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zoom RSS 星を見上げる犬

<<   作成日時 : 2009/09/07 23:25   >>

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 先週何故かばたばたと忙しかった日が続いていて、とある一日、緊急手術の準備を待つ間(病棟での準備が整わなかったのです。)のふと出来た時間、たまたま丁度スタッフの何人かが事務仕事の為、記録コーナーに居たんです。
 そこへやっぱりたまたま、緊急手術の準備が整うまでの間、先回りしてオペ室にやってきた外科医が登場。

「緊急って最近続くねぇ〜」

 とか何とかいいながら、そこに居たスタッフを交えて他愛も無い話をしていた訳です。私はことの成り行きをその他大勢の一人として側で聞いていて、後輩達が

「アッペ、多いですねぇ〜」

「今日は全身麻酔ですよね。」

「患者さんどんな感じですか?」

 とか話題を振りまいていたのを聞いていた訳です。(笑顔担当。)
 丁度まだ別の部屋では整形外科の手術が進行中で、その手術の後ももう一件整形外科手術が控えていたので、それに参戦する看護師たちは記録コーナーの周りで所在無げにうろうろうろうろ
 
 それを見て状況を察した外科医、

「整形外科、相変わらずなんだなぁ。」

 ・・・・え?

「忙しい?」

 何でそんな話題になるんだ? この外科医が整形外科をこけ降ろしているのは聞いたことがあるけど、労っているのを聞いたことはついぞない。
 いや、天地がひっくり返ってもない

 この外科医が、小児科や内科の若い医師で同じ大学の出身だと分かると、引き連れて飲みに行ったり、こまめに面倒見てあげて仲良くなっているのは知っているけど、そういえば同じ大学の出身だとしても、整形外科の若い先生とは親交がない様子。それは好きずきって言うのもあるだろうし、整形外科はそれほど忙しいって言うのもあるんだろうけど。

「そこそこ忙しいし、段々忙しくなっているようだけど、こっちもそれに段々慣れていってるから、手術が何件入ろうが、最近は大したことないって言うか・・・」

 オペのスケジュール管理をしている主任さんが、周りのスタッフの大きな頷きとともに話し、

「まぁそうは言ってもどんだけ忙しくっても先生達は横暴だし、手術の後好き勝手のみに行ったり遊んでたりするんだからねぇ。」

 スタッフ、大笑い

 確かに。

 夜21時から飲み会とか、焼肉とか・・・・次の日一緒に手術につこうもんなら!!!!




 鼻がもげる。




 これには一時期患者さんからの苦情もあったようだけど。
 呑みに行くのはいいとして、そのまま夜中の2時3時4時5時まで遊んで、それからまた仕事に来るんだから、馬鹿と医者は紙一重ってことですね

「やっぱ遊んでるよなぁ。」

 外科医が笑いながら賛同



 アンタ、人の事言えるの?



「聞いた?」

 外科医は子供のように屈託無くにこにこしながら言いました。

「何?」

 後輩が聞き返すと、

「草食系に見えて、実はばりばり肉食だそうだよ。」

 ・・・・?

「あ、知ってる。」

 横から主任さんがポツリ
 後輩達はキョトンとしたりニヤニヤしたり、それぞれ反応は様々。

 ・・・・誰のこと?

「意外や意外、仕事ではあんなに草食系でやる気なさそうなのにさぁ。」

「アッチのほうでは肉食系らしいですね。それで遊びすぎて仕事するときには疲れてんじゃないんですか?」

 スタッフは口伝に誰の事だか分かったようで、場所場所で大笑い。

「納得!」


 
 もしかして?



「ねぇ、確認するけど、誰の事?」

 近くに居た後輩に耳打ちすると、

「あぁ、Nくん。」

 やっぱり

「仕事は草食、プライベートは肉食って、どうよ!?」

 楽しそうに囃し立てる外科医。悪気が全く無いのが子供っぽく、だから外科医は単細胞って言われるんだよ!
 女性社会の看護師の中に混じってわいわい騒いで打ち解けられる、この先生の人あたりのよさもまぁとってもいい長所ではあるんだけど。

「逆だとしてもどうかなぁ〜」

「先生はどっちですか?」

 にやりと笑って主任さんが、大きな瞳をキラリと光らせました。
 意地悪する時の、愛嬌の在る笑顔。

「僕?僕はそりゃぁ〜〜〜

 こういう話題に載ってくるところがまた子供な外科医
 椅子をキコキコ揺らしながら、無邪気に近くの後輩達に『どっち?』と聞いていたり、『先生は絶対肉食!』と断言されて大笑いしていたり。

 こやつ確かに肉食だけど、もう固いものは食べられなくなった肉食系だもんな。
 いや・・・違うな・・・肉でも草でもイケル口だな。

 そう!



