〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪

アクセスカウンタ

zoom RSS 夏だからと言って?

<<   作成日時 : 2009/08/23 14:40   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 流石に2日もブログを書いていないと、アクセス数の低下もさることながら、折角訪問してくださる人に何だか罪悪感を感じてしまうのであります なら休むなって事ですが、ちょっととんでもなく眠かったのです

 金曜日、予定通り進めば18時ごろで全部の手術が終わる予定ではあったんですが、13時に始まった手術が18時過ぎても終わらない状況に陥ってしまっていたのです どこまで行ったらゴールなのか分からない、そう言った類の手術を、「はまる」又は「ドツボ」の手術と別称します。金曜日の始まりから、

「こりゃやばいんじゃねーの?」

 という予感はしていましたが・・・ 手術は肘。肘の手術はとかく難しいと言うイメージがある私。手技が難しいと言うのではなく、感覚的に「OK!」と言うのがなかなか分かりづらい。ここまでこうなっていれば大丈夫というのがはっきりしなくて。
 もともと腕は足に比べて、曲げたり伸ばしたりのほか、まわしたり捻ったりという事が可能。膝は曲げ伸ばしだけだもんね。そこに重要な神経とかが這っているわけで、その神経が病んでいたら手術をするわけで。それがドツボにはまったわけで・・・

 所詮看護師。

 何と言って先生を「巻かせ」たらいいのかわからない。実はこの後二件も手術が残っている。どうしたもんかとスタッフが代わる代わる部屋を訪れ、術野を覗き込み、ため息をついては帰っていく。
 メスを握っているのは、全国の病院でもそうそう居ないだろう、極まりないマイペース医。オレ様流だけれど堂々巡りが得意な整形外科医。悪い人ではないんですが、いい意味でも悪い意味でもマイペースのB型。真っ直ぐその事しか考えないので、手術中に進行上の用事を聞いても(例えば糸の種類とか、レントゲンの枚数とか)、全く聞いていない事もあったりします

 なかなか進まない上に、後二件の手術のうち一件の麻酔がちょっと気になっていた麻酔科医が、立ち上がってスタッフコーナーへやってきました。

「そろそろ終わりそう!?

 そこにいたモグラーずたち、わっと色めき立ったけれど、難しい顔している麻酔科医の様子に「ちょっと違うかも?」。先生は徐に主任に声をかけ、

「整形外科長呼んで。」

 えっ!?

「ありゃぁどうにもならん。」

 夕方になってもくそ忙しい整形外科の外来をしている科長さんを呼び出すわけにもいかず、院内PHSで電話 先生が出たところで主任が用件を伝え、電話が麻酔科医に変わった途端・・・

「どうにかしてください!!!」

 ・・・・はいっ!?

「あれは整形外科素人の私が見ても、どうにもなっていない様子です!もう5時間ですよ!?そんなにかかる手術ですか?誰か出来る方の応援をお願いします!」

 ・・・・・流石だ・・・・・

 この麻酔科医、言いたいことを歯に衣着せずに言うので有名。だからこそ分かりやすいんですけど、だからこそ恐い!!!


「埒が明きません!」


 電話でどんなやり取りがされているのか、麻酔科医の言葉だけで想像がつきそうで、電話の向こうで整形外科長がどんな顔をしているのかも見えてきそうな感じ。

「何をしているのか分からないんです!どつぼにはまっているんです!」

 えらい剣幕で言葉を繰り出してくる先生。きっと執刀医が聞いたら凹むだろうな
 しばらく電話をしていた先生が、ぶちっと電話を切り、顔を上げ、

「H先生が来てくれるって〜

 と言い残し、肩で風を切りながら、ドツボに嵌った手術が未だに進行中のオペルームへ戻っていきました。
 H先生といえば、うちの病院でもほぼ上肢しか診ない専門の先生。整形外科長自身が来れないとなると、絶対送り込まれるのはこの先生だと踏んでいた私達、当然か・・・という雰囲気で半分ホッとした雰囲気の中、5分くらいでH先生が到着。

「どうなっとるん?」

 と言う問いに、誰もが首をかしげ、

「・・・・さぁ

 長くなってきたので、外回り看護師と器械だし看護師を交代していた頃で、遅出勤務だった私は外回り担当。出血カウントをしているところへH先生がやってきて、しげしげと遠目から術野を覗き込む。ほんの少しとはいえ、執刀医は自分より上の立場の先生になるため、大きな口は挟めず、助手についていた若い先生に向かって一言二言アドバイスを残し、去る。


 去るんかいーーーーーっっっ!!!!!?????


 呆気にとられたのは、私と麻酔科医。終りそうかな?という時ではあったけど、何の干渉もなく部屋を出て行くH先生の後姿を見送り、振り返った術野では

「ん〜、ここがなぁ・・」

 筋膜を巡り、同じことを繰り返している執刀医 H先生の登場から、それでも小一時間奮闘していたのであります。

 H先生、応援じゃなかったの?
 アドバイザーじゃなかったのーーー!!!???


