〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

アクセスカウンタ

zoom RSS こうやって、功?

<<   作成日時 : 2012/01/31 22:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 夜勤明け、久々に19時まで寝入ってしまった。明日も夜勤だから別にいいんだけども。

 16時間の夜勤で1時間程も休めなかったので、終わった途端に視界が狭くなってぼーっと自転車を漕いでいたら、路肩から落ちそうになった今日のうまうまさんです。

 救急外来も忙しかったけど、それ以上に病棟業務が忙しく、もうてんてこ舞い。病棟で一緒に働いていたスタッフ(一人)も、ぐでんぐでんに疲れる一夜でした。
 スタッフ一人は病棟オンリーになるけれど、私は病棟だけではなく外来も行き来する2股業務になるので、病棟と外来とを何度往復して何度走ったか知れません。それだけでなく、病棟内ではコールの嵐、不穏の嵐、認知の嵐。外来が落ち着いていたので助かりました。

 私が時々働く病棟では緊急入院を全面的に受け入れているので、突然救急車で運ばれて入院となったり、体調が悪くて病院に来たら入院になったりと、いわば考えてもみなかった状況に追い込まれた患者さんばかりで、この入院一夜目は確かに患者さん本人にもストレスフルな状況。若者ならまだしも、歩いていた人にベッド上安静を強いたり、トイレもいくな、食べるなっていう状況で点滴して何とかしてってことになると、高齢者には超危険(ある意味超魅惑的?)な世界が待っていたりします。

 もともと認知症や精神疾患を抱えている人には、ご想像通り、それこそ嵐にも勝るとも劣らぬ凄い世界のドアが開く訳です。私達ナースは、その扉を勢いよくくぐろうとする彼らをすんでのところで引っ張り返し、押し返し、噛り付いてこちらの世界へとどまらせようとするので、そりゃもう戦争状態ですよ。

 はぁ〜〜〜〜

 あちらの世界は(←黄泉の国ではなくてね!!!!)きっと甘美でストレスのない世界なんだろうなぁ・・・。皆がそろっていきたがるんだから…
 
 などと弱音を吐いている暇がない。

 待って〜〜〜〜!!!!
 不穏の世界へ入らないで〜〜〜〜!!!!!

 いやぁ〜〜〜〜〜!!!!!
 認知の世界へようこそしないで〜〜〜〜!!!!

 ひぇ〜〜〜〜!!!!
 行っちゃったキリにならないで〜〜〜〜〜!!!!

 お願い〜〜〜!!!!
 帰ってきてぇ〜〜〜〜!!!!

 ・・・・・とまぁ、夜中の病棟ではそんな攻防が毎夜繰り返されている訳ですが、今日の患者さんは全員男性の入院患者さんで、平均年齢75歳。まぁ、こんなもんかって思いつつも、それはまたバラエティ豊かないろんな国の扉が開いていました。

 私とスタッフはモグラたたきのように閉じては走り、閉じては走り・・・・ずっこけながらパタンバタンと閉めまくり状態。





 誰か鍵をかけろ!!!!!!




 と、神に祈りました。
 いら立って、上から目線。

                     

 さてはて、笑い話(になったのか?)は置いといて、人の生活のリズムや習慣って、面白いものですね。高齢の方になればなるほど、その習慣やリズムを変えることが出来ないし、かえられないし、かえたくないもの。身体だって入院したからと言ってすぐにすぐリズムが変われるわけもなく、状況判断で状態が変わる筈もなく。

 一人の寝たきり患者さんが入院していたのです。半分は別の世界に行っちゃってることが多いのですが、半分はしっかりされていて、反復横跳びのように行ったり来たりを忙しなく繰り返しているような方で、ナースコールを押す、問答をするの繰り返しで夜中コールの連打の方でした。

 ナースコールが多い患者さんって、意外に嫌われ者です。その相手が自分の知らない世界を行き来していると、またこちらとしてはイラッとくることも多いのですが、それを通り越して「あー、はいはい・・・」の状態まで来ると、強者の中の強者です。
 その患者さん、入院後数分でその状態。胸元にナースコールをしっかりと握り、しかも同じ問答で3時間近く普通に押す→話す→納得するを繰り返す方でした。内容が変わってまた3時間なので、まぁ繰り返しは一日変わらないか。

 看護師であるならば一度ならず経験がある筈の『ナースコールの嵐』。最近はPHSと連動していて、どこにいてもコールが取れる状態が普通ですが、わが病棟、とにかく古いのでPHSどころか、ナースコール自体がレトロ。レトロ以上に年代もの。いやそれ以上に古代の歴史的。発掘されそうな代物なのです。音は聞こえるけれども、どの部屋のどの番号が鳴っているかは詰所に帰らないとわからない。