「先生は雑食。」


 
 目の前で笑っていた後輩にポツリと零すはずだった私の言葉が、意表を付いて大きく響いた瞬間、



「雑食だ〜〜〜〜!!!!!!」




 全員一致で声を上げたのでありました。

「ちょっっ・・・・!!! うまうまさんっっっ〜〜〜!!!!!」

 真っ赤になって、本気で大声で反論しようとする外科医を残し、話題の終結に満足してその場を立ち去るモグラーずでした。



 この、毒舌締めの性格、何とかしないとな

                       

 にしても、後輩が「Nくん」と言ったのは、まがうことなく「研修医の僕」の事であります

 おとなしそうな顔してやるこたぁやってるようで いい大人なんだし、まぁ29歳独身彼女なし、肩書きだけでも一応医者だし、どんな女が寄ってこようが、どこでどう遊ぼうが結構ですけど・・・

 仕事場のあのやる気のなさが、その反動だったとしたら頂けん



 そうだと発覚した時には、締めてやる




                    

 変な話題の後ですが、一つ漫画をご紹介。と言っても、詳しくでは無いんでごめんなさい。

 久しぶりに本屋の漫画コーナーに立ち寄ったら、重松清さんが帯の言葉を寄稿してらっしゃる漫画に出合いました。本も好きだけど、昔はそれ以上に漫画が好きだった私。最近は少女マンガがどれも同じに見えてしまい、なかなか読むことが無かったのですが、立ち寄ることは時々あったんです。今も定期的に好きな作家さんの漫画は買ってます。
 
 その漫画本は、A5版の薄い本で、表紙に一面の向日葵と、白い犬が描かれています。

「星守る犬」

 というタイトルのイメージとは違い、明るい黄色に彩られた表紙が目に留まり、ふと手を伸ばして買ったものです。タイトルの「星守る犬」というのは、慣用句として「手に入らない、望んでも仕方の無いものを望んでいる」ということから、「分不相応なものを望む」愚かなことの例えとして使われている言葉だそうですが、私は全然知らなくて。
 物語のイメージ的に、作者が作った言葉なんだろうって勝手に思っていたら、ちゃんとそう言う言葉があることを知りました。

 犬が物欲しげに空の星を見上げている様を表現したものですが、この言葉を作った人も、犬が空を見上げているのを「星が欲しい」からだと思う辺りが純粋なのかもしれませんね

 通り一遍に読んだだけですが、兎に角泣けてくるんです。ストーリーを噛み砕いたり、行間に在る色んな思いを読み解くことが恐いほど、切なくて深くて、それでいて暖かい感じです。エンディングあたり、ページを捲ったとたんにこみ上げてくる熱い感覚が、今までにない漫画でした。

 どこにでもありそうで、どこにも無い物語。今この日本の、どこかで繰り広げられているかもしれなくて、いやそれでもどこにもこんな物語は無いような気にもなります。 ネットを見ればいろんな感想が書いてあるし、読み解き方も出ているけれど、自分で読んで自分で感じる漫画の一つです。

「おとうさん」と「白い犬」の物語。

 そう聞いて思い出したのが、「白い犬とワルツを」でしたが、いやいや・・・それよりもずっとリアリティがあって、淋しく悲しく切なく、それでいて得も言われぬ感銘を受けるんです。

 この漫画を読んだ時の気持ちは、ただ哀しい、淋しい、切ないって言うだけの言葉では表せない「何か」。でも、人間きっと心のどこかにこの気持ちを持っているんだろうなと感じる「何か」。
 自分がこんな気持ちを持っていたのかと驚いて思ったり、でもやっぱり心の奥にしまっていた気持ちだったんだと気付いたりします。

 変なことだけれど、人間は「感動」するのは容易いことのような気がします。心から深く喜んだり、感動したり、感動で涙が流れたり、そういったことは容易に心が動くんだと気付きます。悲しみに打ちひしがれたり、絶望したり、そういった事も簡単に心は振り子のように揺れて私達を戸惑わせます。

 けれどこの説明の付かない二面性の、どちらもA面みたいな気持ち・・・・これを体験することは案外無いことなんじゃないでしょうか。

 恋愛をしていて、死にたいほど辛くて哀しくて身体を痛めながらも、それでもその人を思う気持ちが自分を暖めてくれていたりする・・・それとは少し違うかもしれないけれど、そんな感じ。私がつい最近まで体験していた、あの感覚。
 人生に何の挫折も無い人は無くって、大なり小なり悩むことがあって、落ち込むことがあって、凹んだ時期があって(私は今どこなんだろう?)、だからこそこの漫画の中の一つ一つに、頭ではなく気持ちが共鳴して震え、読み継がれ、口伝に評判が重なる本なんじゃないかな、何て思ったりします。
 
 でも私、まだ深入りするにはちょっと恐いので、普通に読むだけです。行間を考えながら読むと、きっともっと凄いものが隠れているんじゃないかと、どきどきです。で、それを知るのは少し恐い。
 読む人が読んだら、ただの淋しいストーリーに思えるかもしれないけどね・・・。

 我が家ののんびりわんこに、ちょっと感謝なのであります。

 良ければ、ご一読くださいね。雑誌に掲載されている時から評判だったらしいです。

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