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<<   作成日時 : 2008/03/18 21:09   >>

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 新しい週の始りは、大概忙しいものです。忙しくしていると忙しさが引き寄せられるというか、緊急手術をこなしていると緊急手術が運ばれてくるとか、そういう感じです。
 今週は木曜日に祭日が来ているので、一日オペ日が少ないというのも関係があって、月曜日から手術場はてんてこ舞いの忙しさでした。

 私は昨日、大きな手術の直接介助についていたので、そんなばたばたからは逃れていたのですが、どっちが楽だったのか分からないほど大変な手術でした 麻酔時間8時間強、それでも術式は普通に「胃亜全摘+胆嚢摘出術」。胃の半分と胆嚢を取っちゃう手術です。
 患者さんの全身状態が悪かったわけでもなかったのですが、兎に角お腹の中かが雁字搦めに引っ付いていて(表現が可笑しいけど)、剥がせども剥がせども自由にならないという感じでした。

 人間の身体の不思議の一つ「癒着」。これ、正常なお腹の中でもどこかで起こっているんですよね。
 その上で、胃潰瘍十二指腸潰瘍などの既往のある方は要注意 知らない間に腸管が破れていて、知らない間に「癒着」という生体反応で治っていたりすることもあるそうです。その繰り返しでお腹の中が引っ付きもっつきになったりするそうです。
 今回の大手術になってしまった患者さんが丁度そんな感じだったようです。破れるまでは行かないけれど、潰瘍の炎症が胃や十二指腸の内側から外側まで及ぶと、その周りにある大網や腸間膜などを巻き込んで引っ付いてしまうらしいんです。そうやって身体は自分を守ろうとしているんですけど、次に大きな病気をして手術が必要になったときは、外科医泣かせですねこればっかりは人体の不思議としか言いようがないですけど。
 
 でも、この「癒着」という反応を使って、吻合や治癒を促進させるものですから、この反応がただいけないというわけではないんですよね。難しいところですけど。

 しかし、本気で月曜日の手術は大変でした。一応解剖は知っているつもりの私ですが、 

「今どこを弄っているのか分からない!」

「どこのリンパ節なのか分からない!」


 という感じで、先生の手についていくのが精一杯 先生達も時折お腹の中を整理して、全体像を把握しながら進めていました。
 これから看護師を目指す皆様、解剖学は大事ですぞ!!!

 そんな昨日はそのまま家に帰って倒れこむように寝ましたので、ブログもお休みしたという訳です。わんこのご飯に買いに行きたかったのに、営業時間内に終わるはずもなく・・・。

 昨日の今日で、本日の整形外科手術も中々エキサイティングでした。手術のラインナップ自体から言えば、大掛かりな手術の介助に付かせてもらったんですが、あまりにも面白いオペだった為、物足りない・・・

 パテラ・・・じゃない、膝蓋骨、つまり俗称お皿。どんな風にアソコについてるか、しってます?ただそこに浮遊しているわけではないことは分かりますよね。
 膝蓋骨は、縦・横、それぞれ「靭帯」に支えられて、膝関節の一部として機能しているわけです。なんというか、蜘蛛の巣の真ん中に蜘蛛がいるようなイメージですね。(私、いつもそういう風にレントゲン写真を見ています。フィルムでは、膝蓋骨だけ浮いたように見えますからね。)
 その膝蓋骨を支える靭帯の一つが伸びたり切れたりして役に立たなくなると、「膝蓋骨脱臼」という状態になります。これ、レントゲン写真見てもらえば一発なんだけど、出せないしねー
 その脱臼を治す為に、支帯切離、外側乖離、縫縮、エルムスリー・トライアット法なんかの術式があったりするんですが、どうにもこうにももともとの靭帯が使えない場合、「再建」といって新しい靭帯を作ってあげるんです。その手術を介助しました
 靭帯再建術といえば、ACL(前十字靭帯)PCL(後十字靭帯)ATF(足関節外側側副靭帯)が有名ですし、うちの手術室でもそれぞれに再建術をします。