 今どきこんなのあるか―――――!!!!!! 
             ↑心の中で卓袱台ひっくり返してください

 現場の動線をいちいち万倍にもしてくれる代物です。絶対『便利な機械』ではない。
 なので、嵐のように押されると詰所でコールを切っても、行くまでの間に既に何度も押されて、部屋の前のランプは付きっぱなし状態。

 別の患者さんも別の世界へ入り込んでいるので、その引き戻しをしている間にも連打。
 看護師さんの定番句、

「ちょっと待って―!」

 の声が、その患者さんの世界には届かない。届いているのも関わらず

「待てない。」

 なんだそりゃ
 神経質、自己中、関白、認知、寝たきりのイライラが全て備わった、最強兵士なのです。

 で、夜中トイレどころか、狭い病棟で椅子に座る時間もなくコールの対応をしていたら、その方からまた再びコール。また同じ問答かなぁ、今度は何を言うのかなぁと苦笑いで部屋に行くと、

「うんち。」
 




 へ?





「今夜中の3時なんだけども、出る?」

「出る。」

「ふぅん。じゃ、便器持ってくるから、ベッド上でしましょう。」

「それでいい。」

 いや、それしかできないから

 確かにコールで何度も起きてはいるけど、数少ない合間にはくーかー寝ているこの患者さん。
 この時間にこんな状態でうんことな!?

 う・・・・・・・うんこ!?   ←繰り返すな

 こんな寝ぼけた別世界・異世界状態でホンマに出るのかなぁと疑いつつも、差し込み便器を使って排便準備。しばらく退室して「出たら教えて。」と伝えて詰所に戻り、排便後にきれいにする準備をしていたら、コール。

「出ました?」

 と聞くと、凄く渋い顔で

「出たけど、ちょっと。」

「まだ出そう?」

「出したい。」

「じゃ、もう少し置いておきましょうか?」

「出ない。」





 なんじゃ、そりゃ〜〜〜〜〜!!!!!




 心の中で、吉本劇場。






 そうはいっても、言いたいことはは分かっています。
 なんたって腐っても看護師ですから。
 あっちの世界なり、こっちの世界なり、扉の前までは経験済みの腐りかけナースですから。

「じゃ、どうしましょ〜〜〜

 敢えて患者の心を問う、意地悪な私。でもこういう問答、好きなのです。
 どうしてほしいかをちゃんと聞くと、お互い納得できることが多いのです。「言わずもがな」「言わずとも分かれ」というケッタイな患者さんも多いので、自然と身に付くこの業です。精神疾患患者さんにも、ちゃんとした問答は有効ですしね。してほしい事、したいことを「考える」のって、大事だと私は思います。それをきちんと伝えられる状況を作るっていうのもね。あ、別にうんこの場合だけじゃなくてね。

 ま、聞くまでもなくこの時の患者さん、

「出したい。」

 と言うので、そのための提案、

「今私が出来ることは、お尻に指突っ込んでウンチ掻き出すこと位しかできないんだけど、それでもいい?しんどくない?」

 浣腸などの処置も、緩下剤などの処方も、医師の指示がなければできません。しかも夜中の三時。病棟を担当している医師は全病棟を担当しているので、この時間はクタクタでそんなことで起こす訳にもいきません。自分で対処できるものには、極力「常識」を考えたり『思いやり』を持つのも、大事です。しかも身につけた看護の業は数知れず、ここで発揮せねばどこで活用する!?
 別に患者さんをないがしろにしている訳ではなく、状況判断です。どうしてもダメなときには医師に相談しますけどね。こういう臨床の判断、現場で働くとすごーーーく大変だけどすごーく看護師らしい仕事です。

 ちなみに、「お尻に指突っ込んでウンチ掻き出す」行為は「摘便」といい、ナースの処置の一つ。これは医師の指示がなくてもケアとして可能な行為です。し・か・も、私は結構得意♪

 患者さん、考える間もなく即答。

「それでいい。やって。」

 得意とはいえ、普通常識では夜中の三時にする仕事ではありません。大部屋なので匂いだって気になるし、物音で起きちゃうと別の患者さんの異世界の扉が開いてしうことも・・・。

 にしても、夜中3時に摘便かよ!!!!!
 ってか、夜中三時に摘便を希望かよ!!!!

 と思いつつ、半分これでコールが減るかなぁと期待しつつ、いざ出陣

 マスクして、ガウン着て、便器持ってトイレットペーパーもって、おむつ持って洗浄用品持って、手袋はもちろん2枚重ねで潤滑剤も準備。予備の手袋も箱ごと準備!

 何度も言うけど、夜中の3時にって・・・・・救外じゃあるまいし。(救外ではそれでなくても色んなものに『まみれて』いる人が時間構わず多いので、当たり前のようにある。)

 んでも、お尻に指突っ込んでウンチ掻き出すわけだから、それなりに痛いのですよ。痛くないとしても、気持ち悪いですわよ。違和感ですわよ。なので、気を紛らわすためにもお喋り追加は必須。うるさいって言われてもそこは仕方ないし。

「○○さん、いつもこの時間にお通じ行きたくなるんです?」

「そう。」

「いつもこの時間????」

 念押し。

「そう。」

「夜の3時だけども?」

「そう。」

「寝てて、ウンチしたくなって目が覚めるの?」

「そう。」

「・・・・・・・・・・・・・・ふぅん。」



 言葉が続かねーよ―――!!!!!
 結構いい加減に受け答えをしていた患者さんなので、どこまで本当か分からないけれど。
 
 その後、黙々と作業をして片手一杯のうんこ摘出。なんちゃって外科医?
 夜中の三時に一人達成感。

 よしゃ!やってやった!!!

「今はこれくらい。取れる分は取ったけど、どう?」

「じゃ、これでいい。」

 じゃって何だ―――!!!!

 と心に引っかかっていたら、片づけの合間に再びコール。

 ・・・・・もしや?

「何ですか?」

「お尻が変。」








 そりゃそうだ。指突っ込んだんだから。






「仕方ないよー。しばらく違和感があると思うけど、時間とともに治るから。」

 良く考えたら、指より太いうんこを毎日出しているんだぞ? 指ぐらいへーでも・・・・

 患者さんはしばらく考えた後、

「まだ出る。」

 



 はぁ!?




 ・・・・・思わず、異世界の扉を締めたくなった、腹黒うまうま。





「便器。」

「はいはい。ただいま。」

 その後、差し込み便器で親指位のウンチを自力排便し、再びご所望の摘便をして、取り出せるうんこがない事を重々確認してから、「ウンココール」は鳴りやみました。

 夜中の三時に摘便2回。

 それはそれでまぁ『ナース』だよなぁ・・・・・はぁ。

 


 そして朝、勿論そんなこんなで夜中中色んな場所を渡り歩いていた患者様面々、日の出とともにぐったりぐっすり。認知症患者さんや高齢者の昼夜逆転は、こうして悪循環となるのです。

 夜は寝る!!!!!!

 その習慣は本当に大事です。夜寝れないなら朝も起きとくのです!!!!
 どこぞの夜更かしミュージシャンも、絶対不健康、年取ったら異世界まっしぐら!になるぞ。

 夜眠れないから昼寝る、というのは





 間違い―――――!!!!!!





 昼寝と「昼に寝る」を間違えてはいけない。

 もちろん、スペシャルケアをした患者さんも、朝日を浴びてすやすやと入眠中。





 ・・・・・心に湧き上がるやるせなさはなんだ・・・・・?????





 それでも朝と共に看護師の逆襲(←言い方悪い。)は始まります。
 あ、ちなみに悪気は全くありませんので。

 例の患者さん、

「○○さーん、お薬飲もうね――――。」

 大事な薬があったので、肩をバンバン叩きながら声をかけても、逆に目を硬くつぶって返事なし。うっきー!!!!!絶対故意だ―――!!!
 不思議なもので、異世界の扉は朝日と共に薄くなるものでして、太陽の恩恵ここにもありって感じです。なので、勿論この患者さんも、ほぼ完ぺきこちらの世界の住人。(←こういう事に目ざとくなるのは、看護師。)

「おーーーき――――て―――♪

 く―――スー――リー――だ―――よ――――♪」


 夜中うんこを探り合った仲、遠慮なく起こす私。

「後でっ!!!!!

 一喝されつつも、

「ダメ――――!!!!!」

「もう少し後!!!!」

 何というやり取り5分。
 誤嚥を防ぐには、しっかり起きて置くことも大事。

 しかし・・・・





    完敗・・・・・・・






 看護師って、「何をおいても患者さん優先になってしまう」という言葉の聖母さとは裏腹に、この無力感はなんだ????
  




 一喝された後、しばらくごねながらもとりあえずPSLなどの大事な薬3個限定で取引成立、譲歩しまくった私は一体。(ってか、残りは何時飲んでもいい薬だったので・・・)

 色んな世界を知る人には、案外勝てないものです。
 これって人生の幅何だろうか?
 経験の差なのだろうか?

 色んな世界を行き来している人は、確かにいろんな考え方をするけど、それがいちいちその世界にのっとっているから、面白い半面大変なんだな…。

 穏やかに話をしていると、めっちゃ面白いんだけどね。
 流石、亀の甲より年の功だなって思う。

 そんなこんなの、夜勤のうまうまさんでした。
 一緒に働いていたスタッフ共々ホンマにほんまにぐったり、お疲れ様って心から言い合いました。




 人って、大事です。

にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

2011.10.21より参加しています。ぽちっと応援よろしくお願いします。

初心者なので、どの記事にもどちらも載りますです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
こうやって、功? 〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる