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zoom RSS 希望の光は矢張りねっ!

<<   作成日時 : 2007/08/13 21:22   >>

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 昨日の夜、

「明日からうちら、旅行へ行くけぇね。」

 と、母親から宣告されました。相変わらずゴールデンウィークと盆休みの旅行は欠かさないようです。うすうす気づいてはいたけど、初めて口に出して言われました。実家なのに親とはこんな付き合いです。
 「言わんでも分かるじゃろ。」等と、いつも言われます。

 さて、どこへ行ったもんか、実際には詳しく知りませんのに、

「お土産何がいい?」

 と、再三のようにメールが届きます。

 だーかーらーーーー、

 どこへ行ってるのっ!?

 何が有名なのっ!?
 
 何しに行ってるのーーーっ!?


                             

 盆といえども病院は休みなし。手術も休みなし。けれど病院にいると、以前にも書いた森津純子先生の本で、

「死を宣告されたものには、盆が怖い。」

 と書いてあったのを、いつも思い出します。帰ってくるご先祖様が、そのまま自分を連れ去っていきそうで怖いというのです。迎え灯篭、送り火・・・そういえば盆は死者との繋がりを感じる短い時期ですね。人影の少なくなった都会へ観光しに来るご先祖さんもありかもしれませんね。
 ・・・うちのばぁちゃんは、帰ってきたとしても我が家には寄り付きそうもなく、きっと知り合いのところへあいさつ回りに出かけているんだろうな。

 そんな中ですが、今日もオペ室はフル稼働です。病気は季節を選んではくれません。世の中がいくら盆休みに明け暮れ、長い長い渋滞をものともせずにお出かけ、又は帰省しているとしても、手術はあるんです。今日も、明日も・・・。
 
 今日などは、外来が落ち着くだろう事を見越してなのか、9時間越えのオペが入っていました。朝の9時から始まり、勤務終了時間の17時まで、終了する気配がないままでした。「あと少しかも・・」と思いつつ、中々終わらないのが外科手術というもの。
 中でも今日は、外科医の卒業試験とも言われる複雑オペでした。その名も

「膵頭十二指腸切断術(pancreatoduodenectomy)」

 略してPD

 オペ予定にこの術式が入ると、皆肩を落として一時はがっくりと来るはず。用意するものは特別なものはないんですが、何せ再建が凄くややこいので頭がこんがらがるんです。
 
 口から始まる消化管は、胃の出口(幽門)を過ぎると十二指腸。その十二指腸には肝臓から出る胆汁と、胃の後ろにくっ付いている膵臓からでる膵液の出口であるファーター乳頭があるんです。
 膵臓の頭部(出口側。魚でいう所の頭の部分)を切る手術であるPDでは、当然その一つの出口を中心にして、広範囲に取ってしまうので、胆汁の通り道と膵液の通り道を作ってあげないといけません。十二指腸ごと取ってしまうので、胃の出口からの食べ物の通り道も作ってあげないといけません。
 こーれーが、こんがらがる原因。部分によって使う糸も違えば、端端吻合なのか端側吻合なのか、そういう意味合いでも手技が違う。頭の中に正常な解剖図を叩き込み、

「今ここを取った・・・」

「今ここを取っている・・・」

「今こことここを繋いでいる・・・」

 という風に、新しく鉛筆と消しゴムで書きこむみたいに頭の中を整理していきます。最終的に出来上がる再建図のイメージと照らし合わせながら、終了までの目処を付けていくんですね。
 中々アカデミックな頭脳の使い方ですが、お陰でこれが終わるとぼんやりします。お腹の中を全て見たような気分になりますね。切除部分の血管の入り組みも複雑で、リンパ郭清も重要で、再建も複雑且つ多い、というところで外科医の卒業試験的意味合いがあるのかもしれません。

 疲れますよ、先生も。途中、執刀の先生が、

「お水が飲みたいーーー。」

「部屋が暑いーーー。」

 と散々ボヤく場面もありましたが、そこはそれ、宥めすかして褒め殺し。
 執刀医も、長いオペには途中ちょっとした息継ぎが必要なようです。病理検査の結果を待つ間に緊張によるストレス発散し、再び「よし、やるか!」と立ち上がるわけです。
 外科医は、大変です。お疲れ様。

 患者さんと入室前の談笑をしているとき、先生達が暑がりなので手術室の部屋は少し寒い位なんですよ、他にも色々我侭を言ってですよ、と話していたら、患者さんが、

「一番頑張る人だから、少し位の我侭は許してもいいわ。」

 と言われ、二人で爆笑しました。仰るとおりです。患者さんが身をゆだねる先生ですものね、頑張っていただかないと!

 という訳で、患者さんたちの熱きエールを頂いて、今日も頑張る先生たちなのでした。
 影ながら支えています、未熟ながら看護師です。

                           

 手術話でもう一つ。木曜日に、当院では余り体験したことのない

「後十字靭帯再建術」

 という手術に介助に入ります。この靭帯、どこにあるんだかわかんない・・・という状況ではかなりやばいので(というか、看護師としてどーなん!?という事にもなりかねない。)、ご説明。

 この靭帯は、皆様のにあります。
 ちなみに、誰にでもあります。当然ですが。

 サッカー選手がよく「膝の靭帯断裂!!」といってニュースになるのは、側副靭帯以前にきっと

「前十字靭帯」

 のことでしょう。スポーツで靭帯断裂というニュースを聞くとき、選手がどこに包帯をしているかで大体の見当が付きますが、この前十字靭帯は切れると厄介。けれど、再建術が進歩しているので鏡視下でかなりの件数行われています。復帰にはそれなりに時間がかかりますが、いい装具もどんどん開発され、スポーツに復帰する確立も格段に上がりました。この怪我のときの装具がまた、意外とかっこよかったりするんだな。

 その十字靭帯、前十字は膝が前へ飛び出るのを防ぎ、後十字靭帯は後ろへ飛び出るのを防ぎます。足の関節として膝がかなり激しい運動に耐えられるのは、膝を取り巻く靭帯のお陰ではあるんですが、膝が必要以上に前へ行かない、後ろへ行かない、というのは活動にとって大切なファクター。それがこの前後の十字靭帯のおかげ。
 うーん、なかなか上手く表現出来ないけど・・・。

 前十字靭帯に比べ、後十字靭帯は装具で治すのが基本。血流もよく、再生力も豊かな靭帯なので、再建とまではなかなか行かないんだけど、今回は先生の診断の下、この十字靭帯のどちらもを再建することに相成りました。きっとスポーツをする患者さんなんだと思う。 (まだ会ってないし。)
 前十字靭帯の再建は手順も術式も分かっているのですが、後十字靭帯は誰に聞いても術式が曖昧。原理原則がイマイチ理解できない。
 悩んでいたら先輩が、

「だったら先生に電話してあげるわ。資料のええのがあったら貰おうや。」

 ということになり、先生がじきじきにコピーを持ってやってきてくれました。
 ぶらぼーーー!!!!何時もは憎らしいけど、今日は素敵よっ!!!

 本気でよく分からなかった部分を聞いていくと、段々構造図が見えてきて・・・。
 
「ふぅん、そうなるのか・・・

 と思えてきました。良かった〜!!!
 人体って本当に神秘だなって思いますよ、膝とかの構造を見ていると。
 当たり前に動いていることが全て小さな筋肉や人体や骨のささやかな工夫の賜物であることが分かりますね。きっと、パソコンの中身よりも複雑且つ明快だと思う。

 暗雲たちこめる状態の頭脳が少しすっきりしたお陰で、胸のつっかえが取れました。木曜日のオペに備えて、再び勉強!!!

 と、資料を見ていたら・・・

「んっ!?」

 
画像

 
「んんっっっ!!!!?????」

画像


「どっひゃーーーーーっっっ!!!!!」

 初めて見た。

 本名「晴一」さんな学者。2001年の時点で北大の先生。

 因みに、英語表記で「H.Tohyama」氏でした。

 「Harukazu」なのか、はたまた・・・。

 他にどんな読み方があるって言われても、もう

 「Haruichi」としか読めませんて、私。

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