとまらないとか、意識がおかしいとか、そういう『救急』が別にあるような気がします。
 まさに、足代わり。または病院探して貰うタウンページ? 

 いや、おやっちゅーのはそんなものなんかもしれんけど・・・・。私自身が放任主義で育てられているから(そんな母も看護師だけど)、入院も点滴も子供ならあり得ない気分で未だ居る。

 さて、その4時に来院した子供ちゃん。

 成人の内科医師が子供を見ることはないので、勿論当直している小児科の先生を呼びます。当然、何もなければ先生だって寝ている時間。この時間のへんだと、一回読んだだけでスカッと起きて外来へ来てくれる先生は殆どなく、たちの悪い先生では返事もなく切られ、そのまま二度寝されることがある。要注意。

 先生のPHSをコールすると、すんげー長い呼び出し音の後、

「ぅあい?もしもし?」

「あ、○○先生?5歳の男の子、▽▽の痛みが主訴で来られています。お熱なく、バイタル異常なしです。お願いします。」 

「・・・あい、あいあいはい、行きます。」

 寝起きを隠そうとして一生懸命はっきりしゃべろうとする先生の様子が分かる電話口でした。
 寝ていたんだろうなぁ、多分ねていたんだと思うよーとスタッフと言いながら、タイマーセット。

 タイマー。

 いわゆるふつうの100均にあるようなタイマー。

 これ、必需品。先生を呼ぶときだけではなくて、外来には。注射して何分、とか薬して何分、とか、何分後に○○、とかいうときに必要。何せ色んな患者さんを兼務しているので、忘れるのです。多いときは5.6個タイマーがカチカチ時を打っていたりします。

 そのタイマー、夜の先生にも必需品。

「何分で来ると思う?」

「んー、さっきは30分以上あったかなぁ。」

「んじゃ、とりあえず30分でセットだな。」

 そーなんです。

 そのまま二度寝してしまう先生が多いのです。
 当然といやぁ当然ですけどね。疲れているんだし。疲れて一休みしようと横になって、電話で起こされて疲れる仕事に戻るのに、うきうきルンルンハイパーな人はあまりいない。それも睡眠を中断されるわけだし。

 それでも意外に早く来てくれるのは、外科の先生です。やっぱり外科の先生って、さばさばしているというか、医者の中でも一分一秒で気分を変える事が出来る種族。どこでも寝るし、どこでも順応するし、竹のような分、スカッとした感じです。やっぱり、切ったはったで白黒つけようとする一本気な単細胞診療科。分かりやすくて好き。そこが外科の魅力なんだけど。

 で、その小児科医。

 30分たっても来ません。

 40分たっても来ません。

 流石に患者さんには最初に「待ちますよ。」とは説明するものの(予測して)、50分は心苦しい。けど先生の事なので看護師は結構へっちゃら。文句を言ってこない患者さんも「流石親」と思うけど、まぁ40分も来なければもう一度電話します。

「せんせー、診療お願いします。」

 先ほどのPHSへ電話をすると、先生は同じように「あいあい?」な感じ。
 次の瞬間、

「どんな子?」

「え?」

「患者さん。」

「・・・・えっと・・・・5歳の▽▽を痛がっている、お熱のない子。」

 さっきも言ったけど?

「ん?」

「・・・・ん?」

「誰だっけ?」

「だから、5歳の男の子。▽▽を痛がっている、熱はなしでバイタル安定、元気。」

「ん?」

「・・・・ん?」

「・・・・はいはい。」
 



 なんか、かみ合わない?





 なんか、変?





 うち、この先生と息が合わんと思うけど、それ以上にかみ合ってない会話なんだけども?




 それから20分しても来ないので、

「せんせー、もしかして忙しかった?もう少しかかる?遅くなるとは言ってあるけど。」

 と嫌みのような催促電話をしたら

「あーーーー!!!!、今いく!すぐ行く!」

 バタバタとやってきた先生、開口一番






「熱の子が、先?」





「・・・・はい?」





「熱の子・・・・・・・・・・・・いない?」






「はい。」





「二人・・・・・・」





「一人です。5歳の男の子、▽▽が痛いって。」





「二人じゃ・・・・・」




「ないです。」





「あははー、僕、二人待たせてるんだとばかり思ってた。」




 

「あははははー」

「あははははーー」





 笑止!!!!!!




 夢の中でも小児科医?
 麗しい仕事愛、子供愛!!!!







 いいから、現実の仕事をしてくれ―――――!!!!!!







 その後、それはそれは丁寧に患者さんを診てくれた先生。
 親御さんから子供さんを預かり、横になって痛み止めの座薬を入れた後、へこたれる子供に何気なーく、

「おいで。」

 と、素で抱っこしてあげる姿に、思わずキュン♪となる私。(←久々ときめいた?)
 かっこえぇやん、センセー。
 子供も素直に先生に抱きついてべそべそ。



 普段は苦手な範疇に入る先生だけど、なんかこの光景、癒されました。

 親子って、母子よりも父子に和み感を見る私。



 診療を終えた先生、普段よりも丁寧に診療道具をしまい、

「お疲れ様〜。」

 と腰低く帰っていきました。

 


 疲れてしんどいのは重々承知だけど、お願いだから一回のコールで来てね♪と、先生の背中に拝んだうまうまさんでありました。

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