 けど、今回の靭帯は膝蓋大腿靭帯。イマイチイメージが付かないんだけど、膝蓋骨の横っちょの靭帯です。

 術式は今までの靭帯再建術と基本は同じで、簡潔明瞭でした。というか、面白かったもともと私、靭帯再建術が好き 靭帯の原理・原則が良く分かるし、理論がはっきりしてるのがいいんですよね。もともと付着していたところにつけて、もともとあったところに通すっていうのがしゃんとしていていい感じ(・・・・マニアックだ・・) なので、今回初めて介助させてもらったんだけど、「このオペ楽しいわ」って思っちゃいました。何度も合っちゃいけないんだけどね、手術なんて。

 手術、奥深くって面白いですよ。

                            

 3月も後半になってきて、年度末の末になってきましたね。

 この時期、人事異動があるのはどこの会社でも同じことでしょうか。私たちの病院でも、少しずつ人の異動が起きています。

 モグラーずは大概のスタッフの在籍年数が長い。オペ室勤務になって10年という人がざらにいます。そんな人達のローテーションが続々始っているんです。私たち下っ端ばかりになるのがすんごく怖いんですけどーーー!!!

 で、今回手術室から病棟へローテーションになる先輩が出まして・・・。

「当直なくなるのはいいですねー」

 とか、

「お給料上がるのは羨ましいですー。」

 とか、好き放題言ってたんですけど(手術室内では、ローテーション希望の人が殆ど。だから異動は羨ましいことなんです。)、

「10年近くもオペ室しか知らなくって、いざ年を取ってから病棟へ異動って、怖いよ。」

 と言われました。
 流石に、病棟ではいつも先生がいて助けてくれるとは限りません。
 指示だって紙一枚で動いていくんです。
 3交代勤務で、責任のありかが不明瞭になったり、送り忘れや送り間違いなどでのミスだって起きるかもしれない。
 
 いざそういった状況に送り込まれるのは、そりゃ、怖い以外になにものでもないですね。
 手術室は本当に命に直結したところなので、「医師と看護師」の共同作業的なところが大きく、その分責任の在処もはっきりしているし、自分の看護と先生の治療に自信を持っていけるところ。へんな言い方をすれば、自分の看護で医師の治療に関わることができるところ。
 病棟では、「療養上の世話」という業務が入ってくるので、「治療」に関わる反面、「生活」に関わってくるところが大きいんです。それに3交代で順次担当が替わるし。「治療」に関わることでは、点滴や注射、化学療法など、手技・手腕の必要なことは手術室以上だけれど、全てが指示書で動いていくのが怖いところ。ここには経験や勘も大事。

 そんな状況の中に流れたニュース。

 広島の病院で、看護師が筋肉注射を誤って静脈注射してしまい患者が死亡したというあのニュースです。詳しいことは報道されているのでご存知の方も多いと思いますが、そういったミスが起こるのも、病棟・・・。指示書の読み間違い、送り間違い、確認間違い、何度ものチェックをすり抜けてしまうミスが起こりうるところ。

 怖い。

 当直で一人の患者に関わることですら本当に気の張る仕事なのに、いざこんなに何年も離れてしまって、何人もの患者を受け持って仕事をする病棟にローテーションとなると、怖いと思うのも当然ですね。

 ミスをするのが怖いというのではなく、起こりうるところだというのが怖い。
 例えて言うなら地雷原を歩くようなもの。確認してても確認してても、起きる時には起きてしまう。それは皆人間なのだからといえばそうなんだけど、それでも起こしてはいけないミスだからけの仕事場なんですからね。
 厳しい仕事場です・・・。

 なんだか、変な話ばかりになっちゃいました、今回。
 看護師って、大変なんだよーって言う事じゃなく、それでも面白いことがいっぱいある仕事なんだと思ってもらいたいものです。

 天使の卵達が元気よく生まれることを祈って・・・・。

     3月末、新しい天使が羽ばたいてくれますように。

    
  

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