 私も器械だしの看護師も麻酔科医も、そこまでくれば言葉なく、黙々と仕事を遂行するしかなかった次第です。

                        

 そんなながーーーい手術の後、もう一件全身麻酔が残っていたのです。先天性の障害を持つ子の手術で、手術自体は10分程度で終わるものだったんですが、障害がどこまで麻酔で影響を受けるかと言うのが予測できない症例だったので、麻酔科医も慎重、見守る私達もずーっと側についていなければならない状態でした。

 術前に色々全身状態の検査をして、その人が麻酔にどれだけ耐えられるか、出るとすればどんな影響が出るかというのを予測するのが麻酔科医の仕事でもありますし、その影響を最小限にとどめるような麻酔をしてこその麻酔科医。
 先天的に障害がある場合、十分な麻酔前検査ができないこともあります。検査が患者さんにとって無理なこともあるし、検査自体が患者さんの身体を痛めることもあるので、そういう場合は仕方ないんです。けれども麻酔は必要。そういう事を考えると、術前検査の重要性や必要性をとても感じた症例でした。

「何が起こるか分からないから、それに備えていてね。」

 麻酔前にそう言われ、何かってなんだ!?と、ない頭を絞っていた私。
 入室してくる患者さんを見たら、前投薬でちょっと眠いのか、ぼんやりしてるもののちゃんと表情で意思表示が出来る可愛い患者さん。ただ先天性の障害が目に見えて呼吸器の運動を圧迫する可能性は大でした。呼吸機能がどれだけ発達しているのかも未知の世界。(それを検査するのが肺活量などを測る機能検査で、全身麻酔をかけるときには必要な検査の一つ)

 導入、挿管、手術まではさらっとあっけなく済み、あれよあれよと抜管に至る。挿管しているチューブにもイヤイヤを始め、抜管した後にもはっきりとしたいい咳をしていたので、

「あら、大丈夫〜!

 そこにいた皆がホッと一息ついた途端、


「ヒュ〜〜〜〜ギュ〜〜〜」


 ひえっ!!!!
 吸気時の激しい呼吸音発生!

「・・・・息が吸えてない。」

 はうっ!!!!
 気道の腫れ????
 でも声が出てるから声帯浮腫じゃない。

「もう一回挿管する?」

「吸入で様子みる?」

「肩枕入れてみる?」

「横向き・・・は無理か・・」


 気道確保の姿勢を取ると喘鳴は軽くなったものの、普通に仰臥位になった状態では、吸っても吸っても息ができない。しんどくなって患者さん自身がごそごそ良い位置を探し始めた上、仰臥位でも音は残るけれども安定した呼吸になって来ていて、

「これだけ動けたら大丈夫だと思うんだけど・・・」

 それでも心配そうな麻酔科医。何かあったらという予測はあるけど、それがどんなもので今後どうなっていくのかが分からない。判断材料がない。
 
「少し風邪を引いたときの呼吸がこんな感じだから、大丈夫だと思うよ。」

 立ち会ってくれていた小児科医が言いました。年齢的には小児科を離れる頃ではあるんですが、子供の頃からかかっていると、何年たっても小児科医が主治医。小さな頃からの患者さんを良く知る小児科医が、私達の知らないいつもの患者さんの様子と比べて判断してくれます。

「そうですか。先生がそういうなら。」

 患者さんに関わる経験の深さでは、まるで敵わない麻酔科医。再挿管の必要性の判断においては心配だけれども、ここは小児科医にお任せすることにしました。ただ・・・・うちの小児科の先生、何かあった時にスムーズに挿管出来るかどうかってことが一番の心配事 ごそごそぐちゃぐちゃ挿管していたら、声帯浮腫まで引き起こす可能性がないとは言えない。

 という訳で手術終了から1時間近く、部屋で呼吸状態を観察していたのです。その間何か起きて対応できなかったらいけないので、全ての遅出の仕事はストップ。次の手術の準備も置いといて、みんなで固唾を呑んで見守っていたのです。

 悪化しなくて良かったです。患者さんはベッドの上をごそごそ動き回る程の覚醒状態で、呼吸の音も大分落ち着いてから帰室しました。一貫してサチュレーションの低下はなかったのが安心要素の一つ。
 しっかり覚醒して大きな瞳が周りをぐるぐる見渡すと、先生らしき人を見分けるのか、見つけては眉間に皺を寄せたりして「嫌がる」様子。
 小児科医曰く、

「僕を見たらいつも泣くんだよ。」

 あはは。それもちゃんと患者さんに認められてるってことだよね〜
 先生にとっては切ないけど。

                      

 その後に一件残っていた手術を終えて、家にたどり着いたのが23時半だった金曜日。なーんにもする気が起きなくて、そのまま寝ちゃってました
 この一週間、とにかく忙しかった〜〜〜!!!! いろんな事があったような気がするけど、思い出すことも出来ないほど。毎日こうやって日々を積み重ねて、年とっていくんだ〜なんて切なく考えながら、居間の床で寝ていた私です。

 そういえば最近になってから、思い出したように残暑が厳しくなっていますね。夏よりも晩夏の方が暑いなんて・・・ 暑いというより、蒸してる。けどこれも夏らしさの一つなのかな。今年は何だか肩透かし食らったような暑さでしたしね。
 
 でも、こんな暑い・涼しいの変な状況のときに、体調を崩すのですよ! 夏真っ盛り(?)なのにインフルエンザが蔓延しているのが何だか妙な感じではあります。
 インフルエンザって、もう季節柄のものではなくなったんですかね?

 この事自体、ウィルスが変化していることの表れのような気が・・・・


 医療者にとっては、夏の恐いお話の一つです

にほんブログ村 犬ブログ 犬 闘病生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

2011.10.21より参加しています。ぽちっと応援よろしくお願いします。

初心者なので、どの記事にもどちらも載りますです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
夏だからと言って? 〜近畿☆瀬戸内☆うまうま交響楽団 ♪/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる