〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

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<<   作成日時 : 2009/02/27 22:32   >>

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 朝から冷たい雨が降っていました。お昼過ぎまでずーっと、しとしとと振り続ける春先の雨は、とても冷たくて、とても寒くて、不意に泣きたくなってしまいます。
 
 欲しい本があって岡山まで車を飛ばしながら、ばっちりメイクをしてきたはずなのに、ぽろぽろ涙が零れてしまいます。朝っぱら、泣きながら車を運転している私は、きっと変な人に見えただろうな・・・

 何が哀しいのか、実は自分でも曖昧だったりします。けれど、胸の中に溜まる澱の様なものは、涙に溶かして出してしまうしかないんです。言葉にしたらきっと、酷い言葉になる。口にしたら、きっと最低の我侭になる。零してしまったら、取り返しが付かない。だから、涙に含んでとりあえず流してしまうだけです。
 泣くとチョットすっきりします。少し落ち着いて、また冷静に考え直す事ができます。そしてまた元へ戻っていくんでしょうけど

 どうしようもなくて、ただ泣いていた以前よりは違う、もっと複雑な感じの気持ちです。もうどうだっていいんですが、頭でも心でも考えがまとまらないので、堂々巡りか、四面楚歌の状態です。

 きっと「一言」の扉が欲しいんでしょう。分っているんです、それがとてつもない我侭だと言う事も。自己中で、自分勝手だって言う事も。電話して話がしたいと告げるのは簡単です。けれど、それはしちゃいけないことなんです。私には、できない事なんです。

 あーあ、もう駄目ですね、私。こんな事ばかり書いていては、愛想つかされますね

 誰にも話せないこの気持ち、誰にも言えないこの気持ち。
 実は、「彼」だけには話す事が出来る気持ちです。

 彼と私の間でしか話せない。 
 だからこそ、話がしたいと思うんです。

 彼が私に語ってくれた「真実」のすべてに対する、私の思い。
 「本当」に対して伝えたい、私の気持ち。

 それを、伝えたいんです。
 
 なんて、自分勝手な気持ちでしょうね・・・。
 でも他の誰にも言えない。
 
 誰も聞いてくれない。
 いいえ、誰にも聞かせられない。

 あなたにだけ、伝えられたら。

                       

 何かに熱中していないと、妄想の渦にはまり込んでしまうので、とりあえず読書やなんかに時間を割いていたりします。家にじっとしているのが嫌で、車を飛ばしながら途中で休憩して読んだり。遠くへ行きたい気持ちは相変わらずです。でも制御していないと本気でどこかへ行っちゃいそうで・・・

 「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読み終えたのが当直中の事で、その後「なぎさの媚薬」シリーズの「天使の階段」を読み、昨日の夜中までかかって、ここ数ヶ月で一番手に入りづらかった一冊を読みました。
 ずーっと読みたいと思っていたのですが、2作目しか店頭になく一作目をずーっと探していたんです。ネットで買えば早いんでしょうが、書店で見つける楽しさも捨てがたく、その本の存在を知ってから書店に行くたび探していたんです。

 やっと見つけて、昨日読み終えました

「アフリカの蹄」   
     帚木 蓬生:著 講談社文庫

 です。ご存知帚木さんの著書。今のところ2部シリーズで、2作目は「アフリカの瞳」です。
 南アフリカのアパルトヘイトを根本の題材にして、天然痘による人類粛清のテロを扱った作品です。これが、医療者でないと考え付かない「残虐さ」で、ぞっとします。もしかしてありうるかも知れないリアルさで迫ってくる物語。
 医療の優しさとともに、医療の恐さもまた、考えさせられるものです。

 そして根本が、アパルトヘイト。この考え方が南アフリカに根付いたのは、一体どういう過程だったのか、私は未だに知りません。始まりはどんな事だったのか、実際どんな政策だったのか、事実政府が、国がそう考えて実行していた人種差別って、既に考えの範疇を超えています。
 私が一番好きな映画として挙げることが出来る「遠い夜明け」もまた、このアパルトヘイトを扱った作品です。感銘を受けた以上に、人類が人類に対して、かくも非道になれるかという驚きでいっぱいでした。

 黒人は人間でなく、そこのある「モノ」と同じという感覚・・・。
 白人住宅のバスルームを、黒人整備士が修理していた所、そこに住む白人の娘が全裸でバスを使うためにやって来、恥らう事も隠す事もなく悠然とバスルームを使って出て行く。
 物語中の出てきたエピソードの一つです。これが意味するところは、黒人は人間ではないから、見られても平気という感覚らしいです。そこにある「モノ」に全裸を見られて恥らう人がいないように、白人の娘も全く気に留めないというのです。

 ・・・・・どういうことだ!?

 人間を人間としてみないって、どうやったら出来るの?という疑問。けれど考えてみれば、私だけが潔癖であるはずもないんです。私達日本人だって戦争時にどんな非道なことをしてきたか、少なくとも端っこは知っていますから。
 今考えれば、冷静に考えればどうしたっておかしいと思えることも、それが普通になる「状況」であると言う事が、既に捩れなんでしょう。白人優位と考える考え方がおかしいのではなく、それを普通だと思わせる「状況」がおかしいのでしょう。
 一息つけば分るはずの事が、分らなくなる。それが、時代というものなんでしょう。
 ・・・・熱病のような。

 本を読めば、主人公の潔癖さ、正義感、行動は全て正しい事のように感じます。けれどどこか清すぎる感もあったりして、そこが帚木さんの描く主人公の妙味だったりするんでしょう。彼の操る主人公は、たまに極端だったりするなぁと感じる私でありますが。主人公の信念の強さに驚かされ、それがどこか人間味をそいでいくような感覚でした。悩みもがく姿を曝さない筋の通った主人公は、何だか正義のヒーローっぽく思え、だからこそ物語に一本、読んでいて揺ぎ無い希望の光と成ってくれるんでしょう。

 連作となっている「アフリカの瞳」は、エイズを扱った作品だったと覚えています。続けて読んでみたいと思ってますが、まだ手元にないんだなぁ・・・・。今日買ってくればよかった・・・。

                          

 続けてまたまた読書話題ですが、もう一冊実は読み終えたものがあるんです。

 2008年に「私の男」で直木賞を受賞した桜庭一樹さんの著書で、2004年に発表された

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」  
         角川文庫

 という作品です。桜庭一樹さん、初めて読みました 同じ直木賞作家さんでも、天童荒太さんとは全く違うスタイルで、手触りのざらついた、妙な不可解さをもっているにも関わらず、変にリアルな感じです。最近の作家さんに多い、文中がぼやけた印象で、次第に霧が晴れていくような展開。
 そういえば最近の若い作家さんは、こうした傾向が多いなと感じます。初めからきりっとした、ぴんと張った糸のような印象を受ける作品が少なくなって来た気がしないでもない 主観なので表現は難しいですけど。
 曖昧な感じで始まり、曖昧な感じで流れていき、いつの間にか主人公の背景がはっきりしてきて、いつの間にか主題へ入っていく、そんな感覚です。

 この物語もそんな感じでした。けれど、鮮烈な淋しさがあり、夏の日の花火のような「驚き」と「美しさ」を持った作品です。一気に読み終えました。薄い本だったというのもあるけれど、やめられない。

 誰も、救われない物語です。

 一人ひとりが自分の力で立ち上がる物語です。


 同時に、誰かの力になることが、誰かを救うことが、どれ程難しく大変で、崇高で、切なく美しいものかと言う事も教えてくれます。

 愛して欲しい・・・

 言葉一つ一つが、場面一つ一つが、そう叫んでいる物語でした。
 涙もなく、ただ痛烈に「痛い」本でした。

 傍にもしもあなたがいたなら、抱きしめて言ったでしょう。

「愛してるから・・・。」

 抱きしめて、髪を撫でて、何度も何度も愛を囁くでしょう。

「今、生きててくれて、ありがとうね・・・」

 立派な大人だけれど、あなたの中の小さな子供を、抱きしめてあやすでしょう。
 
「好きって、絶望だよね・・・」

 帯に書いてあった「彼女」の言葉に頷きながら、それでも、絶望かもしれない「好き」の気持ちが、今のあなたには大切なもの。

 否定はしない。「好き」は「絶望」かもしれない。
 永遠に、どんなに時代が変わろうとも。

 「好き」が「愛」に変わろうとも、「絶望」は付いてくる。
 泣きながらそれでも、私達はその「絶望」を求めて止まないのだ。


 
 あなたに最愛の子供がいるなら、

            抱きしめて囁いてください。

       愛してると、何度も・・・・・


         聞き飽きてあくびが出てしまうまで・・・・

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